★山の伝承「西丹沢・鉄砲木ノ頭」


西丹沢・鉄砲木ノ頭



西丹沢菰釣山から三国山への尾根にある鉄砲木ノ頭という珍しい名
前のピークがあります。


山頂に山中諏訪神社奥宮の石祠が建っています。目の前に広がった
山中湖。最近はハングライダー愛好者が多いとか。


大分前、丹沢の本を出版するにあたり、仏果山から1週間をかけ、
ほぼ全山縦走をしたことがありました。


あと2日で達成できるという日に鉄砲木ノ頭にさしかかりました。
この山行は最初から最後まで雪の中。


鉄砲木ノ頭は風をよける場所もなく、雪さえ吹き飛ばされて、凍て
ついたた祠だけがありました。


山頂の標注には「明神山」の文字だけ。明神山とは山中湖方面の呼
び方だとか。


ところで「鉄砲木ノ頭」とは、このあたりは良材がとれ、伐採され
た木材を運ぶため、沢のせきを利用して下流に流した「鉄砲水」か
らきたのではないかといわれていますがはっきりしません。
・山梨県山中湖村と神奈川県山北町との境




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★おわり
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【山のはがき絵】954、955、956号、郵送しました。【とよだ 時】


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【山のはがき絵】954、955、956号、郵送しました。


さて今月の【山のはがき絵】の内容は
★(1):954号「奥多摩笹尾根・笛吹峠」
 ・同上説明文

★(2):955号「九州・霧島山(高千穂峰)」
 ・同上説明文

★(3):956号「山梨県・天目山と南大菩薩」
 ・同上説明文

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この山の伝承【絵はがき通信】は、山の伝説、歴史、民話の現地を
徘徊して描いた画文通信です。1971年(昭和46)創刊、はがき
に印刷して毎月発行しています。ご希望の方には、郵送しています。


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★1:山岳伝承【絵はがき通信】
・954号「奥多摩笹尾根・笛吹峠」
【前文】
頭山からつづく笹尾根にある笛吹峠。うずしきとは口笛などをいう
古語で、そばを流れる沢の水の音の形容詞から生まれた呼称だろう
という。昔は境目番所があり旅人を見張っていました。峠の大日如
来の石塔は、ふもとの山伏たちの本尊からきているのでしょうか。
・東京都檜原村と山梨県上野原市の境


★2:山岳伝承【絵はがき通信】
・955号「九州・霧島山(高千穂峰)」
【前文】
霧島山は、宮崎・鹿児島両県にまたがる火山帯。高千穂峰の山頂に
は天ノ逆鉾が立っており、ここは天孫降臨の神話で有名なところ。
幕末に、坂本龍馬と妻が新婚旅行で、女人禁制を破って高千穂野峰
に登頂。その時、天ノ逆鉾を引き抜いたという逸話もあります。
・宮崎県都城市と高原町の境


★3:山岳伝承【絵はがき通信】
・956号「山梨県・天目山と南大菩薩」
【前文】
♪武運尽きたる武田氏が重囲の中に陥りし、天目山は初鹿野(いま
は甲斐大和)の駅より東二里の道」と、鉄道唱歌にも歌われる武田
終えんの地天目山。勝頼が行くことがかなわなかった天目山栖雲寺。
ここはかつて武田信満が鎌倉府の追討を受け自刃したところ。代々
縁のあるお寺です。
・山梨県甲州市。



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★山の伝承「高山植物・クルマユリ」


高山植物・クルマユリ



高山でおなじみのクルマユリ。群生してお花畑になっています。あ
ちこちで黄金の花の風車がクルクル。


茎の方でも緑の葉の車がクルクル。クルマユリは高山植物。深山高
山のの草原などに生えるだけあって寒さを好みます。


名前のクルマユリは「車百合」のことで、葉が放射状についた点を
車輪の轂(こしき・車の輻(や)が集まる丸い部分)にたとえたも
のだそうです。


そもそもユリはどれも茎の頂に頭でっかちな花をつけるので風に大
きくゆれます。


そこからゆれるが「ユル」に変じて「ユリ」になったという説があ
ります。また鱗片葉が寄り集まっている様子から「寄り」が転化し
たとか、さらに「結(よ)る」が「ユリ」に変化したなどの説があ
ります。


漢字の「百合」も鱗片葉が多く重なっている様子を表したものだそ
うです。くるま百合濡れて穂高のこぼれ雨(望月たかし)。
・ユリ科ユリ属の多年草







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★おわり
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某月某日「南アルプス・間ノ岳の鬼面」


某月某日【山の伝承漫画】「南アルプス・間ノ岳の鬼面」



江戸時代の地誌『甲斐国志』は、農鳥岳とは別に、となりの間ノ岳
にも農作業の目安になった鳥の雪形が出るとあります。


「山の紋章・雪形」によれば、反対側長野県に向いた側にも鬼の顔
の雪形が出るという。


これは雪渓が融けて残った雪が鬼面になるもの。長野県宮田村から
見ると前山が落ち込んで切れたあたりに見えるという。


望めるのはここだけで、雪形は鬼の面といっても親しみを感じる柔
和な表情だと、著者の田淵行男氏は好意的です。


氏によれば、雪形の出る場所は間ノ岳の西に面したカールだという。
西の三峰岳とを結ぶ稜線北面のカールは、三峰岳から北へ伸びる仙
塩尾根上のピーク2699mが邪魔になると思われます。


それなら遠目には間ノ岳と1つに見える三峰岳の西面のことでしょ
うか。
・山梨県早川町と芦安村、静岡市との境






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★山の伝承「野山の花・ヤブカンゾウ」


野山の花・ヤブカンゾウ



夏、草原の中にヤブカンゾウの花が咲いています。ワスレグサとも
呼ばれます。


平安時代の「和名抄」に「一名、忘憂」とあり、これを身につける
と憂いを忘れることができるといいます。


基本形は中国原産のホンカンゾウ。中国ではこの花を見て憂いを忘
れるという故事があるそうです。


日本に伝来し「万葉集」にも「忘れ草我が下紐に付けたれど醜(し
こ)の醜草言(こと)にしありけり」(大伴家持)などと詠まれま
す。


のち、憂いを忘れるよりも人から忘れられるという場合に使うよう
に変化していったといいますから人間は自分の都合でいろいろ考え
るものですね。


ヤブカンゾウはあの有名なニッコウキスゲ(ゼンテイカ)の仲間。


海岸の浜に生えるハマカンゾウ、野に生えるノカンゾウ、そしてそ
れよりも人里近くのやぶに生えるヤブカンゾウとものは順にいって
います。
・ユリ科ワスレグサ属の多年草





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