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【溝口敦氏の長男、刺される!】

2006年06月02日 | コラム・備忘録


昨日の夜、アクセス解析を見ておりますと、驚くほど、溝口氏の著作にアクセスがありました。あまり一般的な本ではないので、嫌な予感がして、すぐに何かあったと思いネットで検索してみると、不安が的中してしまいました。

武富士 サラ金の帝王

講談社

詳    細

食肉の帝王―巨富をつかんだ男 浅田満

講談社

詳     細  

 ■産経新聞より一部抜粋■

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暴力団関係の著作で知られる作家、溝口敦さん(63)の長男(33)を刃物で切りつけてけがをさせたとして、警視庁組織犯罪対策4課は傷害の疑いで、指定暴力団山口組系の元暴力団員、上野孝夫(53)=東京都日野市=と上野浩(43)=同=の2容疑者を逮捕した。
溝口さんは、長男が刺される直前に月刊誌に発表した山口組の記事で、暴力団側から「事実と違う」と訂正を求められており、記事に反発し、いやがらせで長男を切りつけたとみて、背後関係を追及している。

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溝口氏がどういう記事を書き、暴力団がどう反応したのか、何もわかりませんが、そういう問題ではなく、これがどれだけ卑劣で重大な事件かということは、私が申し上げるまでもないでしょう。

以前ご紹介した会田雄次氏は、どの著作か忘れましたが、以下のような主旨のことを語っていたと思います。

日本は平和で、治安が良い、と世界にいばっているが、日本ほど小さな暴力やイジメがはびこっている国はなく、役人なども和を尊ぶというが、実際は臆病なので、くさいものにはフタをし、見て見ぬふりをしてしまう。”

おそろしい、正直、私もそう思います。しかし、こういう事件で、巨悪に立ち向かうジャーナリスト、はもちろん、小さな悪にも声を上げる普通の人が少なくなってしまうのではないかと心配です。

今日は、別の書籍をご紹介しようと準備しておりましたが、こういう事件をブログに記録し、命がけのジャーナリスト、溝口敦氏の勇気をたたえるために、もう一度、私の読んだ溝口氏の本をブログに掲載することにしました。よろしければ、リンクの記事もお読み下さい。

  食肉の帝王』  日本を代表する食肉取り扱い業者ハンナングループの総帥、浅田満氏の闇に迫りました。

   武富士サラ金の帝王  サラ金と銀行の癒着を告発し、消費者金融経営者の実像を赤裸々に描きました。


産経新聞には溝口氏の事件に対するインタビューも載っておりますので、抜粋させていただきます。


■ 産経新聞より一部抜粋■
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--事件をどう思うか
   「言論への挑戦、しかも無関係の家族を狙うという悪質な犯行であり、許せない」  

--長男のけがは
   「ズボンのポケットに入れてあった財布に刃物があたったので、幸いにも軽傷ですんだが、刃物は財布のクレジットカード数枚を貫いており、一歩間違えば重傷だった」  

--動機は何だと
   「私の著作への反発である可能性が高い。事件前、山口組の組長交代に関する記事を月刊誌『現代1月号』に掲載したところ、組関係者から『事実と違う』と抗議があり、会って話し合ったばかりだった」

--ほかにも抗議は
   「昨年10月には、別の記事の件で複数の組長らから抗議を受けた。話し合いで解決したと思っていた。事件は寝耳に水の思いがした」

--溝口さん自身、平成2年に襲われたが
  「同じ言論に対する挑戦でも、今回は本人以外を狙ったということで、より悪質だ」  

--最近の暴力団犯罪をどう思うか
   「無関係の家族を襲うなど考えられないこと。同居していない息子の住所をどうやって突き止めたのか。時代とともに暴力団犯罪の形態が巧妙で悪質になっていると思う」

--今後の著作への影響は

   「それはない。ショックを受けなかったといえばうそだが、幸いにも家族に精神的ダメージはないようだ。私の著作に批判があるなら、私に直接言ってほしい。私は批判に対し、直接話し合うなど真摯(しんし)に対応してきたつもりだ。今後もその姿勢を変えないし、暴力で筆先が曲がることはない


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以上です。
武富士 サラ金の帝王

講談社

詳    細

食肉の帝王―巨富をつかんだ男 浅田満

講談社

詳     細  

http://tokkun.net/jump.htm

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