みやしたの気まぐれblog

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今も残る現役国鉄特急形電車・気動車

2012-11-17 01:41:23 | 鉄道その他
今も残る国鉄形シリーズ。5回目は特急形電車と気動車です。
最初は客車も含めようかと思ったんですけど、客車を含めると機関車との組み合わせも必要だし、特急形以外の客車の扱いもあったので、今回は特急形電車、気動車に絞りました。このため、今までのシリーズに比べてちょっと写真が少なめです。
また、JR化後の特急車両しか無くなってしまったJR東海は、今回1枚も写真がありません。

まずは特急形電車。この分野については、国鉄時代は181系のボンネット車から始まりましたけど、機器の小型化によりボンネットの必要が無くなってから、同じデザインをベースにした車両ばかりになりました。特急という華やかな立場ながら、どこに行っても同じようなデザインの車両が走っていて、違うのはヘッドマークというのは、没個性的ではありましたけど。一方で、JRになってから塗装変更が盛んに行われ、経年によるリニューアル、大規模な改造工事を受けた車両まで存在しました。代表的な物はJR東日本の団体用車両ですけど、お座敷列車の物は車体新製がほとんど(ジパングは旧車体にも組み込んでいるけど、まだ撮影してない)なので、今回は除外しています。改造車については、ベースの車体を維持している物をピックアップしましょう。

JR東日本の183系国鉄色。JR東日本の183系、189系はJR化後に特急シンボルマークを取り外したものが多く、このスタイルは貴重な存在となっている。現在は主に臨時快速や団臨で使用

JR東日本の183系あずさ色。特急「あずさ」「かいじ」で使用された塗装をそのまま維持して、主に臨時快速、団臨向けに使用されている。485系に替わり、快速「ムーンライトえちご」でも運用されている

JR西日本の183系「こうのとり」。485系からの改造車で、現在は数が激減し、「きのさき」「はしだて」「まいづる」「こうのとり」で運用される

JR西日本の183系「きのさき」。西日本スタイルの塗装パターンで、この塗装は主に丹後方面特急向け。廃車が進行しており、残りはかなり少ない

JR東日本の185系更新車。主に「踊り子」「あかぎ」「湘南ライナー」に使用される車両で、オレンジがアクセントになっている

JR東日本の185系更新車。主に「草津」「水上」「あかぎ」「ホームライナー」に使用される車両で、黄色がアクセントになっている

JR東日本の185系リバイバル車。「踊り子」向け車両の塗装リバイバル車で、グリーンのストライプが特徴

JR東日本の185系湘南色。185系の塗装バリエーションとして、80系電車を模して塗られた物。側面は80系っぽいのだが、前面が似合わなすぎる・・・。特殊塗装は後に157系「あまぎ」の塗装も登場している

JR東日本の189系国鉄色。田町の車両は特急シンボルマークが外されており、何か物足りなさを受けてしまう。主に快速「ムーンライトながら」ほか団臨や臨時快速、臨時特急で運用中

JR東日本の189系あさま色。特急「あさま」の新幹線化後は、主に「あずさ」用183系への車両組み込みや、快速「信越リレー妙高」、特急「みのり」などで使用された。現在は普通列車/快速列車の「妙高」や快速「ムーンライト信州81号」、臨時特急などで運用されている

JR西日本の381系国鉄色「こうのとり」。183系(元485系)の老朽化廃車により入線しており、287系製造が完了するまでの運用となっているが、貴重な国鉄色スタイルが見られる

JR西日本の381系くろしお色「くろしお」。287系の入線により数を減らし、一部が「こうのとり」運用に変更された

JR西日本の381系くろしお色のパノラマグリーン車「スーパーくろしお」。現在は「くろしお」に愛称統一されている

JR西日本の381系ゆったりやくも車による「やくも」。381系のリニューアル工事により座席間隔が広がり、全体的に「ゆったり」している

JR西日本の381系ゆったりやくも車のパノラマグリーン車。以前は「スーパーやくも」にのみ連結されていたが、現在は愛称が「やくも」に統一されている

JR東日本の485系国鉄色。JR西日本にあれだけたくさんあった車両が全廃され、新潟に残る485系が貴重な存在になっている。「北越」「いなほ」で運用。臨時化された急行「能登」運用もあったが、すでに列車が廃止された

JR東日本の485系上沼垂色。現在は新潟色とも呼ばれるが、以前は上沼垂(かみぬったり)運転区という名称だったため、上沼垂色と呼ばれている。主に「いなほ」「北越」で運用。一部の編成は快速「くびき野」やライナー列車でも運用されている

「あかべぇ」塗装時代のJR東日本の485系。現在は国鉄特急色に戻されていて、「あいづライナー」や波動用で使用されている

「あかべぇ」塗装になる前のJR東日本の485系国鉄色「あいづライナー」。現在はこの塗装に戻っている

JR東日本の485系3000番台「白鳥」。JR東日本の車両としては珍しい、車体前面に型式番号を書いたデザインとなっている

JR東日本の485系3000番台「いなほ」。485系3000番台は前面を大幅に改造したため、元車とはかなり違うイメージを受ける。車内もJR東日本スタイルにリニューアルされており、国鉄時代よりも高級感がある

