めざせ中医学的健康生活

日本人中医師による美容と健康に役立つ情報。「未病を防ぐ」をモットーに心と体の健康を保ち、毎日楽しく暮らせますように♪

芳香化湿で食欲アップ

2007-07-15 | 薬膳&食療(その他)
梅雨らしい日が続きますね

ギラギラ暑い日よりは雨が好きな私ですが、この湿気の影響を身体が受けないわけも無く食欲が落ち気味です

なんとなく身体がだるかったり、頭が重かったり、食欲が無かったり、眠かったり、、、、なんて人は湿気の影響を受けているのかもしれません。

「湿」は気の巡りを阻害しやすいので、「パワーの源」「原動力」である気が全身をスムーズに行き渡らずに臓器の機能が低下したり、パワーが不足気味の様な症状が表れ、それに「湿」の特徴である「重い」症状が合わさります。


そんな時は軽く運動をすると気の巡りを促進して停滞している湿を追い払う助けとなります。また、じんわりと汗をかくことによって汗と一緒に追い出す事も出来ます。(大量にドバッとでは湿は体内に置いていかれ、気も消耗します)

そしてさわやかな香りの食材には湿をとばす作用のあるものが多いです。
「日本のハーブ」と言われる紫蘇、木の芽、生姜等や、ゆず、すだち等少し食事に取り入れることで、湿をとばして食欲を増進させる効果があります。

自分の気に入る香りを選ぶと気分も良くなって良い事尽くめ

このように芳香性の食材(や生薬)で湿をとばす事を「芳香化湿」と言います。
こういった効果を期待して生薬を煎じる時は、その揮発性の香りをなくさないように煎じる時間を短めにします。

ハーブを使うときも仕上げに加えたり、包み焼きにしたりする事が多いですよね



強めのスパイスにも湿気をとばす作用があるのですが、このような発散作用のある食材は同時に気を消耗してしまうし、温熱性(身体を温める)のものが多いので摂りすぎには特に注意が必要です。

さわやかな香りの食材でも摂りすぎは厳禁!あくまでも薬味としてバランスよく適量摂るように



私は少し前までは「ゆかり(赤紫蘇)」の虜になり食欲の無い時はゆかりご飯にしていたのですが、最近は米がイヤになってしまったのでじゃが芋を主食に食べています。

そういえば中国に留学中も初夏はじゃが芋を主食にする事が多かったように思います。旬のじゃが芋がものすごく美味しかったんですもの!

もしかして習慣化してしまったのでしょうか?

普段は超薄味の私ですが、蒸しじゃが芋(特に芋自体の味が薄いと)には塩たっぷりでないと物足りなく感じるので、塩分摂取量が心配ですが他のおかずで調整して乗り切りたいと思います



夏は薬味野菜の美味しい季節

季節のものを中心に食べていれば、自然に梅雨や蒸し暑い夏を乗り切れるようになっているんですね






コメント
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