最初に捕まえたネコは
簡単につかまえられるほど
動作が鈍かった。
鳴き声も立てない。
2匹目に捕まえたネコは
簡単には捕まえられなかった。
動作もすばしこい。
そしてようやく捕まえた時は
ギャーとかミャーとか鳴いたので
扱いづらかった。
しかし、この差。
これが生死の分かれ目かもしれない。
1のネコはおとなしくて
いいなあと思ったら
ダメだ。
元気がないということだ。
寝ているときも
目を開けている。
子猫らしいぐっすり寝るという
動作ではない。
そしてシャンプーをしたときに
体型が違うのがわかった。
体毛で覆われているから
そんなに大きさとか
太り具合とか
変わらないと思ったが
痩せていた、1のネコ。
栄養が行き渡っていない。
下痢もしている。
今も
2のネコは
身体を触ってあげると
子猫特有の
コロコロ喉を鳴らして
喜んでいる。
ミャーミャー鳴き声もあるし、
ケージから這い出ようとする
動作もあるし
じゃれることもする。
しかし1のネコに
同じことをしてやっても
全く反応がない。
元気がない。
ノラというのは
このように自然淘汰される。
元気が無いネコは
親に見捨てられる。
親は元気なネコを
引き連れて育てていく。
病気になったネコや
元気のないネコは
置いていかれる。
もしかしたら
1のネコは
まもなくそういうふうに
見捨てられるかもしれない
存在か。
3匹目はなおすばしこかった。
あれを育てていくのだろう。
さあ、
1のネコを
様子見だ。
今、使い捨てカイロを入れて
身体を温めている。
トモロッシ君、
少しは覚悟しておいたほうが
いいかもしれない。