※推奨~吾がMIZUTAMA~
2021 12/28 9:00pm 万甫
限界度数
おのおのそれぞれの意思と意志で
越えてゆく限界度数
より深く,より広く,より強く,より大きく,etc
その深淵の限度を
獲得してゆく事の
その過程は
生きる事,生きている事の
ひとつの金字塔にはなる
怒りの,忍従の,赦しの,哀楽の,智の,愛の,etc
さまざまに持ち合わせる
全ての情感の守備範囲を
或いは
全ての思惑の許容度を
その如何の限りを
我が物にしてゆく日日
何と分際の整った
何と納得の
何と解り易い
金科玉条であることよ
天邪鬼の考察~期限~
人という生き物の消費期限は
なかなかに興味深い
器量も味覚も品質も見栄えも
其其に基準は区々で
結局は
壽命という結論に行き着くから
明確なコメントは無理だが
それでも
人の賞味期限なら
経験を踏まえて
少しなら言及できるかも知れぬ
幸運にも
智慧の動物として生かされる身だから
どの人種とも
正しく認知できる彼我で有りたいけれど
対人の評価は
対心の賞味は
是もまた難しい判断の連続を強いる
難題でもある
若しかしたら
千差万別の考える葦には
消費も賞味も
不適応な言葉の対象なのかも知れぬ
侏儒の達観~Compass~
僕らは
コンパスの無い世界地図を描き
分度器で測れない角を曲がり
定規の使えない線を引き
meterに現れない数字を追い
未知の目標を掲げながら
有限の心と肉体の資源を投入して
それぞれのinochiの有り様を
作図してゆく日々
それを人類は解り易く
「人生」という言葉で一括し
その作業を
各各各自の僕らに振り分けている
言語と数値と
デジタルに!
digital化へ!と
国が音頭を取って
あらゆるものを不連続な数値に分割し
管理し易くしているから
最早個人は
一個の数字でしかない
とても息苦しい世の中になった
言葉の国に生まれ
電波が往来する
analogの時代を
何とか乗り越えてきた世代には
抗い難い革命だけれど
拒否しても拒絶しても
もはや
computerに組み込まれた数字として
存在するしか選択肢はない
それだから
名前は日に日に影が薄くなり
僕は今では
十二桁の数字で表示される
為体振りなのだが・・
言語を数字に置き換えて
ほんとうに
これで生きているの?
言葉を捨てていって
ほんとうに
それで生きてゆけるの?