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国鉄分割民営化25年を記念した?穴埋めシリーズ、「今も残る現役国鉄形シリーズ」。4回目の今回は、現役国鉄一般形・通勤形・急行形気動車の西日本編です。
ほんの十年前までは、置きかえの遅いJR西日本で多くの国鉄形気動車が残っていたのですが、ここ十年でJR西日本の路線電化、新型気動車導入が進み、西日本における急行形気動車(キハ58系、キハ65形)はすっかりいなくなってしまいました。キハ20系もJRには残存していないため、ほとんどキハ40系というのは前回の記事とあまり変わらないのですけど、今回は国鉄末期に投入された軽快気動車が多めになります。
まずは西日本で唯一現役のキハ20系。純粋なるキハ20系であり、JR線への里帰り運行まで果たしたのが水島臨海鉄道のキハ20形です。
数年前までは、国鉄キハ20系の譲受車は島原鉄道にもいましたけど、島原鉄道は路線短縮時に全廃されてしまったため、水島臨海鉄道のキハ20形は貴重な存在になっています。
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水島鉄道色のキハ20形。上部の青帯がなんとなくハチマキをしているみたいに見える。2両が存在する。
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国鉄一般色になっている水島臨海鉄道のキハ20形。2両が存在し、このうちキハ203は2002年に赤穂線での里帰り運行を果たした
国鉄はキハ40系の登場前に非常に意欲的な形式を製造していました。キハ66系です。この車両は快速用で有りながら、転換クロスシートを装備したという国鉄一般形気動車としては非常に豪華な作りで、第16回鉄道友の会ローレル賞を受賞しています。筑豊地区向けに投入されましたが、製造費が高価だったために30両で製造を終えました。現在はもっぱら長崎地区の長崎本線旧線と大村線で運用されており、快速「シーサイドライナー」の運用もあります。
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キハ66形国鉄色。急行色ベースの塗装に復元された物
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キハ66系シーサイドライナー色。青色車体は案外によく似合う。近年はハウステンボス色も登場しているが、あれは似合わない・・・
続いてキハ40系。合計888両を製造した、現在でも多くの車両が残る形式です。西日本は温暖な地域が多いことも有り、キハ48形はほとんど国鉄から引き継ぐことがありませんでした。JR西日本が5両だけ引き継ぎ、一時はキハ58系の後継として急行「つやま」で運行されたこともありましたけど、今は下関所属車が2両残るだけです。一方で、キハ40形、キハ47形は数が多く、改造車としてJR西日本のキハ41形、JR九州のキハ140形、キハ147形も存在します。ただし、JR九州はキハ140形、キハ147形以降の改造車は改番だけで済ましたので、実際には西日本、九州はエンジン換装を済ませた車両ばかりです。またジョイフルトレイン改造を受けた車両も西日本と九州に存在します。九州には特急化改造を受けた車両もありますが、今回は割愛して次回の特急形にて掲載したいと思います。一方で四国のキハ40形、キハ47形は全くエンジン換装を受けておらず、近年は廃車が進んでいます。
西日本では地方色の塗り替えや、ラッピング列車の運行が盛んでしたが、近年は塗装処理の合理化のため、朱色5号の国鉄首都圏色への塗り替えが進んでいます。なお「みすゞ潮彩はまだ見たことも無いので、今回写真がありません。
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JR西日本のキハ40形高岡色。正確には高岡色としては3代目らしいが、この塗装が一番見慣れている。最近は朱色5号への塗り替えが始まった。西日本の更新車は窓冊子が交換されていて側面印象が原型と異なる
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/a3/938d9740130b33947cb65c73e50cd616.jpg)
JR西日本のキハ40形忍者ハットリくんラッピング車。車内放送もハットリくんの声になっている
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同じくJR西日本のキハ40形忍者ハットリくんラッピング車
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JR西日本のキハ40形国鉄首都圏色。朱色5号の塗装が復活したのは良いのだが、更新車の体質改善により微妙に違和感がある
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JR西日本のキハ40形鬼太郎列車。現在の鬼太郎列車は4代目だとか
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同じくJR西日本のキハ40形ねこむすめ列車。車内のシートもねこむすめだ
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JR西日本のキハ40形広島色。山口線、岩徳線、山陰本線などで運行される。以前は可部線での運行もあった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/bb/8a656e38ef50559c95aab417a598a89b.jpg)
JR四国のキハ40形四国色。主に徳島に配属されており、高徳線、牟岐線などで運用される
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JR九州のキハ40形九州色。大半がエンジン換装車になっている
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JR九州のキハ40形日南線色。日南線用車両の一部がこの黄色塗装になっている
