山の伝説【ひとり画展】「中ア・宝剣岳の天狗岩と千畳敷の雪形」

某年6月26日(日曜日 天気・晴れのち小雨)
「中ア・宝剣岳の天狗岩と千畳敷の雪形」

木曽駒ヶ岳の南方に鋭い岩峰を屹立させる宝剣岳。東側直下の千畳
敷カールサギダル」と呼ばれる雪形が2体あらわれ季節を知らせて
くれます。

山上の宝剣岳には、木曽側へ切れ落ちる肩のあたりに、西向きに天
狗の面そっくりの形をした天狗岩があります。夕方、夕陽に映える
この岩のシルエットは見事。

このような形が目立たないことはありません。ふもとに人には昔か
ら知られていたらしく、江戸中期の『宝暦六年駒ヶ岳一覧記』にも、
言い伝えの「天狗岩はこの岩の「義」にて可有御座と察し、絵図に
も相認め申候」とあります。

何年か前の3月、宝剣岳から空木岳をめざしました。登山口駒ヶ根
駅で山岳関係らしい人がしきりに行き先を聞ききます。雪の宝剣は
厳しく、きのう関西の学生が木曽川の谷に滑落、絶対に通らないよ
うにとのこと。そこは小心者ぞろいのわがパーティ、宝剣岳を迂回、
極楽平から稜線へ出たのでした。
・長野県宮田村と上松町との境

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山の伝説【ひとり画展】「東北・栗駒山満月下での救助隊」

某年6月26日(日曜日 天気・晴れのち小雨)
「東北・栗駒山満月下での救助隊」

栗駒山頂の駒形根神社の奥宮と、御室の神馬の石碑を調べに紅葉の
ころ登りました。今夜は満月。避難小屋で月見のおでんが楽しみで
す。

宮城県湯浜温泉から入り、本峰の紅葉に歓声をあげます。突然、同
行者が悲鳴をあげます。見ると左の足首が腫れていて歩けないとい
う。

「緊急連絡書」に記入し、通りがかりの登山者に警察に届けてくれ
るよう依頼、救助隊を要請します。足首には木と三角巾で副子固定
の応急手当。夕方になり仕方なくテントを張ります。

暮れゆく紅葉の山々の上に満月が輝いています。……救助隊のタン
カで岩手県側須川温泉におり、救急車に乗ったのは、夜の11時過
ぎ。硫黄の臭い。

ヘッドランプもいらないくらいの月の光が照らし出す火口湖。献身
的な救助隊員の姿がいまでも脳裏に焼きついています。
・岩手県と宮城県、秋田県との境

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山の伝説【ひとり画展】「北ア・鷲羽岳の若者」

某年6月26日(日曜日 天気・晴れのち小雨)
「北ア・鷲羽岳の若者」

江戸時代、越中富山藩主が黒部源流の山々を調査した奥山廻りの記
録に「鷲ノ羽ヶ岳」とありこれが鷲羽の文字の最初の記録という。
当時鷲羽岳は、越中、信濃、飛騨の三国境の山(三俣蓮華)を中心
にまわりの山々の総称だったらしい。

江戸後期の1808(文化5)年ごろから東側の壮大な峰を「東鷲羽岳」
として、いままでの広義の鷲羽岳から独立させます。残った鷲羽岳
は、当然いまの三俣蓮華岳のことになります。

これが明治以後、登山者の誤解で混乱し、いまはその東鷲羽岳とい
っていた山を鷲羽岳と呼んでいます。

ある年の8月半ば、鷲羽岳山頂で山小屋の弁当をほおばる若者がい
ます。はるか遠くにかすむ白馬岳から縦走してきて、今日で9日目
だとか。

これから槍穂高から西穂高へまわるのだと元気に出発していきまし
た。
・長野県大町市と富山県富山市の境

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山の伝説【ひとり画展】「西丹沢・畦ヶ丸のアセビ」

山の伝説【ひとり画展】「西丹沢・畦ヶ丸のアセビ」

某年6月26日(日曜日 天気・晴れのち小雨)
「西丹沢・畦ヶ丸のアセビ」

畦ヶ丸は、山頂が木立の中で展望はありませんが静かな場所です。
ピークにに白石峠補修記念碑が建ち、時おり小さな地蔵さまがのっ
たりしています。畦ヶ丸は山頂近くには避難小屋があって中に入る
とストーブが小屋の真ん中に陣取っています。

ところで畦ヶ丸のあぜとはアセビのことだといいます。たしかに畦
ヶ丸付近では白い花がビッシリついたアセビの木をよく見かけま
す。アセビは馬が食べると中毒を起こすことから馬酔木と書きます。
本当か一度馬に食わせてみたいものですネ。

また、山名の丸は古代朝鮮語の山の意味だとも、日本語の丸い山の
ことだともいわれています。交通が便利になったいまは、バスの終
点から6時間で往復できます。

かつては丹沢の秘峰といわれていたそうですが、いまも比較的静か
な山歩きが楽しめます。
・神奈川県山北町

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