山の伝承神話「中ア木曽駒麦草岳・馬形の岩と麦草」


「中ア木曽駒麦草岳・馬形の岩と麦草」

【概略】
 麦草岳は雪解けがすすむと、山の斜面に大蛇の雪形があ
らわれ、ふもとの上松町の風物詩になっています。山頂の
ハイマツの生えた傾斜地は、春になると緑が鮮やかさにな
るという。下界からみると、その緑がまるで麦草が生えて
いるようなのでその名があるそうです。


 ある夏、木曽駒ヶ岳のとなり木曽前岳から山姥の奇岩を
経て、麦草岳に向かいました。お花畑にはわずかな踏み跡
がつづいています。はしごと岩峰を越えて間もなく、開け
た山頂に飛び出しました。広々とした頂は、ひざくらいま
でハイマツにおおわれ、山名の由来も納得です。


 赤い屋根の祠のわきに寝転がり、しばらく流れる雲を眺
めました。訪れる人は全くありません。赤い屋根の祠のわ
きに寝転がり、汗を拭きながら、しばらく流れる雲を眺め
てしまいました。ついでながら祠は上松町の駒ヶ岳神社の
末社です。
・長野県木曽町と上松町との境。


【説明本文】
https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate05.html


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山の伝承神話に遊ぶ「北ア徳本峠の旅人・笛の音が終わるとと同時に……」



「北ア徳本峠の旅人・笛の音が終わるとと同時に……」

【説明概略】
 徳本峠は奈良時代からあった上高地へ
通行路。こんな古い峠ですから伝説もい
ろいろ残っています。


 昔、若い旅人が徳本峠をめざしていま
した。前を若い美しい娘が歩いています。
娘は峠道の角で見えなくなりました。夕
日が沈み、月が出てきました。


 突然笛の音が聞こえてきます。あの娘
が草原で笛を吹いているのです。美しい
音色に旅人は聞きほれます。


 娘が笛を吹き終わったとたんお婆さん
になっていました。「キツネの仕業だ」。
旅人はあわてて歩きはじめました。


 向こうからほかの旅人がやってきまし
た。そしてすれ違いに旅人の顛を見て、
心配そうに声をかけました。


 「おじいさん、そんなに急ぐと転びま
すよ」。旅人も老人の姿になっていたの
でした。
・長野県松本市安曇
【説明本文】
https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate04.html


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山の伝承神話に遊ぶ「ワッ、富士山が持ち上がった!」



「ワッ、富士山が持ち上がった!」



【説明概略】
 富士山五合目、佐藤小屋上には八角堂
があってわきに日蓮上人のお経を持った
像が建っています。日蓮は1269(文永6)
年に富士山に登り「姥ヶ懐(ふところ)」
の岩穴にこもって修行したといいます。


 そして自筆の経王を近くの経ヶ岳に埋
めたと『日蓮大士眞実傳』や「甲斐国史」
などに出ています。


 7月の半ば、富士吉田駅から歩き、五
合目の日蓮が修行したお堂の前で食事。
突然、グラリと大地が揺れました。


 富士山がなにかといわれる昨今、目の
当たりに体験すると実感がわいて、あす
は早めに下山しようと逃げ腰になりま
す。


 それにしても地震は富士山をも持ち上
げることをいまさら体験しました。
・山梨県富士吉田市


【説明本文】
https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate02.html


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山の軽口ばなし「佐々成政黄金伝説・鍬崎山はマムシの巣だった」



▼「佐々成政黄金伝説・鍬崎山はマムシの巣だった」

【説明概略】
 鍬崎山は埋蔵金の山。いまから四百年あまり前。
富山城主、佐々成政が豊臣秀吉が攻めよせてくる
という情報に、百万両の軍用金を阿部義行に鍬崎
山に埋めるよう指示したという。


 穏してある場所は、鍬崎山のマムシが巣をくっ
ている大木の下あたり……。埋蔵金は笹のしるし
のある壷49個に純金がぎっしりつまっているとい
う。


 鍬崎山はじめじめした登山道に伝説どおりマム
シがウジャウジャ。やっと着いた山頂は360度の
展望。目の前に薬師岳がはだかっています。


 おやつを食べ、お茶を飲んでいるうちに埋蔵金
の話などすっかり忘れていました。でも、妙な満
足感がありました。
・富山県富山市


【説明本文】
https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate01.pdf




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山の軽口ばなし「奥武蔵子ノ権現・ネ、ネ、ネ、ネ」


▼「奥武蔵子ノ権現・ネ、ネ、ネ、ネ」

【概略説明】
 子ノ権現というのは子ノ聖(ひじり)のことだ
そうです。「子(ね)ノ権現」の「子(ね)ノ聖
(ひじり)」と続きます。これにはいわくがある
のだそうです。


 平安時代初期、紀伊の国というからいまの和歌
山県に阿字長者という女性がいました。この人が
ある夜、神から剣を口の中に突き通された夢を見
ました。すると処女でありながら懐妊したという
のです。


 そして、十二支の子(ね)の年の、子(ね)の
月の子(ね)の日、子(ね)の刻に出産。生まれ
たのが子(ね)ノ聖(ひじり)だという。子ノ権
現の寺の「子(ね)づくし」縁起によると、子の
聖はその後東北の羽黒山に遊行、聖地を求めて般
若経を空に投げました。


 するとお経は、遠~く埼玉県奥武蔵のいまでい
う「子の山」に落ちました。子の聖はお経が放つ
光りを頼りにやってきて堂宇を創建しようとしま
した。あわてたのはここに巣をくう悪魔どもです。


 「聖」が寝ている間に山に火をつけ火事をおこ
します。しかし天竜が現れ、雨を降らし、子の聖
を助けたという。実はこの山火事は、子ノ聖をね
たんだ近くの高山不動の仕業だとも伝えていま
す。
・埼玉県飯能市


【説明本文】
https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate10.pdf


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