気ままな旅


自分好みの歩みと共に・・

或る朝の幻想か・・孫が来る・・大変だ!

2016-07-15 12:07:47 | 日記

 この頃は、不良爺で夜更かしをしている。

・・なのに、どうしてか数日前、5時に眼が覚めてしまった。 午後でなく午前の5時である。 難しいことはさておき、起きることにして玄関先の郵便ポストに新聞を取りに降りていった。 

 この時、観たこともない初めての光景に出会った。               それは数百メートル先は朝もやに隠れていた。 陽が昇る東の方に眼を転じると朝つゆの滴に陽が反射するのか幻想的であった。 一瞬、夢の中の話かと思った。     幻視かと一瞬じぶんを疑ったほどだ。  現実だ。      

 このような自然の営みの朝もやはかつて、墓参に故母と訪れた盛岡でのホテルの窓から遠い山裾に観た雲海、仕事で寄った筑波山の中腹でも山裾に観た雲海そして学生時代に部活で思い出深い青春を謳歌した志賀高原丸池での忘れられない朝の自然の訪れである朝靄しか記憶がない。 いずれも自然豊かな地で接した自然の摂理であった。 

 新聞を手に二階に駆けあがった。 雨戸を開けて遠望した。 夢ではやはりなかった。 ここの地に越してきて40年近くになる。 街中の並木に家々の植栽が豊かになり、自然から与えられたご褒美なのかも知れない。

 こらから数か月が過ぎ、秋を迎えれば、日を追うごとに自然の彩りの美しさを見せてくれる。 振り返り指折り月日をかぞえると、単身赴任でつくばに15年そしてここの地に戻って16年、折り返し点にいつしかなっているのに気づかなかった。 

 数年前に近くの公園で晩秋の落葉の美しさをフレームに収めていた。自然の美しさに勝るものはない。 ひとり旅で歩きをしたいと思うが夢の中でしかもう味わえなくなった。 今夕遅く、孫息子が来日する。 小さな孫娘の誕生に続いての今夏の朗報である。 婆さんに言われ孫の部屋を掃除にとりかかった。

 外は雨が今日も降っている。 ご来光を見に行く孫の富士登山の天候が気になりだした。

何も気にしなかった日々が気にすることができた。 大変だ~。

終わり    


事故を予想?  占い師になった僕

2016-05-17 20:54:39 | 日記

 この頃、時間を持て余しているせいか、頭の中に張り巡らせている記憶回路がショートすることがあるようだ。そのせいか、とんでもないことを想い出すものだ。

 戦後まもない昭和22年の正月休みの時期ではなかったかと思う頃の話です。

 当時、東武東上線の中板橋駅近くの叔父の家に家族7人で間借をしていた。祖父の危篤で母の実家のある仙台から9月に引っ越して来たばかりである。そして、もう3月には伯母の貸家のある目黒へ引っ越すこになっていた。中国から引揚げて来た我が家は数か月ごとに住まいを変えて慌ただしかったのである。そんな状況の中で起きた出来事をこの歳になって思い出すことが不思議でならない。

 食べるものも、住む所もままにならない戦禍が大きく生活に圧し掛かっていた頃でした。こどもの遊びはメンコとべーごまが唯一の遊びだったと思う。

 そこに、駅前近くにテントを張りサーカスがやってきた。

   中国で手品と技芸を観たことがある。日本ではサーカスを観たことはない。 だが、ここの会場に足をいれた時に耳に聴こえてきた歌謡曲「サーカスの歌」は何故か何処かで聴いた覚えがあるから不思議だ。入場料はいくらだったか、弟妹を連れていったのかも何も記憶がない。しかし、たったひとつだけ記憶が辛うじて残った或る事故があった。

 それは、トロッコに乗ったサーカス員がスキージャンプのように高い所からレールで下降し放物線を描き、飛び上がった頂点でトロッコは落下し、サーカス員は高い踊り場に乗り移る最後を飾る花の目玉演技で落下事故が起きた。

