こんな時でも与太ばなし「富士山と背比べをしにわざわざ海を渡ってきた山」



▼こんな時でも与太ばなし「富士山と背比べをしにわざわざ海を渡っ
てきた山」
【概略】
 昔々、まだ日本中が国造りの途中だったころの話です。富士山がどん
どん大きくなっていくのを見て、全国各地の山々は次々に背比べを挑ん
できました。

 そして競争に負けると富士山は相手を蹴飛ばして低くしてしまいまし
た。そのなかでも一番有力視されていた白山も富士山に負けてしまいま
した。それを聞いた外国の山も黙っていられません。

 愛鷹山(富士山の南東にある)もわざわざ中国から海を渡ってやってき
たという。柳田國男も「日本の伝説」の中で駿河の足高(愛鷹)山は、大
昔諸越(もろこし)という国から、富士山と背競べをしに渡ってきた山だと
いう。

 それを聞いた箱根の足柄山の足柄明神が「富士山と勝負だなんて生
意気な山だ」と怒って足で蹴飛ばして崩してしまいました。そのかけらが
海の中からだんだん寄せ集まり、海岸に小高い陸地ができあがりました。
それが浮島が原だということです。
・静岡県富士市、沼津市、裾野市、駿東郡長泉町の境。
……【さらに本文と出典】は筆者のページで↓
https://toki.sakura.ne.jp/merumaga/gate-meru/gate03.html
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けふもけふとて与太ばなし「八ヶ岳・もう一つの背比べ」



▼けふもけふとて与太ばなし「八ヶ岳・もう一つの背比べ」
【概略】
 富士山と八ヶ岳の背比べ伝説は有名ですが、こんな話もあります。大
昔、あちこちの地面に音もなくしわが寄りはじめました。しわは見るみる盛
り上がり山が生まれました。

 生まれた山々の中で、目立って高いのが富士山と八ヶ岳でした。その
うち、どちらともなく背の高さを自慢し競争をはじめました。先に生まれた
八ヶ岳はどんどん高くなっていきました。

 富士山も負けずに伸びています。八ヶ岳はこの辺で差をつけてやれと
ばかり、「グイ」と背伸びをしました。そのとたん、頭の方が3分の1ばかり
ポッキリと折れてしまいました。

 口惜しがる八ヶ岳。そこへ鞍馬山から天狗がやってきていたく同情。小
天狗に赤岳に社を建てさせ、折れた頭を山腹に鎮座、美しの森としまし
た。

 大天狗・小天狗たちは岩になって赤岳近くで見守っているという。

・長野県の諏訪地域と佐久地域と山梨県との境。
……【さらに本文と出典】は筆者のページで↓
https://toki.sakura.ne.jp/merumaga/gate-meru/gate02.html
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けふもけふとて与太ばなし。「奥多摩川苔山直下・舟井戸での野宿訓練」



「奥多摩川苔山直下・舟井戸での野宿訓練」
【概略】
 川苔山は、この山の西を流れる谷でカワノリがとれたのが名前の由来と
いう。さらに川乗谷の支流横ヶ谷のツメにあるため、横ヶ谷の頭などと呼
ぶ説もあります。しかし、いまは川苔山といえば1363.2mの三角点のある
この山をいっています。

 その昔、陸地測量部が地図をつくる際、どういうわけか、川苔の「ノリ」を
「乗」の字に当て字してしまいました。いまでも、川苔が採れた谷は「川乗
谷」、バスの停留所は「川乗橋」、林道も「川乗林道」と地図に書かれてい
ます。

 直下の舟井戸の水は、昔はいまのように氷川村側の「逆川」に注いでい
たのではなく、棚沢地区を流れる「入川谷」へ流れていました。それを氷
川村の山師が、舟井戸周辺を氷川村のものになるよう、尾根を掘りぬい
て逆川へ注ようにしました。

 1868年(明治元)、改めて地租改正地図編製を行った時、棚沢村が奪
い返したという話もあります。かつて直下の舟井戸で野宿の訓練をしたこ
ともありました。
・東京都西多摩郡奥多摩町。

……よかったら【本文・出典】は筆者のページで↓
https://toki.sakura.ne.jp/merumaga/octama/oct-07.html

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けふもただただ与太ばなし。「丹沢鍋割山稜・大丸、小丸という山」

けふもただただ与太ばなし。「丹沢鍋割山稜・大丸、小丸という山」
【概略】
 ダラダラとどこまでもつづく丹沢大倉尾根を登ります。塔ノ岳直
下、金冷シ(きんびやし)の頭から道を左へたどり、鍋割山稜を鍋
割山へ向かいます。鞍部からあえぎながら登った所が大丸という山
です。

 名前に「丸」という字がつく山は、丹沢では西丹沢の檜洞丸や、
畦ヶ丸があります。名前に丸がつくといえば、牛若丸、日吉丸を思
い浮かべます。

 また船の名前も「丸」ついたものが多い。外国の港では「丸が入
った」といえば、日本の船が入港したことだといいます。船に掲げ
てある日の丸からの連想なのでしょうか。

 一方、檜洞丸のような丸は、古代朝鮮語から来ているという。朝
鮮では高い山を「マル」とか、「モイ」と呼んでいたという。韓国
の済州島では独立峰に「マル」をつけているそうです。

 しかしここ大丸の場合、丸い山容からの感じがからきているよう
です。富士山の眺めもバツグンで、大丸の南西には小丸があり、南
には勘七ノ沢が食い込んでいます。

・神奈川県秦野市と山北町との境。

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けふも一途に与太ばなし。「奥多摩生籐山・三国山と甘草清水」



さてきょうの山の与太ばなしは
「奥多摩生籐山・三国山と甘草清水」
【概略文】
 この山はふつうは、三角点(990.3m)のあるピークを「生藤山」とか「三
国山」といっています。しかし実際の都県境の「三国山」は、生藤山の少
し西南にあるいまの地形図に三国峠と記されている峰が山頂なのだそう
です。つまり生藤山とはこのあたりの総称らしい。ただ、単に生藤山といっ
た場合は三角点のあるピークをいうようです。

 三国山は「甲、武、相」3国の境の山。江戸時代の地誌にも「相州甲州
の接地なり」と出てきます。近くには「甘草水」という清水があり、こんな伝
説があります。

 昔、日本武尊が東夷征伐でこのあたりにやってきて、ここで軍を休ませ
ました。しかしあたりに水がないため、兵士たちはのどの渇きに悩まされ
ました。そのとき、武尊が鉾先で岩をうがち、湧き水を掘り当てたのがこの
水だというのです。

 そのため突井(つくい)の甘草水というのだそうです。生藤山の「ショウト
ウ」とは、ホオジロのことで、この野鳥が多くいる山の意味だという。
・東京都檜原村、神奈川県相模原市、山梨県上野原市の境。

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