北ア白馬岳・小蓮華山の石仏と鉄剣「山のふみあと日記」

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▼きょうの話題(212)
某月某日(水曜日 天気:晴れ)
「北ア白馬岳・小蓮華山の石仏と鉄剣」
白馬岳(大蓮華岳)と名前を対比させた小蓮華山。白馬岳への上り
下りのよい休憩場所。山頂には風化した石仏と鉄剣があって、登山
者をむかえてくれます。

鉄剣は自馬岳神社の氏子たちが昭和2年に建てたものとか。新潟県
の糸魚川市方面からこのあたりを望むと、遠く谷奥に雪をいだいた
峰々はまるで白いハスの花弁に見えます。

そこで越後側ではこの周辺の山を蓮華岳と呼び、大蓮華(白馬岳)
のとなりの小さい山を小蓮華といいました。また信州側では、小蓮
華あたりまで乗鞍といったり、幕末の絵地図にはこの山に白馬岳と
書いたりしてあるそうです。

このように山の名がバラバラなのは境界争いのもとになります。文
政年間に山争いが8年間もつづき、幕府の役人が出向いて裁定する
騒ぎもあったそうです。
・長野県小谷村と新潟県糸魚川市との境

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中ア・木曽駒ヶ岳伊那側の神社の由来「山のふみあと日記」

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▼きょうの話題(211)
某月某日(日曜日 天気:晴れ、ガス)
「中ア・木曽駒ヶ岳伊那側の神社の由来」
木曽駒ヶ岳の名は、晩春のころ山肌に馬に似た雪形が現れることか
らきているという。またこの山には昔から神馬が住むと信じられ、
信仰の対象になっていることも由来のひとつだという。

木曽駒ヶ岳もかつては信仰の山でした。山頂にはふたつの駒ヶ岳神
社が建っています。登山者がさい銭をあげているのは、たいがいこ
の木曽側の祠。山頂直下の伊那側を向いている祠は登山道から少し
下にあり、地味なためかイマイチ目立ちません。

伊那側からの開山は、文化元(1804)年に御嶽講の寂本行者が最初。
祠の建立は不明ながら天保3(1832)年に平沢貞一という人が再建、
また安政6年にも改築したという記録があります。なお、この山も
御嶽教の影響下の山のため、御嶽講独特の霊神碑があちこちに祀ら
れています。

・長野県宮田村と木曽福島町、上松町との境

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中ア・木曽御嶽の六尺坊天狗伝説「山のふみあと日記」

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▼きょうの話題(210)
某月某日(火曜日 天気:快晴)
「中ア・木曽御嶽の六尺坊天狗伝説」
古くから山岳修験の活躍した山・御嶽山には天狗がウジャウジャい
ることになっています。大天狗のなかでも名前のついた天狗はダン
トツな存在。

それだけでも、前山にすむ三笠山刀利天坊、同じく前山の八海山大
頭羅坊、主峰の剣ケ峰の一峰、摩利支天山近く阿留摩耶山にはアル
マヤ坊などがいます。

それを取り仕切るのが御嶽権現の化身といわれる御嶽山六尺坊とい
う別格天狗なのだそうです。主峰の剣ケ峰から辺りをへイゲイして
いるという。

アルマヤ坊はサイノ河原東方のピークから三ノ池を見下ろしている
はずです。大頭羅坊のすむ八海山は王滝口五合目にあり、今ではバ
スで素通りするばかり。

そして刀利天坊は六合目・田の原にある三笠山に鎮座。刀利天坊は
五ノ池近くにある飛騨項上にも像があります。
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木曽御嶽山三ノ池天狗伝説「山のふみあと日記」

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▼きょうの話題(209)
某月某日(火曜日 天気:快晴)
「木曽御嶽山三ノ池天狗伝説」
木曽御嶽山にはたくさんの天狗が棲むとされています。なかでも六
尺坊を首長にアルマヤ坊、刀利天坊、大頭羅坊と呼ばれる大天狗が
それらを仕切っているといいます。

9月のある日、その大天狗を訪ねて登りました。今夜のねぐらは三
ノ池の避難小屋。ここはアルマヤ坊の棲み家阿留摩耶天の直下です。
日没も過ぎ、小屋の中の土間にテントを張って、アルコールをチビ
リチビリとやりながらひとり天狗の出現を待ちます。

昼間三ノ池の水を飲みすぎたか少々下痢ぎみ。これも天狗のなせる
怪異のひとつか。突然何かの気配。テントから顔を出してみれば、
雨戸のない避難小屋の入り口にひとりの登山者。

名古屋からきた旅館の若旦那とかで、ラジオをガンガン鳴らしてい
ます。おまけに暗闇が怖いのか、一晩中ランタンをつけやがった。
ああ……。
・長野県開田村
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中ア・木曽駒濃ヶ池の柳と竜伝説「山のふみあと日記」

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▼きょうの話題(208)
某月某日(土曜日 天気:晴れ)
「中ア・木曽駒濃ヶ池の柳と竜伝説」
麓の娘に恋をした濃ヶ池の蛇身のヌシは、娘を自分のものにしよう
と妖術をかけました。夜中に髪が逆立ち恐ろしい顔に変わるという
のです。娘は何回結婚をしても婿さんは逃げだします。

悲しんだ娘は何日も泣きつづけましたが、ある日、杖がわりにヤナ
ギの枝をつきながら誘われるように山に登りはじめました。

やがて木曽駒ヶ岳頂上近くの濃ヶ池に着くと娘は、池のほとりに杖
を差し水中に入って行きました。池のヌシが呼んでいたのです。

いまでも濃ヶ池のそこからは娘の機を織る音が聞こえ、芽のふいた
ヤナギの枝がすすり泣くといいます。

9月のはじめ、山頂に行く前に池に寄ってみました。濃ヶ池は完全
に干上がっていて底にひび割れが入っていました。伝説にちなむの
かいろいろな名の竜王の碑や石仏がならんでいました。
・長野県宮田村
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