越生の智慧-畏怖-
何日も何十日も百日も三百日もなぞって
眸を閉じれば
殆ど曲がり具合まで
ハッキリと描き出せる道だから
遊び心が湧いてきて
眼鏡を外し目蓋を塞いで
目を瞑っても歩けると自負する
見えない道を辿ってみた
未知へ挑戦してみたい悪戯心
暗闇を行く冒険心に駆られての
ほんの些細な試みだったが
ものの十歩も移動すれば
足が竦んでどうにもならない
怖くて足裏が大地にしがみ付く
筋肉が強張り神経が麻痺する
一歩も未来には近寄れない
どんなに自信の塊りでも
どんなに図太い神経でも
どんなに知力で抗っても
それが未知との遭遇に
どれ程の武器たり得るのか・・
きっとHomo sapiensの自立は
正しく一直線に
畏怖することから始まるに違いない
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