玉川上水みどりといきもの会議

玉川上水の自然を生物多様性の観点でとらえ、そのよりよいあり方を模索し、発信します

リー智子

2018-08-25 22:56:43 | 観察会
リー智子(地球永住計画)
 玉川上水での観察では、スタッフであることから道歩く人の様子を見たりすることに集中しようと努力しました。しかし面白い虫が見つかった時など、ついうっかりスタッフであることを忘れ、虫に見入ってしましました。おとなにも楽しい観察会であったことは間違いないです。高槻先生がこども達に片付けなどさせていたのには感心しました。高槻先生は毎回新しいことを工夫されています。今度は何があるのだろうかといつもワクワクします。
  教室では私も便乗して、糞虫を顕微鏡で見ることができました。糞虫の造形は他の甲虫と少し違いがあり、頭がなんとなくヘラのような形になっています。足は独特の鍵型でとてもカッコよく、きっとこども達もそれが好きだろうなと思いました。
 こどもの絵は、いつもそうですが、おとなには描けない自由さがあり、羨ましく思いました。びっくりしたのは、昆虫の特徴である、頭、胸、腹の三つに分かれていることをちゃん捉えていたことです。絵を描く場所と、顕微鏡の場所がかなり離れていたので、頭の中で記憶しそれを表現するしかないのですが、頭にコピーするように残っているのかもしれないとすら思えました。
 
 糞虫にくっついていたダニのような更に小さな生き物がいました。糞虫がそのダニを、手や足を使って一生懸命に振り落とそうとし、ダニは振り落とされまいとして逃げ回っていました。糞虫は、自身の体にしみこんだトラップの水分を絞り出し、お尻の辺りから水滴を足でしごき落としていました。小さな世界の生き物が、一生懸命に生きようとしている一瞬を垣間見た気がしました。糞虫は人にはただの虫にみえますが、それぞれにきっと個性があり、一生懸命に生きているのだろうと思いました。ただ自然の中を歩くことでも十分気持ちのいいものですが、その中のストーリーを読み取るこういう機会はとても貴重だと思います。それに関われて幸運だなと思いました。

 こども達はどんなことを感じたのだろうか、保護者はどう思ったのだろうか、これから感想を読むのがとても楽しみです。

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