 我々兄弟4人は最後の回の始まる頃に小屋に入った。丁度、前の回の最後を飾る人間ジャンプが成功し観客の拍手を求め、場内は興奮に満ちていた。、放物線を描いて着地に成功したサーカス員が観客から拍手貰っていたところだった。

 プログラムが進み、トロッコの順番にきた時、前の回で落下したままになっていたトロッコをフックに引っ掛け天井近くまで高く牽引していった。観るともなく動きを見ていた。フックは外すと思っていたが外さない。落下防止に外さないでサーカス員が外すものと勝手に思っていた。ラッパが高らかになりトロッコは滑り始めた。外さない。このままだとロープが突っ張り人もトロッコも頂点で落下してしまう。           

 大勢の観客が見守る中で、予想通りロープが繋がっていて突っ張った・・・一体となって落下した。 駆け寄る係員。その中で両手を高く上げてガッツポーズするサーカス員の姿が見えた。

 大事に至らず良かったと思った半面、声をだして教えなかった罪悪感のようなものが残った。事故は占い師のように占ったのでない。ただ単に教えなかった事故だ。 

想い出にもいろんなのがありますね。

終わり


また、教えなかったら事故が起きた

2016-05-17 20:01:34 | 日記

 終戦直後のサーカスの転落事故以来、忘れた頃にまた、教えなかったら事故が起きた。

 会社の恒例の年行事の感謝会で起きた。 とある有名温泉地ホテルで代理店社長御夫妻をお招きして盛大に感謝会が開催された。 懇親の宴も順調に進み最後の参加者全員の合同記念写真を撮影することになった。 ホールに一同が集められ中央には主催会社の最高営業責任者が座った。

 カメラマンが4×5版のカメラを据えレンズの絞りを手動で開き、焦点を合わせていた。傍で撮影準備の様子をみながら昔を思い出していた。高校の卒業記念写真にカメラマンが左手にL字型のマグネシュウムを焚いたフラシュを掲げ右手には手動で絞りを開け焦点を合わし、そして絞りを手動で戻して撮影をしたのが、懐かしく感じていた。時代も進み、団体撮影のカメラも全て自動システムになっていると信じていた。あの頃は、手動で開けた絞りは戻して撮影をするものだった。だが、やはり、絞りを閉めない。自動だからだ。と、自分を納得させた。

「では、お撮りします。・・・」とホテル専任のカメラマンが声を掛け、記念撮影は無事に終えた。

 仕事を終え翌日、本社に戻り担当者に行事進行の労をねぎらった。「記念写真はスナップも加えて送るように。ホローを忘れるな」と何故かやはり気になり指示をした。

 数時間が過ぎた頃、担当者が「大変です。記念写真が写っていないそうです」と慌てて報告をしてきた。

 あ~、また教えなかった。でも、プロには失礼で、できない。あの4×5版カメラは今の時代も自動ではなかったのだ。

全体記念写真が撮れていないなんて・・考えられない昔の苦い想い出でした。

終わり  


散歩で「止まり木」を見つけた

2016-05-04 18:14:34 | 日記

 昔に、こんな話を読んだことがある。 渡り鳥が口先に木片を咥え、生まれふる里を目指し無事に戻れた証に木片を海に落とす。 波に寄せられ岸辺に打ち上げられない木片が悲しい。 

 この頃、ほとんど距離を歩かない。 髪が伸びている。 法事もあるし、家族会もあるし身ぎれいにせねばならない。 財布だけを持って、忘れかねない新参者の「杖」を友に家を出た。 「床やに行ってきます。久ぶりに歩こうと思うので・・・」と妻に声を掛けて・・・。

 背筋が伸びている。 調子がよさそうだ。 足の運びもいい・・。新緑に萌える公園の脇を通り床やに向かって歩いていた。 連休でもあるし休むかな~・・。確認しようとしたが店名をど忘れ電話がだめだ。 今日は何曜日かな~・・。火曜日の2日だな?(ここで誤り,正解は月曜の2日)不安を抱えながらともかく歩き続けた。 

