山の文化伝承に遊ぶ「北ア・小蓮華山と風切地蔵の不思議」


▼山の文化伝承に遊ぶ「北ア・小蓮華山と風切地蔵の不思議」
【概略文】
 新潟県糸魚川市方面から白馬岳方面を見ると、谷奥深く雪をいだいた
峰々がまるで白いハスの花弁に見えるそうです。そこで越後側では、この
周辺の山を蓮華岳と呼び、大蓮華(白馬岳)のとなりの小さい山を小蓮華
と呼んだそうです。

 その小蓮華山の大日如来像は「風切地蔵」とも呼ぶそうです。小蓮華
山頂と、ふもとの白馬村落倉集落の風切地蔵、そして柄山(からやま)峠
(長野県白馬村と鬼無里村との境)の風切地蔵は東へ向かって一直線。

 これは冬至の「日の出」と夏至の「日の入」にぴったりと符合。結界を形
づくり、昔からこのラインの南には「魔」が入らないと伝えられています。落
倉地区にはそんな風切地蔵に感謝してはじまった地蔵祭りの由来伝説も
残っています。

いまでは「落倉の風切地蔵」は、白馬地方や小谷方面などの人たちに親
しまれています。
・長野県北安曇郡小谷村と新潟県糸魚川市との境。
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ガイドブックにない山の与太ばなし「中ア越百山・これでコスモと読むんだって」


ガイドブックにない山の与太ばなし「中ア越百山・これでコスモと読むんだ
って」

【概略文】
 越百山は「こすも山」と読むそうです。標高は2613.2mもあるのに、山
頂の土が露出しているのも特徴的です。山名の越百とは、この山脈を北
方の木曽駒ヶ岳から縦走すると、あまりにも遠く、百もの(いくつもの)山々
を越えてやっとつくような山だといわれます。


 実際、木曽駒ヶ岳から縦走してくると、アルペン的縦走路は越百山で
終わります。昔も、木曽駒ヶ岳から越百山一帯までを、空を駈ける竜に見
たてて、おおざっぱに駒ヶ岳といっていたといいます。

 このあたりは雪田も残らず、あまりお花畑が見あたらなく、風化した砂
礫帯でイワツメクサ、ヒメウスユキソウ、トウヤクリンドウなどがチラホラ見ら
れる程度。

 山頂の南側から南越百山への標高2450m~2500mあたりの一帯が
ハイマツ群落の南限。南越百山を境にして高山帯と亜高山帯に分かれる
のだという。
・長野県大桑村と長野県飯島町との境。

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山の与太ばなし「将棋の駒のような中ア将棊頭山面」

▼山の与太ばなし「将棋の駒のような中ア将棊頭山面」
【概略】
 将棊頭の将棊は将棋のこと。伊那市方面からみると確かに将棋の駒の
頭のように立派な峰。しかし地図の上でどれが将棊頭山かというと、それ
がはっきりしないという。

 将棊頭山は天水岩の南のピーク2730だとする案内書があります。で
も国土地理院の「ウォッチズ」では将棊頭山の文字は西駒山荘の北西の
主稜ピークあたり。

 ここは昭和40年代後半発行の5万分の1地図には、2736mと記入さ
れていたそうで、ここが山頂だとする参考書もあります。ところがこのピー
クは、旧伊那町からは見えないというのです。

 旧伊那町から将棊頭に見えるのは西駒山荘の東の権現ヅルネ寄りの
尾根が「くの字」と反対の形に曲がるピークだというのです。

そんなこんなで地元の人もどれか分からなく、「このあたり一帯」が将棊頭
山だというというのですから「しょうがない山」ですね。
・長野県伊那市、木曽町、宮田村との境。

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ガイドブックにはない山の与太話「奥多摩大岳山と御岳山」

▼ガイドブックにはない山の与太話「奥多摩大岳山と御岳山」
【概略】
 奥多摩御岳山の奧のもうひとつ霊山大岳山。その直下に大岳神社
があります。この神社は御岳神社とともに、747(天平19)年に行
基が吉野金峰山の蔵王権現をまつり、吉野の霊場のコピーをつくり
ました。

 中世以降、修験道が盛んになり御岳神社は、御岳蔵王権現、武州
金峰山などと呼ばれ、山岳信仰・修験道の道場になっていきました。
お使いは狼で、両神山の両神神社、三峰神社と同じように大岳神社
にも狼の狛犬が建っています。

 しかし、安土桃山時代、御岳神社と大岳神社の同一信仰体はくず
れ、いまでは別々に蔵王権現をまつっています。修験道といえば天
狗ばなしがつきもの。

 馬頭刈尾根つづら岩の南には天狗の滝があり、また御岳神社奥の
院には天狗をまつる祠、天狗腰掛杉、天狗岩など事欠きません。
・東京都奥多摩町と檜原村の境
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ガイドブックには載らない山の話。「房総高宕山・頼朝と天狗面」


ガイドブックには載らない山の話。「房総高宕山・頼朝と天狗面」
【概略文】
 房総の高宕山は九十九谷、丹沢、富士山も望める360度の展望。狭
い山頂の岩峰には小さな石祠とふたつの鉄釜がさびて穴があいて置か
れています。

 祠は雨をつかさどる神・高オカミ神をまつる清滝神社。この山は雨乞い
の山として有名で、釜にたまった雨水を竹の筒に入れて村に持ち帰り、
田畑にまくと不思議に雨が降り出すという。

 高宕山の「宕」は、洞のことで、山の名は高くて洞窟のある山のことだと
も、房総の山のなかでも高い山で、京都にある愛宕山にちなんだものだ
ともいいます。

 たしかに山頂の近くには深くえぐられたような洞窟があり、そこに食い
込むように観音堂が建ち、堂の中の柱に京都・高宕山の象徴になってい
る天狗の面がかかっています。

 その昔源頼朝が小田原の石橋山の戦いで房総に逃れ、源氏の再興と
武運長久を祈って籠もったところだといいます。
・千葉県富津市と君津市との境。
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