クリアファイル

　そろそろ車検な我が家の車。近所のチェーン車屋は閉店してしまった。車検どこでやるかな～(・・?と思案していた
ところ、「the 昭和　車検やりまっせ！」な雰囲気のチラシがポストインされた。価格も明朗で小さなちょっぴりへき地の町工場な
感じのチラシ電話番号に問い合わせした。やる気なチラシとは裏腹にこちらがばり心配になる対応の
おじいちゃん…。概要は「わたしゃよぅ分かりませんけん、ご案内ばお送りします、明日ポスト入れます」とのことだった。
いや、待て待て、若い奴ばかり仕事するんやなしに、おじいちゃんも一緒にまだ働きよるって高齢社会のモデルですよ、と
捉えた。速達が届く。その内容がすごかった。手書きのお便りと「何かにお使い下さい」と記念切手１シートが。
会社理念は立派な髪質にクリアファイルに入っている。そのほかのチラシもコンテンツごとにクリアファイルに仕分けされており、
クリアファイル頂いたような感じ。ちなみにこのクリアファイルは透明で、社名などはない。この昭和な雰囲気の町工場を
見てみたく、ここに今年は決めよう。振り返れば父が働く車屋さんもこんな工場が併設されていた。
へき地の小さな町工場。懐かしく思うところがあるのかも。わたしの知人が古いシトロエンに乗っていて、
故障したけれどそのクラシック振りにパーツもないし修理出来る腕を持った人がいない、と話をもらった時に
雑談として父に話した二十歳そこそこの自分。父は「聞いてみちゃろ」と町工場の古株のメカニックのおじ様に相談し、
その方がシトロエンを修理した。このエピソードが印象に残っている。わたしはこういう古き良きみたいなのが大好物なんだなー。
泥臭いのも。