今日は祭日。11月という初冬の月、暖かい日が続く。
夫の見送りがないので、好きな時間に散歩に出られる。
前は、夫を見送ってから散歩に出かけて、7時に帰ってくるようにしていた。
しかし、最近は距離を延ばしたり、時刻も明るくなってから出発するようにしている(6時10分とか)ので、どうしても
夫の出勤時(ほぼ6時半)には留守になってしまう。
そこで、夫の車が通る道を意識して歩き、どこかで見送るようにしている。車を見つけたら、私は手を大きく振る。
「行ってらっしゃ~い!」
いい年したおばさんが車に向かってニコニコして手を振る姿。早朝なので、ほぼ無人。
で、夫も手を振る。それが似合わないこと。私、強制していないので。夫自発的に手を振っている。精一杯。
今日は官公庁の方ではなく、もっと別なルートを、と思って歩き始めた。ラブホテルが集中している所、路地を歩いた。
仕事をしていた時自転車で通る道より一本ズレた道に入ると、全く初めてみる店々が並んでいた。居酒屋か。
もう営業していないホテルもあった。いつからかわからないけれど、コロナ禍が関係するのだろうか。
おそらく、ここ何十年かの間に建物自体が消えたホテルもあるのかもしれない。
いつもの通勤道路。昨年の初夏まで通っていた、職場までの道路、公園。
目には入っていたが、通ったことのない路地に
今こそ自由に通れるよ、トモロッシ、と自分に興奮気味に囁く。
いつもいつも自転車で通り、ゆっくりこんな路地を眺めたい、などと思いながらも、実現してこなかった。
そしてとあるホテルの裏側に来たとき小さな祠があった。何も祀ってはいなかったが、それだけは残したい、守りたいという
象徴的な赤。合掌して、この地の平安を祈る。
駅裏が開発されて立派なストリートになって、古い文化的な街並みが消えたが、あちこち駐車場になっている所の片隅にも
祠がある。それらを見たい、と思っていた。それを実現しようね、今度。
決して初めて知る道じゃないんだ、いつもの通勤時に目に入っている道なのだ、今日歩いたところは。
大きな駐車場の所を通ると、石碑がある。この石碑は知らなかった。
ここに何があったか。何の跡地だったか。
ここに、学校があった。ああ、そうだ、ここ、学校だった!
その名が刻んである。
忘れていたなあ。そこにゆかりのある人だけが懐かしがって、縁のない人たちは知らずに通るのだ。
だから、このように石碑があるのはよいことだ。そこに歴史があったわけで。
すると、自分の大学の跡地にも石碑はあるだろうか、と思い巡らした。
街の中にあったことすら、今の時代の人たちはわからない。
郊外に続々と高校や大学が移転していった頃。
その跡地にリハビリ散歩で行くには勇気がいる(距離的に遠い)が、今の所、疲れを知らない私なので、行ってみよう。
帰りはタクシーか夫に迎えに来てもらえばいいかな。
そういうわけで、今日の所要時間は1時間20分。
6時50分に出発して8時10分頃帰宅した。
ノンストップ。信号待ちぐらいだ。
程よい街に住んでいる。距離的に、文化的に。
写真の「まるごとバナナ」は私の朝食です。
連続すると、夫に怒られています。
食べるものの中で一番ハマっているものです。
食の好みも変わってきた。