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住民対象のワークショップ終了

2010年10月15日 | TICO カンボジア
住民対象のファーストエイドに関するワークショップが一通り終了
しました

3月末から12ケ村の全世帯を対象に開始し、住民の方は平日は忙しいため、
主に土日にワークショップを実施してきました。
これまで合計39回にわたって開催し、参加者は1,867名にのぼります。

診療所スタッフ、地域ボランティア、救急隊員と協力して開催することで、
これまであまり情報が入らなかった地域の様子や実情を共有する良い機会
となりました。

住民からの質問の中には、「醤油は料理に使うため、結局は身体の中に
取り込まれるのに、なぜ皮膚には使用してはいけないの? 身体に入れる
のは一緒じゃないの?」等の意外な(?)質問がたくさんあり、私たちも
大変勉強になりました

また、これまでの住民への聞き取りの中で「診療所に知り合いがいないから
行けない」とか「救急車が怖い」等の意見があったため、お互いに顔を
合わせる機会を作ることは大切だなぁと感じました。

ワークショップには1世帯につき1名に参加してもらいました。その後、家族内で
情報を共有してもらえることを期待しています。

ワークショップでは参加者の識字率が大変低く、参加者の大半が文字を読めない
ということもありました。

配布しているハンドブックでは、できるだけ絵を見て理解できるように作成
してはいますが、救急車の番号を読む事ができないということ、ポチェントン
病院の救急車の番号は長いため暗記することが難しいということから、
いざという時に家族や周囲からの助けが必要となることが予想されます。

村人にどれだけファーストエイドに関する知識が普及しているのかを調査し、
開催したワークショップの効果を測る予定です

その結果を踏まえ、今後、どのような形でフォローアップをしていくか検討
したいと思っています


▲クモイ村でのワークショップの様子。お坊さんも参加しました。

文責:TICOカンボジア事務所(大坪)

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