某月某日「丹沢・不老山サンショウバラ」

「丹沢・不老山サンショウバラ」


不老山のフロウとは斜面の平地で大きいものを指すそうですが、不
老山の山名の由来は不詳だそうです。


山頂付近にはサンショウバラが多く、シーズンにはわざわざこの花
を見に訪れる人が多いそうです。


サンショウバラは、バラ科バラ属の高さ1~6mにもなる落葉低木
~小高木。葉やトゲがミカン科のサンショウに似ているところから
その名があります。


6月のある日、日没にはまだ間がありますが、ベンチのある山頂直
下の淡紅色のサンショウバラの花の下にテントを張ってみました。


こんな所に泊まる人がいるはずもなく、静かな夜を迎えます。夜中、
いろいろな動物が近寄ってくる気配。


寝返りを打ったら、プシュッと声がしたかと思うと飛び退くような
音がしました。鹿でも様子を見に来ていたのでしょうか。ジャマを
してしまったようです。
・神奈川県山北町と静岡県小山町との境




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某月某日「北アルプス・白馬岳北東の白馬大池」

「北アルプス・白馬岳北東の白馬大池」


北アルプス白馬岳の北東にある白馬大池は、海抜2397m、周囲2キ
ロ、サンショウウオも生息しています。最も深い所で13.5m、日
本の高山湖のなかでも、第2位の深さだといいます。


日本の湖沼学の開拓者、田中阿歌麻呂はここで携帯ボートに乗り、
初の高山湖調査を行ったそうです。その湖上にかつて鳥居が建って
いたというめずらしい話があります。


1927(昭和2)年、いまの白馬村森上の後藤敏氏という人が、白馬
岳に天照大神を祭り、天狗っ原に白馬岳神社の祠を建立しました。
いまも天狗っ原に祠が建っています。


続いて彼は、伊勢神宮の外宮の祭神である豊受大神(天孫降臨の随
伴神で、穀物、食物の神)の神霊を受け、白馬大池に鎮め、池の中
に厳島神社のそれにまねて鳥居を建てたということです。いまは朽
ちてありません。
・長野県小谷村



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某月某日「山梨・四尾連湖(しびれこ)の怪物」

「山梨・四尾連湖(しびれこ)の怪物」


この湖は名前の響きから女性の間で人気があります。シビレ湖はし
びれるほどの冷たい水。


「神秘麗湖」の異名もあり神秘的で、いろいろな伝説を秘めていま
す。ここのヌシは巨大な牛の怪物だという。ある時、2人の兄弟の
武士が怪物と闘い、強弓で怪物を射殺しましたが、2人もそこで力
つき倒れてしまいました。


その年はそれまでひどい干ばつでしたが、翌日からは車軸を流すよ
うな大雨が降りつづきました。それ以来、四尾連湖は雨乞いの湖と
して有名になりました。


人々は行列を作って2人の武士の墓に詣で、太鼓、鐘、法螺貝(ほ
らがい)などを鳴らし、「四尾連の湖の黒雲、主を殺した腹いせに
雨を降らせ給いな」と大声に唱えながら湖の周囲を回ったというこ
とです。


それでも効験がないときは牛馬の枯骨を湖中に投げ入れ、水神を怒
らせて雷雨を招いたということです。





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某月某日「富士山・役行者の登山ルート」

「富士山・役行者の登山ルート」


一度朝廷から伊豆の大島に流された役ノ行者。帰ってきた行者に、
朝廷はこんどは富士山麓にはびこる悪神を退治するよう勅命しま
す。


行者は早速、御殿場で悪事を働く青竜を仏化させ、次に須走村で2
匹の鬼(前鬼後鬼ともいう)を改心させて従者にしたという。


行者は西湖の真向かいにそびえる十二ヶ岳の行堂で修行を続けま
す。十二ヶ岳の近くにある鬼ヶ岳は2匹の鬼の住処だったという。


その後、行者は富士山の小御岳から屏風岩を通り、富士山頂に登っ
て行ったと伝承されます。


行者が富士山へ登った登山口は、大島からの道すじにあたる須走口
が有力で、役ノ行者に関する遺跡や伝承が多く残りっています。


また、静岡県御殿場周辺に多いツバキの木は、役ノ行者が伊豆の大
島からタネを伝えたためだとされています。
そういえば大島はツバキの名所です。



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某月某日「房総・嶺岡浅間の天狗面」


「房総・嶺岡浅間の天狗面」


房総の嶺岡山系のピーク嶺岡浅間は標高336m。ここに変わった天
狗面があるといいます。登山口は鴨川市側の白幡不動。境内から裏
山にとりつきます。


その北東に白滝不動の寺域に白滝山があります。白滝不動から100
mも登ったあたり、鳥居があり、3基の石祠の中に珍しい天狗の面
がはめ込まれています。


口の尖った天狗、団子っ鼻の天狗など、およそ現代の天狗面とはか
け離れた形。地元の人はこのあたりを石尊山と呼ぶといいます。


石尊信仰の総本山は、丹沢大山石尊大権現と、富士山新五合目の小
御岳石尊の2通りがあり、両方とも修験道と天狗の山。また嶺岡浅
間山頂にある石尊碑は富士山の小御岳系です。かつて大山参りと富
士登山はセットになっていたといいます。

ここを嶺岡浅間と呼び、また地元の人が石尊山と呼ぶところからか
ら、ここは富士山と丹沢大山の両山を意味していると思っています。
・千葉県鴨川市上小原



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