野山と田園の画文通信・漫画家【とよだ時】の山中徘徊記
山のふみあと日記
【野の本・山の本】「ドングリ遊びと生食」
「ドングリ遊びと生食」
林の中でドングリをたくさん見つけます。
ドングリは、クヌギなどの果実で、いろいろな形があります。
地面に落ちたドングリは、次の年の春になると水分を吸収し、皮を
破って芽を出します。
ドングリはまた、森や林にすむ、リスやネズミ、クマなどの大事な
食料でもあります。
それにしてもあんなに渋い実を食べて動物たちはよく便秘しないも
のであります。
丸い、球形のドングリは、クヌギ、カシワ、アベマキのもの、広だ
円形はシラカシ、イチイガシ、卵状だ円形はミズナラ、ウラジロガ
シ、だ円形はウバメガシ、アラカシ、アカカシ、長だ円形はコナラ、
マテバシイのドングリだそうです。
たいていのドングリは、渋くて人間には食べられませんが、イチイ
ガシ、ウバメガシのものは食用にもなり、カシワのドングリからは
でん粉がとれます。
ドングリでおもしろいものを作り、いろいろな遊びができます。
(拙著『野の本・山の本』秋編から抜粋しました)
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▼終わり
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某月某月「北ア白馬大雪渓・白馬岳の乗馬登山」
北ア白馬大雪渓・白馬岳の乗馬登山
白馬大雪渓は夏でも冷蔵庫の中のように涼しくお花畑もあって、針
ノ木大雪渓、剱沢大雪渓とともに三大雪渓にも数えられています。
大正の軍国主義へ邁進の時代、氷上蹄鉄試験のため、ここを軍馬に
乗った軍人たちの一行が駆けあがり白馬岳へ登ったというのです。
1919年(大正8)8月10日の朝日新聞は「空前の軍馬登山」との見
出しで次のように報じています。
「輜重兵(しちょうへい:軍隊で兵糧、武具など必要品の運搬を監
視する兵)第十三大隊長金森中佐以下兵卒二十一名は、馬諸共に白
馬登山の壮挙を敢行して八日午後六時帰着せり」と記載。
記事によると同年8月6日、白馬尻の小屋を5時に出発、大雪渓も
なんなく登はん、葱平の急坂も氷上蹄鉄の効果にて大危険を冒しつ
つも、午前11時には山頂をきわめたという。
いくら軍国主義の時代とはいえ、21人もが馬もろともゾロゾロと大
事な大雪渓を駆け上がるとは許せないですよね。
・長野県北安曇郡白馬村。
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★おわり
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某月某日「奥秩父金峰山麓長野県川上村の石仏」
某月某日「奥秩父金峰山麓長野県川上村の石仏」
道の辻などでよく見かける馬頭観音の石塔は、農作業の大切な動力
として働いた馬を供養するために建てたもの。
この信仰は弘法大師が唐へ修行に行ってから日本に伝わったもの
で、鎌倉時代、武家社会の中で流行したとのこと。
いまのように道ばたに建立するようになるのは江戸時代中期から。
のち、農家で飼う牛の数が増えるにつれ、馬だけでなく牛を供養す
る「牛頭観音」も出現しました。
高原野菜の主産地として有名な長野県川上村川端下地区にも馬頭観
音と牛頭観音がならんでいます。
ここは農耕の神としてあがめられた金峰山(きんぷさん)のふもと
で、千曲川の源流の台地です。
ここはかつて川の下流一帯・北信濃地方の人までが金峰山へ参拝の
ため訪れにぎわった道だという。
1988年(昭和63)建立の新しいものも混じって石碑群はいまでも供
物が絶えず、耕耘機やクルマの行き交う村道を見下ろしています。
・長野県川上村
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山岳はがき画「高山植物・イワイチョウ」
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某月某月「高山植物・イワイチョウ」
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みなさんこんにちは。また新しく読者登録して下さったみなさん、
よろしくお願いします。
さてきょうの【山のはがき絵】は
高山植物・イワイチョウ
ムッと草いきれのする登山道からちょっと下って、残雪のふちをま
わり込みます。
その雪が溶けて消えたばかりの湿った場所に、濃緑色で質の厚い腎
円形の葉のイワイチョウが群生しています。
イワイチョウは「岩公孫樹」で葉っぱの形がイチョウに似ている
(?)ところからついた名だといいます。
「イワ」は岩のあるようなところにあるからといいます。
また一名ミズイチョウともいうそうです。ミズは「水」で、やはり
生える場所を表したものだそうです。
群生した葉っぱの中から花茎を出してその先に星形の白い花をたく
さんつけています。
広がるイワイチョウの咲く草原、その先の一面の黄色い花。稜線か
ら白く糸を引くように流れる残雪。
登山者が汗を拭いて休憩しています。
花冠のふちに波状のしわがあり、中央に白いニワトリのトサカのよ
うなひだができています。
そんなことからか、イワイチョウは種名をクリスタ-ニガリといい、
ニワトリのトサカの意味だそうです。
・リンドウ科イワイチョウ属の高山の湿原に生える多年草。
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★おわり
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某月某日「会津磐梯山の大爆発を予知した男」
某月某日「会津磐梯山の大爆発を予知した男」
磐梯山での湯治中に何か胸騒ぎがする男がいました。
男は仲間がとめるのも聞かず帰っていきました。
そのうち動物が一斉に移動しはじめ、不安になった一行は急きょ下
山。
翁島地区まできたころ大音響、小磐梯山は吹っ飛び北麓の集落は埋
没。
明治21年の大爆発だったのです。
・福島県猪苗代町と磐梯町、北塩原村との境。
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