アーシュラ・k・ル=グウィンの素敵な猫のおはなしを村上春樹が心をこめて翻訳。
あらっ、子猫に翼が…。
表紙を一目見たときから、僕はこの本を翻訳しようと決心しました。だって木の枝にとまった四匹の猫に翼がはえているのだから、これはどうしたってやらないわけにはいかないですよね~村上春樹
仲よし4兄弟、セルマ、ロジャー、ジェームス、ハリエットは、お母さんもため息をついたくらい、翼をはやして生まれてきた猫たちです。荒れた街から森へ飛んでいった彼らはハンクとスーザンの心やさしい兄妹に出会うのですが。ル=グウィンの世界を村上春樹さんが美しい日本語に翻訳した素敵な童話です。
S.D.シンドラーの繊細なタッチの挿絵に。村上さんが魅力を感じたのと同じように、お話の世界に入り込みました。
ジェーン・タビーお母さんが生んだ4匹の羽のある子猫たち。
セルマ。ロジャー。ジェームズ。ハリエット。
母から巣立って、広い世界に出る子猫たちの冒険。
子ども絵本であるけれど。大人も楽しめる一冊。
飾り気のないシンプルな言葉。とても静かに、わかりやすい文章。村上さんが、耳で聴いて分かりやすい日本語の文章にしたという。実際に声に出して読んでほしいと。
絵本にしては、長いお話だけど。
子どもと一緒に本を読むのは楽しくて豊かな時間だと思います。
もう、子どもは大きいけれど…。たぶん、孫かな、いつかできたら…。
この本を一緒に読んでみたいです。