山の軽口ばなし「丹沢・大山阿夫利神社の納め太刀」


▼「丹沢・大山阿夫利神社の納め太刀」
【説明概略】
 阿夫利神社境内のせまい通路の奥に進
むと木刀のような太刀が壁に掛けてあり
ます。かつて大山参りには、この納め太
刀を奉納する習慣があったという。これ
は大山石尊の御神体が石剣であることか
ら、自分の大事な刀を奉納したのがもと
だという。


 このように、大山信仰はもと武士階級
からはじまりましたが、庶民に普及する
につれ、木太刀に変わったものらしい。
この納め太刀は小さいものは七~八寸、
大きいものはおとなの身長の2倍以上も
あり、「大願成就」、「大山石尊大権現」
などと書いた太刀をかついできて、神社
の神前に納め、かわりに他人が納めた木
太刀を持ち帰りお守りにしたという。


 明治になり鉄道が走ってからは、大き
な木太刀を車内に持ち込まれ、危なくて
しょうがない。持ち込みは禁止になり、
いつか納め太刀奉納の習慣はなくなった
ということです。
・神奈川県伊勢原市。


【説明本文】
https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate05.html


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山の軽口ばなし「紀伊・金剛山の蛇谷」


▼「紀伊・金剛山の蛇谷」


【概略】
 修験道の開祖・役ノ行者の修行の場だ
った金剛山。そこから東側の御所市へと
流れる蛇谷は、飛鳥時代、葛城山と金峰
山に渡す「岩橋造り」で、一言主の神が
役ノ行者に逆らい、葛の蔓で七巻きも縛
られ、置き去りにされた所という。


 呪縛された一言主神が、どんな手を尽
くしても葛を解くことができず、その苦
しいうなり叫ぶ声は幾年たってもまだ絶
えていないと伝えています。


 なかには一言主神は長さ2丈半(1丈
は約3.0303 mだから7.57575mとはデカ
イ!)ばかりの黒ヘビにされ、いまでは
行者を恨む気力もなくなってしまったと
いう本さえあります。


 またその谷は吉野だという説もありま
す。何回か地元の方にお聞きしたのです
が、この手の話はまず無理で、まだ確認
できていません。
・奈良県御所市
【説明本文】
https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate04.pdf


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中ア木曽駒ヶ岳・もし信長が本能寺で死んでいなかったら


中ア木曽駒・もし本能寺の変がなかったら

【概略】
 木曽駒ヶ岳には昔から神馬がすんでい
るという噂があったという。江戸中期の
『新著聞集』にも、尾州の役人たちが大
きなあし毛の神馬を見たという話が載っ
ています。


 時代は戦国時代、その話を伝え聞いた
織田信長がこの神馬を探しに行くつもり
だったという。木曽地方の地誌『吉蘇志
略』に『三季物語』に載っている話とし
て、織田右丞甲州を征伐し、軍を回すの
日諸将に云って曰く、吾聞く信州駒嶽に
四百年来神馬有り。…


 …明年は諸国の卒徒を督し此の山を囲
み之を猟得せん。源右幕下の富士の狩に
倣うべきなり。其ノ年明智光秀のため弑
に遭い其ノ事遂に止む、とあります。


 ちなみに信長は天正10(1582)年伊那
谷に入り北進、3月に高遠城を滅ぼし、
諏訪から甲州に進み武田を滅ぼしたのち
の6月に「本能寺の変」に遭っています。
・長野県宮田村と木曽福島町との境
【説明本文】
https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate03.html




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山の民俗ばなし「丹沢・菰釣山のこも」


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みなさんこんにちは。また新しく読者登
録して下さったみなさん、よろしくお願
いします。


さてきょうの山の民俗ばなしは
▼「丹沢・菰釣山のこも」


【概略】
 比較的静かな山歩きが楽しめる西丹沢
の菰釣山。このあたりの山は良材ができ、
かつては北条氏の命令で小田原まで運搬
していたという。江戸時代は幕府の保護
を受け、明治には御料林に指定。


 このような山なので、甲斐国と相模国
との国境争いが絶えません。特に天保年
間の争いでは、甲州・平野村の名主・長
田勝之進が江戸幕府に告訴。菰を吊るし
て山頂にたてこもり生活したという。裁
判の結果は平野側が敗訴、いまの県境が
決定したという。


 また戦国期、武田信玄が小田原城を攻
めた時、進軍の信号旗やのろしのかわり
にこの山に菰を吊るし、むしろばたで味
方の軍に合図したとのいい伝えもありま
す。
・神奈川県山北町と山梨県道志村との境


【説明本文】
https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate02.html


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山の炉端ばなし「南アルプス・農鳥岳の雪形」


▼「南アルプス・農鳥岳の雪形」


【概略】
 南アルプスの北部にある北岳、間ノ岳、
農鳥岳は、合わせて白峰(しらね)三山
と呼ばれています。標高が高いため、ま
わりの山々よりも遅くまで白く雪が残る
ので白い峰なのだそうです。


 農鳥岳の峰は、ふたつに分かれ東側の
ピークが単に農鳥岳と呼び、西にあるピ
ークを西農鳥岳といっています。ここに
も雪形があらわれ、農作業をはじめる目
安になっています。


 農作業にちなむ鳥の形であるので農鳥
岳の名の由来だといいます。農鳥岳の雪
形は2種類あって、東峰の農鳥岳のアス
ナロ沢という沢の源頭に出るという。


 夏のはじめ、白鳥の雪形があらわれる
と、山梨県側の山ろくでは苗代(なわし
ろ)づくりの作業を、次に牛の雪形が出
ると、ダイズやアズキをまく作業をはじ
めたといいます。また雪形は年2回あら
われることがあるそうです。


 秋に積もった雪でまた農牛の形が出て
くることがりこんどは収穫の作業をはじ
めるということです。
【説明本文】
https://toki.moo.jp/mail-maga/gate-mail/gate01.html


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