山人漫画家の駄画駄文「奥秩父・飛竜山の伝説」

みなさんこんにちは。山のゆ-もぁ画(漫画・民画)のとよた 時で
す。山の話題をお送りしています。

▼きょうの話題「奥秩父・飛竜山の伝説」
某月某日(月曜日 天気:雨)

飛竜山頂は見晴らしもきかず、三角点があるだけ。縦走路わきには
飛竜権現という祠があり、雨をもたらす竜神がまつられています。

その昔、ふもとの丹波山村に木彫りの飛竜権現のご神体を祭った祠
があったという。この神は、村人のお供え物が少ないとヘソを曲げ
てしまい、雲を呼び大雨を降らせ風をまきおこし、暴れまくって木
々や草を枯らしてしまったといいます。

困った村人は、暴れ疲れて休んでいる飛竜神にひれ伏して謝り、供
え物を多くすることを約束して祠を建立、手厚くまつりました。そ
の後は、神もおとなしくなり、再び暴れることはなくなったという。

それがいまある飛竜権現の社のもとで縦走路わきにある祠はその山
宮だという伝説が残っています。いま登山者は祠など見向きもせず
先を急ぎます。
・山梨県丹波山村と埼玉県大滝村との境

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【とよた時】の駄画・駄文【山のふみあと日記】(282) 終わり
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山人漫画家の駄画駄文「和歌山県・高野山弁天岳の天狗伝説」

みなさんこんにちは。山のゆ-もぁ画(漫画・民画)のとよた 時で
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▼きょうの話題「和歌山県・高野山弁天岳の天狗伝説」
某月某日(金曜日 天気:晴れ)

平安時代初期、弘法大師が山岳霊場開発の場を探して全国を行脚し
ていました。

空海はいまの奈良県五條市でひとりの猟師に出会います。猟師は2
匹の猟犬に命じ、空海を霊場に適した高野の台地まで案内させたと
『今昔物語』は伝えます。

極楽橋駅からつづく不動坂を登りつめた女人堂の向かい側のほそい
階段を登って、30分のところに弁天岳があります。

山頂に岳の弁財天社が祭られており、「紀伊続風土記」に、昔、大
師が奈良県の天川弁財天を勧請したとあります。

ここにある古木の一本杉にすむ妙音坊天狗は常にこの岳山と祠を守
護しているというのです。

妙音坊とは、女神の弁財天を守る天狗だけあって、さすがにやさし
い名前ではありませんか。

その天狗のことを地元の人に聞いたら「何ですか。ソレ!」と、軽
蔑されました。
・和歌山県高野町

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【とよた時】の駄画・駄文【山のふみあと日記】(281) 終わり
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とよた 時の駄画・駄文「北ア・鏡平の池の中の槍ヶ岳」

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▼きょうの話題「北ア・鏡平の池の中の槍ヶ岳」(280)
某月某日(土曜日 天気:快晴)

岐阜県新穂高温泉から双六岳へ向かう途中、鏡平というところがあ
ります。ここは大小の池が散在し、深い谷をはさんでそびえる槍ヶ
岳の影が水面に映る絶景が名物。

そばに山小屋もあり、鏡池のほとりのベンチはいつも満席状態。明
治時代の画家で登山家の中村清太郎は「北アルプスの秘境」で、鏡
平の場所に「清見ヶ原」、池には「穂影の池」と命名しています。

この登山道は小池新道といい、双六や鏡平山荘を経営している小池
潜さんの父上が開いたところ。ことしの夏山も暑かった。鏡平につ
いても木陰がなく、木道の上をウロウロ。

「穂影」の絶景も上の空、雨傘をさすありさま。ふと足下に登山靴
の靴底が落ちているではありませんか。

私も古い山靴のそこがとれかかったことがあります。この人、どう
やって新穂高温泉まで歩いたのでしょうか。
・岐阜県高山市

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和歌山・法師山の狼誘出作戦「山のふみあと日記」

和歌山・法師山の狼誘出作戦(279)
某月某日(金曜日 天気:雨のち雪)

明治時代、絶滅確認後も生存の情報があとを絶たないニホンオオカ
ミ。それではいっそのこと探してみようと、「日本狼研究会」主催
の誘い出し作戦が1995年3月25、26日、和歌山県の法師山で行われ
ました。ちょっと古い話で恐縮ですがその時の同行記です。

まず、狼の縄張り意識の強いのを利用、カナダ狼の遠吠えを吹き込
んだテープを、山頂から一晩中流してその反応を録音。一方で狼の
出そうな所や獣道に、用意した豚のレバーを投げ込んで、餌づけの
作戦です。

機材設置後、登山口にテントが並び、たき火を囲んで狼談議。夜が
更けるにしたがい本降りになった雨は、雪に変わります。

翌朝、機材撤収に登った山頂は銀世界。残念ながら、録音機には雨
の音とジェット機の爆音だけ。

テープの「カナダ狼語」では通じなかったか? 積もった雪の間か
らバイカオウレンが群生して花をつけていました。
・和歌山県五條市

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紀伊・大台ヶ原東麓三重県大杉谷神社「山のふみあと日記」

紀伊・大台ヶ原東麓三重県大杉谷神社(278)
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某月某日(日曜日 天気:雨)

大台ヶ原の主峰日出ヶ岳東麓の三重県登山口大杉谷は大台ヶ原山系
を水源とし、堂倉滝や七ツ釜滝などの渓谷をつくり宮川貯水池に注
ぐ秘境。目前のダム周辺には水没により移住した家が散在していま
す。

ある秋、大雨の中大杉谷を下りました。崖を削って造った登山道を
鎖を握りながら歩きます。大杉集落へ行くには途中から船に乗りま
す。

やがて大杉集落の船着き場。改札口の茶店に入りおでんを食べて体
を温めます。おばさんの話では民宿は満員だという。仕方なくキャ
ンプ場へ。

ここの大杉谷神社は名前のように大杉を背にしています。この老木
は霊木として神格化され、県指定の天然記念物になっています。

神社の縁起ではその昔、天から天狗のような神が降りてきたという。
茶店のおばさんの話ではいまも山伏が籠もりに来るということで
す。

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