暑い陽ざしの中、コロンバスを後にし娘とも空港ロビーで別れ、フロリダ州のオーランド空港にひとり降りたった。
空港は初夏とは言え、やはり広大なデズイニーランドの巨大な観光地を持つ空港だけに明るさと熱気を肌で感じさせる空港であった。
空港で先着した娘と合流し、辺り一面に芝生と池に囲まれたリゾート地内にあるInnに落ち着いた。辺りを見回すと広大なゴルフ場のような公園にいるようだ。ロビーは家族づれでごった返していた。
フロリダは至るところに鰐がいると言う。水溜りの池には鰐が生息しているかも・・・ゴルフ場ではブッシュに入ったボールはOBにするとか・・要注意。
ここに来る途中、FreeWayで面白いものを見た。 それは電光掲示板に予約したInnの料金がでていた。価格はシーズン期ON,OFFなど変動制なのだ。確か$30~80の幅があったような気がする。実に理にかなった戦略だ。確か$40だった気がする。後ひと月も立つと$80かも知れない。
その夜、東京銀座にある日本料理店のオーランド店で夕食をした折、カウンターの壁に日本人の宇宙飛行士「向井千秋」さんが宇宙へ・・のポスターが貼ってあるのに気がついた。早いものでもう一週間後には宇宙に旅立つのだと知る。
予てから機会があればと思っていたので、明日は、「Knnedy Space Center Spaceport USAに行こう」と言うことに決まった。同行者は、更にひとり加わり4人となる。
翌朝、迎の車に乗り、宇宙センターのある大西洋海岸のメリット島へと向かった。 情報ではフロリダ州は老人の住む温暖な避暑地と聞いていた。ところが、 FreeWayを走れども前後には一台も走っている車がない。 砂漠地帯を走っているようだ。途中、料金所が一か所あっただけ。ここも雰囲気が違うがフロリダなのだと知る。国土が広い。
Space Centerには正午過ぎに着いた。駐車場を見ると、見学者は日本のつくばにある宇宙センターと比べると、やはり見学者は多い。イメージしていたロケットの実物は予想より遥かに大きく、迫力があった。時間をかけてゆっくりと見学をした。向井千秋さんが搭乗する宇宙船
を遠望しながら機会に巡り会えた幸運に感謝した。
あの悲劇は大事故の追悼モニュメントとしてAstronauts Memorialの銘に刻まれていた。ここから宇宙に向かう筈だった搭乗者数の光を宇宙に送り、それが雲に当たり反射して地球に戻され、また宇宙に光を送る永遠の交信をすると言うものだった。
ご冥福を祈る。
ここ宇宙センターを後にし大西洋沿岸のココア海岸に向かった。 遥か向こうに初めて大西洋の水平線を遠望した。 印象として、太平洋とは何かが違う静寂感を感じた。 そろそろ夕刻の6時を迎えるのに陽は落ちない。海浜には人がいない。
ココア海岸で沖に向かって延びた木の艀に素朴なレストランがあった。入り口を覗くと夕食のメニューが無造作に立てかけてあった。
木札に「きょう釣れた魚 $14」とある。
何の魚とも書いてない。 かなりいい加減だ。 でもユニークだ! そして、気を引いたのはアラカルトに「鰐の肉」があったからである。
鰐が生息するフロリダとは言え海の艀レストランで鰐肉とは・・・。面白い! この味は忘れられない。肉味はポーク&チッキン。即ち、柔らかい。と4人共一致して決まった。外見とは大違いだと知る。
Innに戻り、翌朝、娘の呼ぶ声で目が覚めた。 「来て、来て 早く・・・こんなに大きい虹は初めてよ」
寝惚け眼でベランダに寝間着姿で顔をだした。確かに大きい! カメラを収めようとしたがファインダーに入らない。直ぐに2枚にして収めた。
それから数年後の早秋の早朝に、こんどは気球の大群に遭遇した。 どれくらいの数か数えきれない。空一面に広がっている。気球から観たら大西洋も展望し素晴らしいだろうと思ったが私には無縁のところ。高度恐怖症だから・・。
エプコットセンター、ユニバーサルスタジオなどを観た後の最後の日の夕食はテーマレストランで話題の「PlanetHollywood」に会食をした。なんと、巨大な地球儀を模したこのレストランの前には300m程の長蛇の列がならんでいたのには驚いた。その脇を通り階段を上り特別扱いをされたには些か申訳なかった。しかし、収容人数は何の600人も・・。じゃ!いいか。 ハリウッドのシュワルツネッガー、シュレベスターなどの大スターが出資してる店だからたまらない。この地で観て、ここの店で食事をして帰るのがフルコースになっているようだ。オーランドの飲食街でも傾いた建物があり観光客を勧誘をしていた。
こうしてフロリダの旅を味わい、娘との10日間のひとり旅を終えた。
終わり
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