山の伝説【ひとり画信】「蓼科山・山小屋の犬」


某年8月27日(日曜日 天気・晴れ)
「蓼科山・山小屋の犬」

八ヶ岳の一番北の蓼科山にもかつてライチョウがいたという。江戸
後期の「遠山奇談」の一文です。「雷の時晝夜にかぎらず、鳥のこ
ゑすることあり。

ある人水無月の末に、山にのぼりしが、霧ふかくして、人聲たへた
るに、鳥六七見へたり…」。その人がひなを捕まえてみたところ、
大きさ鳩くらいで目の上がくぼくぼんでいた。

先に行くと同じ鳥が群がって鳴いている。鳴き終ると夕立がきて雷
鳴がなる。夕立の間にまたあの鳥が鳴きだす。鳴き終るとまた雷鳴。
このあたりの人たちはライチョウといっている。人家にはいない珍
しいと鳥だと、あります。

蓼科山頂の平らな岩で流れる雲を見ながらひとときの昼寝。台風は
東北の沖に去っていったとのこと。山頂わきにヒュッテが建ってい
ます。暇にまかせてのぞき込もうとしたら犬に一声怒られました。
・長野県立科町と茅野市との境

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山の伝説【ひとり画点通信】「北ア・霞沢岳の展望とK1ピーク」

某年8月27日(日曜日 天気・晴れ)
「北ア・霞沢岳の展望とK1ピーク」

上高地のそばにありながら目立たない霞沢岳。かつては帝国ホテル
前から八右衛門沢を登り詰めたという。

山の詩人尾崎喜八が「三本槍のピナクルが……」とうたったという、
山頂にある猫の爪形の三本槍の奇岩峰。また穂高の展望絶好のK1
ピーク。

山名はこの山の東側を源流とする霞沢からきたという。ある年、10
日間の縦走の「ついでに」と、徳本峠にテントを張りっぱなしにし
て霞沢岳に登ってみました。

ジャンクションピークを過ぎるとピンクのハクサンフウロ、キヌガ
サソウの白い花が目につきます。山頂に着けば焼岳が眼前にせまっ
ていると案内書。

K1ピーク、K2ピークを過ぎるとだんだん霧が濃くなっていきま
す。山頂近くの岩稜地帯になると期待していた景色はどこへやら、
ガスで真っ白け。もう一度出直してこいとのお告げでした。スミマ
セン。
・長野県松本市

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山の伝説【ひとり画信】「北ア・東天井岳のホソバツメクサ」

某年8月24日(木曜日 天気・快晴)
「北ア・東天井岳のホソバツメクサ」

北アルプス大天井岳から常念岳・蝶ヶ岳方面へ延びる常念山脈。そ
の尾根道はなだらかで、夏などは子どもたちも歓声をあげながら歩
いていきます。

常念岳への中間あたりにある東天井岳の登山道わき、砂礫地に大き
なかたまりになって咲いているホソバツメクサを見つけました。ホ
ソバツメクサはコバノツメクサともいい、牧野植物図鑑ではコバノ
ツメクサの名で出ています。

高山の砂れき地に生えるナデシコ科タカネツメクサ属の多年草。固
まっている中心の株から外側へ5~15センチくらいの細い茎が枝分
かれして伸び、ほぼ円形になって白い花を咲かせます。

花は5弁の星形で平らに開きます。ジリジリと照りつける8月の太
陽の下、物陰ひとつない稜線ではそよぐ涼風とともにちょっとした
清涼剤です。

暑さにウンザリした顔の登山者も次々と立ち止まり、カメラに納め
ていました。
・長野県安曇野市と松本市の境

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山の伝説【ひとり画展】「大台ヶ原・大杉谷の大雨」

某年6月26日(日曜日 天気・晴れのち小雨)
「大台ヶ原・大杉谷の大雨」

大台ヶ原山上は牛石ヶ原、正木ヶ原などの台地があり、とくに大絶
壁のある大蛇(だいじゃぐらや)千石など奇景をなしています。

大台ヶ原は昔から魔性の棲む山として地元から恐れられ、近寄らな
かった地域だという。

最高峰日出ヶ岳は、年間雨量5100ミリを越す日本の最多雨地帯で、
山頂東側に宮川ダム管理事務所が設置した雨量観測所があります。

紅葉の見事なある晩秋、大台ヶ原の駐車場から日出ヶ岳に登りまし
た。頂上のコンクリートの展望台から三重県側大杉谷に下ります。

夕方になり降り出した雨は次第に強くなり、坂の途中の樹林の下で
ビバーク。一晩中滝のような雨にテントをたたかれました。翌日も
まさにバケツをひっくり返したよう。なるほど豪雨とはこんなもの
か。見事な体験をさせてもらいました。
・三重県大台町山中

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山の伝説【ひとり画展】「北ア・裏銀座烏帽子岳のコマクサ」

某年8月25日(金曜日 天気・晴れ)
「北ア・裏銀座烏帽子岳のコマクサ」

この山も名前の通り烏帽子形をした岩峰です。裏銀座コースの起点
でもあります。江戸時代は信州側では「水のとう山」と呼ばれてい
たという。

この山は明治30年代までは裸山で、秋草のころなど中尾根の背か
らどこまでも山なみが眺めることができたと古書にあります。

いまのように樹林帯ができたのは、明治37、8年の日露戦争が終わり、
殖産興業・富国強兵の政策が叫ばれ、裸の傾斜面に植林されてから
だそうです。

ある年の8月、うだるようなブナ尾根を登り、通り雨の後の烏帽子
小屋テント場に設営、烏帽子岳に向かいました。なるほど折ったと
いうか割ったというかした形の花崗岩が積み重ねたような岩峰で
す。岩峰上には鎖や針金をつかまって登ります。

テント場に帰る途中、付近の砂礫ではコマクサが露に濡れていまし
た。
・富山県富山市と長野県大町市との境

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