TICOブログ

TICO最新情報をお届けします。

ザンビアの現状から学ぼう! ~より良い国際保健とは?~

2011年07月07日 | 地球市民教育
6月25日 13:00~17:00
徳島大学医学部(蔵本キャンパス)にて

現地に貢献するプロジェクトとはどういうものなのか?
それを考える勉強会でした。
*詳細はこちら→http://www.jaih-s.net/modules/eguide/event.php?eid=79

よいプロジェクトというのは、
現地に裨益すること、はもちろんですが、
外部者であるNGOが現地住民の"代わり"として問題に取り組むのではなく、
あくまで現地住民が"できないこと"を手助けするものです。
そしてNGOも自分たちの"できること"をする、と。

また、国際協力のプロジェクト立案というのは、
なんだか特別なことのようですが、
「日常的に誰もが行っている問題への対処」と変わりません。

ただ解決する問題が「自分」の問題なのか「他人」の問題なのか、という違いだけ。

要は友達が抱えている問題を解決するために、
自分ができることで手伝う、という話を
小難しく「プロジェクト立案」というわけです。



そして今回、学生たちに与えられたお題は
「医学部医学科3年生の彼女と文学部哲学科3年の彼氏。
付き合って2年目のある日、彼女の妊娠が判明!さあどうする?!」

2人組のペアになって、カレ/カノジョの気持ちになってもらいつつ、
プロジェクトの形成によく使われるPCMという手法にしたがって、考えていきます。

1)関係者分析→どういった人が関係者として想定されるか?
(両親、大学、、果たして彼氏は関係者なのか?!彼女が一人で解決するのか?)

2)問題分析→どういった問題が想定されるか?
(お金、学業、2人の将来、親の反応、、、)

3)目的分析→問題はどういった方向で解決されるべきか?

4)プロジェクト選択→数ある問題の中で何に取り組むか?


その後、どういった内容(目的、活動、予算)のプロジェクトにするのか、話し合います。

これって、国際協力、国際保健と何か関係あるの??と思われた方、いらっしゃるかもしれません。

でも、身近な問題が解決できないのに、遠い国の問題解決って出来ますか?
自分の問題が解決できないのに、他人の問題解決って出来ますか?

問題解決の思考プロセスを、日々身近な問題から鍛えること、
それがひいては途上国での”より良いプロジェクト”立案につながる
これが今回の講師からのメッセージだったように思います。

*今回の講師のプロフィールはこちら

TICOの講師派遣に興味を持たれた方は
事務局までお問い合わせ下さい!

文責:事務局(瀬戸口)