JR東日本の485系リニューアル車。元「日光」「きぬがわ」向け改造車で、現在は「あいづライナー」で運用されている

JR東日本勝田車両センターの波動用485系。元は485系「ビバあいづ」で使用されていた車両。主に臨時急行や団臨で使用されている

JR東日本の583系。国鉄特急色を維持している。秋田車の廃車に伴い、写真の仙台車が秋田へ移動したため、現在6連1本のみの貴重な存在になっている

JR西日本の583系きたぐに色、急行「きたぐに」。この写真は臨時化前のものなので、9両の長編成。臨時化後はグリーン車が外され、短編成になっている

次に特急形気動車です。国鉄時代に製造されたキハ80系、キハ82系、キハ181系という代表形式はすでに全廃となり、残るは国鉄末期に登場した車両と、一般形気動車から特急形気動車へ改造された車両だけになりました。特急形気動車の導入線区はカーブが多い地方線区が大半のため、JR化後に開発された制御式振り子や車体傾斜システムの普及により、電車よりも置きかえが進んだためですね。なお、「A列車で行こう」はまだ写真を撮っていないので、今回はパスです。キハ65系台車流用で車体新製(後に台車も交換)したキハ71系や、JR化後に製造された車両は若干除外しています(厳密には区別し切れていませんが)。

JR北海道のキハ183系「オホーツク」。現在スラントノーズの0番台スタイルが定期運用される貴重な特急。なお、キハ183系は500番台が国鉄末期に製造され、JR化後に550番台が製造されている。北海道車はその後様々な改造を受けており、元の番台を維持している物は少ない。JR九州の1000番台「あそぼーい!」は500番台をベースにしてJR化後に製造された物

JR北海道のキハ183系「旭山動物園号」。スラントノーズの初期型キハ183系を改造した物で、塗装が動物になっているだけでは無く、車内にも動物座席が存在し、子供向けに人気の高い列車となっている

JR北海道のキハ183系「サロベツ」。国鉄末期製造のキハ183系500番台が改造を受けた上で使用されている

JR四国のキハ185系「いしづち」。繁忙期における「しおかぜ」接続運用時の写真

JR四国のキハ185系「剣山」。2000系特急車の登場により、キハ185系は高速化対応していない徳島線、牟岐線での運用が中心となり、余剰となった車両はJR九州へ売却されている

JR四国のキハ185系剣山色。主に特急「剣山」「むろと」向けの車両だが、写真のようにトロッコ牽引車や、「うずしお」運用もある。上の写真の車両とはシートモケットが異なる

JR四国のキハ185系国鉄色。正確には国鉄時代と塗装が異なるらしく、疑似国鉄色とも言われている。主にトロッコ牽引用で使用されるが、「剣山」などで運用されている時もある

JR九州のキハ185系「ゆふ」。JR四国から買い取ったキハ185系は九州で「ゆふ」「あそ」に投入された。当初は共通運用だったが、「あそ」は「九州横断特急」「くまがわ」として分離され、「ゆふ」用の車両は「ゆふ」専用となっている。一部はさらに「A列車で行こう」への改造も受けた

JR九州のキハ185系「くまがわ」。「九州横断特急」にも使用される。この列車も四国時代からは大幅な改造を受けており、車内への木材使用、化粧板の変更、前照灯の増設などを受けている

JR九州のキハ47・147形「はやとの風」。元々キハ140形、キハ147形の2両編成で運用が始まったが、後にキハ47形が追加改造され、キハ140形は「指宿のたまて箱」と共通予備車になった。車体中央に展望スペースが用意され、窓が天井方向に拡大されている。一般形気動車から初めて特急形気動車に改造された列車

JR九州のキハ47形「指宿のたまて箱」。キハ47形改造特急の第2弾。車内は木材多用で九州特急らしい改造だが、窓等はそのままにされたため、外観上は一般のキハ47形と塗装が違うだけ。予備車が「はやとの風」と共通のキハ140形になっている

おまけ。
新幹線車両については、元々高速車両の宿命として寿命が短いと言うこともあり、この25年でJR化後に登場した車両すら淘汰されてしまいました(100系量産車、300系、400系、E1系)。そんな中で唯一残っているのは200系。それもリニューアルされた200系です。1編成だけ、リバイバル塗装があります。1月からE2系による置きかえが始まるので、乗っておきたい形は今のうちに。

200系のリニューアル車。運転台窓の一体化、車内の3列シート回転対応などが行われている。現在は上越新幹線のみで運転されている


特急列車は高速運転を行う上に、特別料金を取る関係上車内設備もグレードを維持しなければ成らず、必然的にJR化後は置きかえが進んでいきました。
このため、JR化直後に主力であった、183・189系、381系、485系、583系は激減し、489系、781系、キハ82系、キハ181系は形式消滅。国鉄末期に登場した185系、キハ183系、キハ185系が比較的多く残っている状態です。しかし北海道という過酷な環境から、キハ183系は特に廃車が進行しています。
国鉄型特急電車、気動車に乗りたい形は、今後数ヶ月でも消えてしまう可能性がある(さしあたって西日本の183系)車両もありますので、早めの乗車をお勧めします。

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2 コメント

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こうして見ると… (univ)
2012-11-17 16:27:06
やはりJR九州の改造は異質ですよね。
でも、いぶたまとはやとはもう少し新しい車両を使って欲しかったなぁ。
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Re: こうして見ると… (みやした)
2012-11-17 22:41:29
キハ40系の大規模改造はJR東日本の方がお得意ですけど、JR東日本の場合はあくまで「快速」なんですよね。「リゾートしらかみ」等の設備は特急列車よりも上なんですけどね。

あとはJR北海道で、「急行」であったことはありますが。

JR九州としては、キハ200形は新しいので改造したくないのでしょうね。キハ40系の方が余剰があったから改造したという所でしょう。
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