週末の夜、いつものように新宿から出る高速バスに乗る。
かれこれ11年こうして毎週バスに乗っている。
この時間帯は観光客はまずいない。
僕と同じ通勤客が殆どだ。
移住した頃は、バスはいつもガラガラで好きな席に一人で座れた。
最近は早めに予約しておかないと乗れなくなった。
それも夜の時間帯は、同じ出発時刻の便に3台出る。
それほど週末通勤客が増えたと言うことだ。
社内は、本を読む人、パソコンをやる人、ひたすら寝る人の3種類に大別される。
僕は、iPodを聴きながらもっぱら寝る人だ。
でも、今回は単行本を読んでいる。
市川拓司の恋愛写真という小説をブックオフで買ってみた。
1300円の本が100円で買える。良い時代だ!
この作家は、「いま、逢いに行きます」を書いた作家なので読んでみることにした。
「いま、逢いに行きます」は僕の今住んでいるエリアを中心に撮影されたので好感を抱いていたし、
「恋愛小説」は玉木宏・宮崎あおい主演の「ただ、君を愛している」で映画化もされている。
270ページのこの本は、八ヶ岳を往復する間に読める量だ。
静かな夜のバスは、読書に適している。
本の世界観へ限りなく入っていける。
八ヶ岳へ向かう夜の高速バスは、銀河鉄道に似ている。
満席なのに誰も話さないので静かだ。
八王子までの高速は、夜の都心を抜けていくので夜景が流れるように過ぎていく。
まるで亜空間にワープしていくように。
八王子を過ぎると闇が訪れる。
時折眼下に中央本線の駅が見える。
闇の中にポツンと浮かび上がる駅の明かりは、まさに銀河鉄道のステーションだ。
中央道は山間を走っているので、まるで空飛ぶ銀河鉄道から眺めているようだ。
峠を登り切り、笹子トンネルに入ると下りになる。
笹子トンネルを抜けると街の灯がキラキラ光る甲府盆地が一面に広がる。
まるで銀河を見ているような感じだ。
初めてこの景色を見たときは息をのんだ!
そして、淡々と、ひたすら淡々とバスは走る。
程なく双葉サービスエリアで10分間の休憩になる。
ああ、下界に戻ってきたのだと思う。
そして富士見のバス亭に降り立つと、今の季節はカエルと虫の合唱が出迎えてくれる。
駐車場まで暗い道を歩く。月が出ていない夜は歩いている自分の足さえ見えない。
なんとまあ潔い闇だ!
無料駐車場に置いてある軽トラックに乗って家路に向かう。
この場所が海抜1000mだから、さらに500m上がる。
新宿から2時間30分かけて1000m上がってきたのを、今度は10分で500m上がる。
軽トラはエンジン全開で走る。道は一部に街灯があるだけで、あとは真っ暗だ。
headlightが灯すところだけ景色が広がる。
やはりこの景色もワープしているような感じだ。
窓を全開にして肘を乗せて走る。
「ああ、こうしてここに生活しているんだなあ」と実感が湧いてくる。
帰路に就くNight Way!
都会から田舎暮らしへワープする様な感じが心地よい。
かれこれ11年こうして毎週バスに乗っている。
この時間帯は観光客はまずいない。
僕と同じ通勤客が殆どだ。
移住した頃は、バスはいつもガラガラで好きな席に一人で座れた。
最近は早めに予約しておかないと乗れなくなった。
それも夜の時間帯は、同じ出発時刻の便に3台出る。
それほど週末通勤客が増えたと言うことだ。
社内は、本を読む人、パソコンをやる人、ひたすら寝る人の3種類に大別される。
僕は、iPodを聴きながらもっぱら寝る人だ。
でも、今回は単行本を読んでいる。
市川拓司の恋愛写真という小説をブックオフで買ってみた。
1300円の本が100円で買える。良い時代だ!
この作家は、「いま、逢いに行きます」を書いた作家なので読んでみることにした。
「いま、逢いに行きます」は僕の今住んでいるエリアを中心に撮影されたので好感を抱いていたし、
「恋愛小説」は玉木宏・宮崎あおい主演の「ただ、君を愛している」で映画化もされている。
270ページのこの本は、八ヶ岳を往復する間に読める量だ。
静かな夜のバスは、読書に適している。
本の世界観へ限りなく入っていける。
八ヶ岳へ向かう夜の高速バスは、銀河鉄道に似ている。
満席なのに誰も話さないので静かだ。
八王子までの高速は、夜の都心を抜けていくので夜景が流れるように過ぎていく。
まるで亜空間にワープしていくように。
八王子を過ぎると闇が訪れる。
時折眼下に中央本線の駅が見える。
闇の中にポツンと浮かび上がる駅の明かりは、まさに銀河鉄道のステーションだ。
中央道は山間を走っているので、まるで空飛ぶ銀河鉄道から眺めているようだ。
峠を登り切り、笹子トンネルに入ると下りになる。
笹子トンネルを抜けると街の灯がキラキラ光る甲府盆地が一面に広がる。
まるで銀河を見ているような感じだ。
初めてこの景色を見たときは息をのんだ!
そして、淡々と、ひたすら淡々とバスは走る。
程なく双葉サービスエリアで10分間の休憩になる。
ああ、下界に戻ってきたのだと思う。
そして富士見のバス亭に降り立つと、今の季節はカエルと虫の合唱が出迎えてくれる。
駐車場まで暗い道を歩く。月が出ていない夜は歩いている自分の足さえ見えない。
なんとまあ潔い闇だ!
無料駐車場に置いてある軽トラックに乗って家路に向かう。
この場所が海抜1000mだから、さらに500m上がる。
新宿から2時間30分かけて1000m上がってきたのを、今度は10分で500m上がる。
軽トラはエンジン全開で走る。道は一部に街灯があるだけで、あとは真っ暗だ。
headlightが灯すところだけ景色が広がる。
やはりこの景色もワープしているような感じだ。
窓を全開にして肘を乗せて走る。
「ああ、こうしてここに生活しているんだなあ」と実感が湧いてくる。
帰路に就くNight Way!
都会から田舎暮らしへワープする様な感じが心地よい。