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JR西日本のキハ47形高岡色。雪の多い北陸だが、48形ではなく47形が投入されている
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JR西日本のキハ47形豊岡色。ワインレッドに緑色のアクセントが入る
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鳥取地区で運用されるJR西日本のキハ47形の「因幡の白兎」列車。更新工事前の姿なので、側面の窓枠が四角い
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JR西日本のキハ47形姫新線色。姫新線からキハ40系が撤退したため、他線へ転出している
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JR西日本のキハ47形国鉄首都圏色。鳥取、米子、出雲地区のキハ40系は地方色に塗り替えること無く、国鉄時代から朱色5号を維持し続けている
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JR西日本のキハ47形安来節ラッピング車。安来節は代表的なドジョウすくい踊りの1つ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/88/331a19b225f14bcbbc63f004afde0f4d.jpg)
JR西日本のキハ47形津山色のグレー帯ありタイプ。この塗装の方が色が締まっていて良いと思うのだが、最近は朱色5号への塗り替えが進んでいる
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/da/e255772a877d193380f594118e2ad6f8.jpg)
JR西日本のキハ47形津山色のグレー帯無しタイプ。最近はほとんどこれしか残っていない
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JR西日本のキハ47形の広島色。下関色と言った方が正しいのかどうかは分からないが
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JR四国のキハ47形四国色とキハ185系。キハ40形と同様に主に徳島地区で運用されており、一部は松山にも在籍している
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JR四国のキハ47形国鉄首都圏色。1編成だけの塗り替えなので、出会うのはなかなか難しい。基本的には高徳線運用のようだ
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JR九州のキハ47形九州色。指宿枕崎線ではキハ200形に混ざりながら、エンジン換装済みの車両が頑張っている
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JR九州のキハ47形九州色と、後方はキハ147形九州色。エンジンの出力が違うだけなので、併結運転は日常的に行われる
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JR九州のキハ47形アクアライナー色。香椎線向けの塗装変更車
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JR九州のキハ47形九州色とキハ47形アクアライナー色。今後は順次アクアライナー色に統一されていくのであろうか?
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JR西日本のキハ47形を両運転台化改造したキハ41形。独特の切り妻前面が特徴で、主に播但線、山陰本線の鳥取以東で運転されている
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JR西日本のキハ48形広島色。現在は2両が残るのみでほとんど遭遇できないと思われる。これは急行「つやま」だった車両の写真
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JR九州のキハ140形九州色。キハ40形を篠栗線高速化のためにエンジン換装した物で、360PSのエンジンに換装されている。篠栗線が電化されたため、主に肥薩線吉松以南、吉都線、指宿枕崎線で運用されている
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JR西日本のキハ47形7000番台「瀬戸内マリンビュー」。1両の指定席車は大幅に内外装を改造したが、もう1両の自由席車は内装の改造が最低限に収まっている
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JR九州のキハ140形「いさぶろう」「しんぺい」。九州新幹線開業と共に運行開始した観光列車で、当時は自由席用にキハ31形を連結して運行されていた
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JR九州のキハ140形、キハ47形8000番台、9000番台の3両連結となった「いさぶろう」「しんぺい」。キハ140形は中央に展望スペースを持つが、キハ47形の2両は窓改造が省略された。JR九州の肥薩線観光列車
国鉄分割民営化の直前に、経営力の弱い北海道、四国、九州の三島向けに、当時第三セクター向けに導入されていた軽快気動車が国鉄でも導入されました。そのうちの1つが、前回紹介したキハ54形500番台です。今回は残りの形式を全て紹介しましょう。四国向けに導入されたキハ32形、キハ54形0番台と、九州向けに導入されたキハ31形です。なお、キハ31形のみJR化後も製造されています。
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JR四国のキハ32形四国色の新潟鐵工所製車両。1-11の11両が製造されており、富士重工製とは外観が異なる。車内はロングシート
