先週の土曜日曜と気温が上がりお天気もまずまずの日和になったので、何十日ぶりかで古里の無人の生家(ちょっとカッコつけてthird-Houseなんて言ってますが・・)の”換気”に行ってきました。
静寂、ヒトの気配すらない。僕の魂を育んでくれた精神の原点のような、そんな完璧に無我に成れる空間で、誰に見てもらう訳でもなく誰かに愛でてもらう機会もなく、それでも花たちはそれぞれの花として精一杯を実践する。
林間を掻き分けて上ってゆく。第二の故郷から二里。高低差100m、温度差5℃の空間へ。
映画のロケも可能?
曲がりくねった九十九折を抜けると、啄木が歌にしたような”ふるさとの山”が・・。
うさぎ追いし・・の野原
出発する前のFHの気温、14℃。木々の間を縫って登って来ると・・、まだ10℃に届かない。
山茶花の花が、眩し気に春の光を受け止める。
昔々、伊勢本街道に面してあった吾が村では、村の中では自然と、大文字屋、梅屋、橘屋などなど旅籠として使われていた”屋号”で呼び合っていたが、我が家は「山の神」と。
すぐ傍にが祀られていたから・・
寒椿が、最後の華麗さで咲く
薔薇のような
二時間ほど、濃密な静寂に塗れて、清々しく空っぽになった心身を抱いて帰宅した。
02/26 07:07:07 まんぼ
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