某月某日「中ア木曽駒ヶ岳の不思議な馬」


「中ア木曽駒ヶ岳の不思議な馬」


江戸時代前期のころ、いまの愛知県の役人で大目付の佐藤半太夫、
勘定方天野四郎兵衛、金役天野孫作、材木役都築弥兵衛、小目付真
鍋茂太夫たちが木曽路に見回りにやってきました。


見回りの前日、地元の農夫たちを案内役に木曽駒ヶ岳に登ったとい
う。険しい岩を木の根を頼りによじ登りホッとしたとたん、突然、
大きなあし毛の馬が現れました。


首の毛や尾が地面を引きずるほど長く、眼光輝き身の毛もよだつ形
相をした馬でした。怪馬は人影を見つけると静かに歩きだします。


役人たちはかたずを呑んで見守っています。その時、急に霧がわき
出し馬の姿を覆ってしまい見失ったという。


残った蹄のあとは30センチ以上もあったそうです。このような馬伝
説のほか、駒形石や馬舟石、おこりの薬の馬糞のようなものなど木
曽駒はとかく馬に関深い山ではあります。
・長野県宮田村と同県木曽町、同県上松町との境。




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某月某日「丹沢大山・石尊の石はどこにある」


「丹沢大山・石尊の石はどこにある」


大山は、落語の「大山まいり」にも登場する名山です。そこに鎮座
する大山石尊はなぜか白布で巻かれた自然石だという。


明治6年に行われた神仏分離の時、仏ではなく神だからと破壊から
免れて山頂に残りました。


しかし、その石に梵字が刻まれていれば仏です。その発覚を恐れて
布を巻いたのか?ご神体は宮司以外は見ることは厳禁。


たまたま聞いた宮司の話が『あしなか』に載っています。「ご神体
は白布で巻いた自然石で真っ黒な巨岩。


大きさは8畳くらいで表面は崩れやすくボロボロになっており、梵
字も判別できない。


本宮の内陣の中央にあけた大穴からご神体の頭部が出ている。高さ
は床の上から1.8メートルくらいか」。


もし梵字があったとしても、何回もの火事で表面が焼かれてしまっ
たいまでは、全くの謎になってしまっています。
・神奈川県伊勢原市



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某月某日「足尾・庚申山のコウシンソウ」


「足尾・庚申山のコウシンソウ」


庚申山に生えるコウシンソウ。


日光山塊や足尾山地の固有種で、足尾町のものは1952年(昭和27)、
国の特別天然記念物に指定されています。


見かけによらずタヌキモ科の食虫植物だとか。葉は先が丸く、ヘリ
が少し内側に巻いており、表面に小さな線毛が密生。


それから出る粘液で虫をとらえ栄養にします。


6月から7月ごろ、葉の間から一本の細い花茎を出します。


花茎は高さ3~8センチ。ふつうは2本に分かれ、こまかい線毛が
生えその先に淡紫色の花を咲かせます。


花はスミレのような距のある唇形花。横向きに開きます。


上唇は短く3つに裂けた下唇は長く、真ん中のものは特に大きい。
雄しべは2本。


花の咲いたあと、花茎が長く延びてそりかえり、後ろの岩にふれる
と先端の果実が製け種子を散らします。


垂直の岩壁で生きる知恵ですねえ。



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某月某日「鳳凰三山・鳳凰と法皇」


「鳳凰三山・鳳凰と法皇」


南アルプスの入り口に鳳凰山。古書にも時々登場します。


しかし鳳凰山というのは、鳳凰三山の地蔵岳、観音岳、薬師岳のど
の山を指すのかいまでもはっきりしないといいます。


鳳凰は法皇の意味らしく、その昔、奈良法皇が病気治療のため山梨
県早川町奈良田地区へ滞在した時、この山に登り地蔵を安置したと
いう伝説があります。


「絶頂の岩の上に黄金で鋳た三寸ばかりの衣冠をつけた像があって、
奈良の法皇の姿だという。昔から盗賊が像を盗もうとするが、岩の
ように重く持ち上がらずいまも岩の上にある」と『甲斐名勝志』に
あります。


奈良田地区には法皇の住んでいた跡がいまもあるらしい。この法皇
とは孝謙女帝だとも、女帝の寵愛をうけ、法王にまで登りつめた弓
削道鏡(?~772)だともいわれています。
・山梨県韮崎市と同県南アルプス市、同県武川村との境。




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某月某日「東北・早池峰山の七不思議」

「東北・早池峰山の七不思議」


早池峰山はシーズンになると、高山植物の花々を一目見ようと登山
者でにぎわいます。とくにここの名物ハヤチネウスユキソウに人気
が集まります。


この山には不思議な伝承が残っています。そのひとつに「早池峰山
中の七不思議」があります。


「早池峰詣」という本によれば時々山中で見聞きする不思議な現象
に、(1天灯、(2竜灯、(3お田植え場の早乙女の声、(4竜ヶ馬
場の駒の声、(5鶏頭山の鶏の声、(6安倍貞任の軍勢の音、(7河
原坊の誦経の声があります。


また「奥州南部早池峰山縁起」では、(1早池峰山開山の時の不思
議な早池峰権現誕生。(2早池峰山山頂の霊泉。(3田植場から聞こ
える田植え歌。(4)竜ヶ馬場の馬のいななき。


(5山中で聞くニワトリの声(6参詣人が不信不行跡すると天気が
急変したり道に迷ったりする。(7信仰心のあついものには白雲が
金色に輝き、神仏の姿を見ることができるとあります。


ある夏、河原坊キャンプ場にテントを張りました。ここは「河原坊
の誦経の声」の聞こえるという場所です。アルコールを傾けながら、
読経の声に聞き耳を立ててみました。


一瞬聞こえたような気がしないでもありません。しかし、それは近
くにいるカップルの声。何が楽しいのか一段と大きくなり、七不思
議もへちまもありませんでした。
・岩手県花巻市と同県宮古市との境。




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