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JR四国のキハ32形「海洋堂ホビートレイン」。同形式では唯一のジョイフルトレインで、予土線で運行される。今年の春までの機関限かと思ってたら、少なくとも来年春までは動く模様。車内はロングシートのままだが、海洋堂フィギュアケースが設置されている
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JR四国のキハ32形四国色の富士重工製車両。富士重工製は12-21の10両が該当し、主に土讃線で運用されている。角形ライトが特徴。車内はロングシート
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JR四国のキハ54形四国色。北海道の500番台と異なり、全車がロングシートでトイレ無し。主に予讃線松山以西、内子線、予土線、土讃線で運用される。予土線ではコトラ152462「清流しまんと号」の牽引も行う
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JR九州のキハ31形。熊本地区では主に三角線と肥薩線吉松以北で運行される。元「いさぶろう」「しんぺい」用車両は、簡易お座敷化されている。車内は新幹線0系電車の廃車発生品を利用した転換クロスシート(一部ロングシートになっているものもあるらしい)
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JR九州のキハ31形。筑豊地区でローカル輸送を行うために、それまで別地区で運用されていた車両をかき集めている
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JR四国のキハ185系3100番台。JR四国が余剰になった特急形のキハ185系を一般形化改造したもので、松山~宇和島の予讃線、内子線で主に運用される。トイレ無しで、リクライニング機構はオミットされているが、シートは元のまま使用されている
こんな所でしょうか。四国ではキハ40系の廃車が着実に進行中ですし、九州と西日本はエンジン換装車が多いので、原型のエンジン音を聞きたい方は、今のうちに四国へ行った方がいいかもしれませんね。
<今も残る現役国鉄形シリーズ>
今も残る現役国鉄形客車
今も残る現役国鉄形機関車(SL除く)
今も残る現役国鉄特急形電車・気動車
今も残る現役国鉄一般形・通勤形・急行形気動車 西日本編
今も残る現役国鉄一般形・通勤形・急行形気動車 東日本編
今も残る現役国鉄近郊形・急行形電車
今も残る現役国鉄通勤形電車
番外
現役のSLはどれだけいるのか?
ほんの十年前までは、置きかえの遅いJR西日本で多くの国鉄形気動車が残っていたのですが、ここ十年でJR西日本の路線電化、新型気動車導入が進み、西日本における急行形気動車(キハ58系、キハ65形)はすっかりいなくなってしまいました。キハ20系もJRには残存していないため、ほとんどキハ40系というのは前回の記事とあまり変わらないのですけど、今回は国鉄末期に投入された軽快気動車が多めになります。
まずは西日本で唯一現役のキハ20系。純粋なるキハ20系であり、JR線への里帰り運行まで果たしたのが水島臨海鉄道のキハ20形です。
数年前までは、国鉄キハ20系の譲受車は島原鉄道にもいましたけど、島原鉄道は路線短縮時に全廃されてしまったため、水島臨海鉄道のキハ20形は貴重な存在になっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/60/120833b5448e3b07685e3092cb664bda.jpg)
水島鉄道色のキハ20形。上部の青帯がなんとなくハチマキをしているみたいに見える。2両が存在する。
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国鉄一般色になっている水島臨海鉄道のキハ20形。2両が存在し、このうちキハ203は2002年に赤穂線での里帰り運行を果たした
国鉄はキハ40系の登場前に非常に意欲的な形式を製造していました。キハ66系です。この車両は快速用で有りながら、転換クロスシートを装備したという国鉄一般形気動車としては非常に豪華な作りで、第16回鉄道友の会ローレル賞を受賞しています。筑豊地区向けに投入されましたが、製造費が高価だったために30両で製造を終えました。現在はもっぱら長崎地区の長崎本線旧線と大村線で運用されており、快速「シーサイドライナー」の運用もあります。
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キハ66形国鉄色。急行色ベースの塗装に復元された物
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/5e/bede510df2e0a0125ab44c5d15951143.jpg)
キハ66系シーサイドライナー色。青色車体は案外によく似合う。近年はハウステンボス色も登場しているが、あれは似合わない・・・
続いてキハ40系。合計888両を製造した、現在でも多くの車両が残る形式です。西日本は温暖な地域が多いことも有り、キハ48形はほとんど国鉄から引き継ぐことがありませんでした。JR西日本が5両だけ引き継ぎ、一時はキハ58系の後継として急行「つやま」で運行されたこともありましたけど、今は下関所属車が2両残るだけです。一方で、キハ40形、キハ47形は数が多く、改造車としてJR西日本のキハ41形、JR九州のキハ140形、キハ147形も存在します。ただし、JR九州はキハ140形、キハ147形以降の改造車は改番だけで済ましたので、実際には西日本、九州はエンジン換装を済ませた車両ばかりです。またジョイフルトレイン改造を受けた車両も西日本と九州に存在します。九州には特急化改造を受けた車両もありますが、今回は割愛して次回の特急形にて掲載したいと思います。一方で四国のキハ40形、キハ47形は全くエンジン換装を受けておらず、近年は廃車が進んでいます。
