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降って来るもの

写真と散文とぽえむ

越生の智慧-畏怖-

2020-03-29 21:58:59 | 詩20

        越生の智慧-畏怖-

 

何日も何十日も百日も三百日もなぞって

眸を閉じれば

殆ど曲がり具合まで

ハッキリと描き出せる道だから

遊び心が湧いてきて

眼鏡を外し目蓋を塞いで

目を瞑っても歩けると自負する

見えない道を辿ってみた

 

未知へ挑戦してみたい悪戯心

暗闇を行く冒険心に駆られての

ほんの些細な試みだったが

ものの十歩も移動すれば

足が竦んでどうにもならない

怖くて足裏が大地にしがみ付く

筋肉が強張り神経が麻痺する

一歩も未来には近寄れない

 

どんなに自信の塊りでも

どんなに図太い神経でも

どんなに知力で抗っても

それが未知との遭遇に

どれ程の武器たり得るのか・・

 

きっとHomo sapiensの自立は

正しく一直線に

畏怖することから始まるに違いない

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