さっき
父から電話があった。
昨年12月に母が退院して以来
私は実家に帰っていない。
正月もこちらで過ごした。
年賀状には
こちらの、変わらない生活を書いて送った。
母は電話をできない体、頭になっている。
父は
用事以外は電話をよこさない。
よって
互いに音信不通の月日。
つい2、3日前に
母の夢を見た。
どんな夢だったか忘れたが
夢を見た後に
どう過ごしているだろうか、
実家に帰らない私のことは
母は本当の意味で忘れているだろう、と考えていた。
顔を見れば思い出すであろうけれど
母の今の頭の状態では
正常な状態と違って、私のことは忘れていることだろう、と思っていた。
母がまた入院したとのこと。
父は
一方的に、事務的に
再入院したことを
ですます調で話しただけ。
悪くなっているのか、単なる検査入院なのか
詳しくはうかがえなかった。
日曜日に病院に行ってくる。
退院してわずか2ヶ月である。
その間
何も知らなかったし、知らされることもなかったし
知ることもしなかった。
ただ平穏に
老夫婦、過ごしているのだろうと勝手に
思っていた。
今の私は
私たち夫婦のことで
いっぱいいっぱいなのだ。
こちらはこちらで
深刻な現実的な問題を抱えている。
その事情は
両親とも知っているが
あくまで
批判的な傍観者である。
だから
こちらが好転しない限り
私も連絡を絶っていた。
日曜日
会っても
その話題については
こちらもあちらも触れることはない。
若干モヤモヤしている。
とにかく日曜に
容態を見てからのこと。