西日本では地方色の塗り替えや、ラッピング列車の運行が盛んでしたが、近年は塗装処理の合理化のため、朱色5号の国鉄首都圏色への塗り替えが進んでいます。なお「みすゞ潮彩はまだ見たことも無いので、今回写真がありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/60/1f31798ab95d92d86a4ac326e78fc1ff.jpg)
JR西日本のキハ40形高岡色。正確には高岡色としては3代目らしいが、この塗装が一番見慣れている。最近は朱色5号への塗り替えが始まった。西日本の更新車は窓冊子が交換されていて側面印象が原型と異なる
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JR西日本のキハ40形忍者ハットリくんラッピング車。車内放送もハットリくんの声になっている
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同じくJR西日本のキハ40形忍者ハットリくんラッピング車
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JR西日本のキハ40形国鉄首都圏色。朱色5号の塗装が復活したのは良いのだが、更新車の体質改善により微妙に違和感がある
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/8f/c671349c72d40ef62083ba3cda7f32d3.jpg)
JR西日本のキハ40形鬼太郎列車。現在の鬼太郎列車は4代目だとか
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同じくJR西日本のキハ40形ねこむすめ列車。車内のシートもねこむすめだ
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JR西日本のキハ40形広島色。山口線、岩徳線、山陰本線などで運行される。以前は可部線での運行もあった
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JR四国のキハ40形四国色。主に徳島に配属されており、高徳線、牟岐線などで運用される
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JR九州のキハ40形九州色。大半がエンジン換装車になっている
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JR九州のキハ40形日南線色。日南線用車両の一部がこの黄色塗装になっている
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JR西日本のキハ47形高岡色。雪の多い北陸だが、48形ではなく47形が投入されている
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JR西日本のキハ47形豊岡色。ワインレッドに緑色のアクセントが入る
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鳥取地区で運用されるJR西日本のキハ47形の「因幡の白兎」列車。更新工事前の姿なので、側面の窓枠が四角い
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JR西日本のキハ47形姫新線色。姫新線からキハ40系が撤退したため、他線へ転出している
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JR西日本のキハ47形国鉄首都圏色。鳥取、米子、出雲地区のキハ40系は地方色に塗り替えること無く、国鉄時代から朱色5号を維持し続けている
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JR西日本のキハ47形安来節ラッピング車。安来節は代表的なドジョウすくい踊りの1つ
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JR西日本のキハ47形津山色のグレー帯ありタイプ。この塗装の方が色が締まっていて良いと思うのだが、最近は朱色5号への塗り替えが進んでいる
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JR西日本のキハ47形津山色のグレー帯無しタイプ。最近はほとんどこれしか残っていない
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JR西日本のキハ47形の広島色。下関色と言った方が正しいのかどうかは分からないが
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JR四国のキハ47形四国色とキハ185系。キハ40形と同様に主に徳島地区で運用されており、一部は松山にも在籍している
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JR四国のキハ47形国鉄首都圏色。1編成だけの塗り替えなので、出会うのはなかなか難しい。基本的には高徳線運用のようだ
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JR九州のキハ47形九州色。指宿枕崎線ではキハ200形に混ざりながら、エンジン換装済みの車両が頑張っている
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JR九州のキハ47形九州色と、後方はキハ147形九州色。エンジンの出力が違うだけなので、併結運転は日常的に行われる
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JR九州のキハ47形アクアライナー色。香椎線向けの塗装変更車
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JR九州のキハ47形九州色とキハ47形アクアライナー色。今後は順次アクアライナー色に統一されていくのであろうか?
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JR西日本のキハ47形を両運転台化改造したキハ41形。独特の切り妻前面が特徴で、主に播但線、山陰本線の鳥取以東で運転されている
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JR西日本のキハ48形広島色。現在は2両が残るのみでほとんど遭遇できないと思われる。これは急行「つやま」だった車両の写真
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JR九州のキハ140形九州色。キハ40形を篠栗線高速化のためにエンジン換装した物で、360PSのエンジンに換装されている。篠栗線が電化されたため、主に肥薩線吉松以南、吉都線、指宿枕崎線で運用されている
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JR西日本のキハ47形7000番台「瀬戸内マリンビュー」。1両の指定席車は大幅に内外装を改造したが、もう1両の自由席車は内装の改造が最低限に収まっている
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JR九州のキハ140形「いさぶろう」「しんぺい」。九州新幹線開業と共に運行開始した観光列車で、当時は自由席用にキハ31形を連結して運行されていた
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JR九州のキハ140形、キハ47形8000番台、9000番台の3両連結となった「いさぶろう」「しんぺい」。キハ140形は中央に展望スペースを持つが、キハ47形の2両は窓改造が省略された。JR九州の肥薩線観光列車
国鉄分割民営化の直前に、経営力の弱い北海道、四国、九州の三島向けに、当時第三セクター向けに導入されていた軽快気動車が国鉄でも導入されました。そのうちの1つが、前回紹介したキハ54形500番台です。今回は残りの形式を全て紹介しましょう。四国向けに導入されたキハ32形、キハ54形0番台と、九州向けに導入されたキハ31形です。なお、キハ31形のみJR化後も製造されています。
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JR四国のキハ32形四国色の新潟鐵工所製車両。1-11の11両が製造されており、富士重工製とは外観が異なる。車内はロングシート
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JR四国のキハ32形「海洋堂ホビートレイン」。同形式では唯一のジョイフルトレインで、予土線で運行される。今年の春までの機関限かと思ってたら、少なくとも来年春までは動く模様。車内はロングシートのままだが、海洋堂フィギュアケースが設置されている
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JR四国のキハ32形四国色の富士重工製車両。富士重工製は12-21の10両が該当し、主に土讃線で運用されている。角形ライトが特徴。車内はロングシート
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JR四国のキハ54形四国色。北海道の500番台と異なり、全車がロングシートでトイレ無し。主に予讃線松山以西、内子線、予土線、土讃線で運用される。予土線ではコトラ152462「清流しまんと号」の牽引も行う
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JR九州のキハ31形。熊本地区では主に三角線と肥薩線吉松以北で運行される。元「いさぶろう」「しんぺい」用車両は、簡易お座敷化されている。車内は新幹線0系電車の廃車発生品を利用した転換クロスシート(一部ロングシートになっているものもあるらしい)
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JR九州のキハ31形。筑豊地区でローカル輸送を行うために、それまで別地区で運用されていた車両をかき集めている
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JR四国のキハ185系3100番台。JR四国が余剰になった特急形のキハ185系を一般形化改造したもので、松山~宇和島の予讃線、内子線で主に運用される。トイレ無しで、リクライニング機構はオミットされているが、シートは元のまま使用されている
こんな所でしょうか。四国ではキハ40系の廃車が着実に進行中ですし、九州と西日本はエンジン換装車が多いので、原型のエンジン音を聞きたい方は、今のうちに四国へ行った方がいいかもしれませんね。
<今も残る現役国鉄形シリーズ>
今も残る現役国鉄形客車
今も残る現役国鉄形機関車(SL除く)
今も残る現役国鉄特急形電車・気動車
今も残る現役国鉄一般形・通勤形・急行形気動車 西日本編
今も残る現役国鉄一般形・通勤形・急行形気動車 東日本編
今も残る現役国鉄近郊形・急行形電車
今も残る現役国鉄通勤形電車
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