 床やの前に辿り着いた店の扉に。「定休日」の札がある。 確認をしなかった甘さ。 戻るか~・・。 帰りは「敬老パス」で~・・。 折角、ここに来たので駅のスーパで果物でも買うか~・・。 そして「苺」と「よもぎ大福」買い、バス停に戻った。・・あ~パスが財布に入ってない。 財布でなく、ショルダーバックの中だ・・。やることなすこと、この始末。ますます自分がいやになる。

 でも、今日は珍しく調子が良いので、運動にもなるし歩いて帰るか~。でも、家をでて、もう30分は座っていない。(ケチらないでバス代220円を払いなさい!の声が・・) 駅構内でたった一か所ベンチがある。  既に、老人で埋まっている。 やむなく植込みのブロックに座って腰を労わった。               自信を試したい! よし歩こう! 

 駅前の小さなスクランブル交差点を渡り我が家に向かって歩き始めた。 緩やかな上り勾配のある表通りを歩き、この歩道の脇に休めるベンチでもあれば大助かりだが・・・と思考しながら歩いていて思い出した。 ベンチは、ある筈だ!!    

 これまで元気で世話になったことがなく、忘れていた。 もう150mは歩いた。 そろそろひと休みがしたい。 見るとベンチが見えた。 辿り着き腰を掛けた。  すると、す~と肩、腰、ふくろはぎ、脛など硬直してる張りが汐が引くように筋肉の弛緩が軽くなった。 ベンチの背に「やさしい街 000商店街 お休みください」と書いてある。 商店街往復路6カ所に設置されていた。 老人の疲れを一時癒やす止まり木のようなものだ。 

 最後のベンチで足を癒し、左に折れて、桜並木通りを歩いた。 ここの通りの歩道は側溝に向けて雨水の流れで傾斜している。 実に歩きにくい。 そこで平らな側溝の上を歩いたことがある。 雨水の取口の穴に杖が入り転びそうになった。    途中に、いつもの降りるバス停で反対側のバス停を何げなく見た。 誰が置いたか一席分の椅子が止まり木のように置いてあるのが見えた。 自前か・・。だと、指定席か・・。 時には、自由席に失敬させてくれ・・。 私も折りたたみ式の移動止まり木でも持つかな~と一瞬、真剣に考えた。 

 疲れ損だった散歩も、久しぶりに楽しく新緑を浴びた小一時間の散歩でした。

終わり


今日一日の出来事・・・八重桜

2016-04-18 20:42:49 | 日記

 今朝、講演会に向かう妻を駅に送ることになっていた。 

 庭先を見ると、雨に濡れた庭石が乾いていた。 ひとりになるので、あの「スタバ」にでも行くか・・雨も止んだことだしと、カメラを手に運転席に座った。 

 妻を送っての帰路、気持ちもいいので遠回りをした。 八重桜も昨日の雨と強風で散ってしまったと思っていた。 たが、東京と比較して開花が遅く散らずにあった。  ここに永く住んでいながら八重桜の並木が数キロ以上にも続いているとは知らなかった。(時々横になる。首を曲げて見て)

 むしろ、染井吉野桜並木よりも永い道沿いに・・。 歩いて数分の距離に・・近いが坂道沿いは景観が良くても私には無理だ。だんだん歩くことさえ制限が付く始末。

 ぶつぶつ言う前にCafeでもとばかりに「スタバ゛」の駐車場に入った。 どこも満杯。 何で、まだ10時前なのに・・。しかも、ここは住宅地だ。 外国並みにモーニングの文化でもあるのか。  

 しぶしぶと諦め自宅に戻った。 ココアを飲みながらPCにカメラから抜き取ったSDカードを差し込んだ。  

  夕刻近くになり小雨が降りだした。 

携帯が鳴った。 「いま、駅に着いた」 妻からのメッセイジだった。

 今朝、朝日新聞の「熊本11万人避難 死者2人不明10人前後」の記事には心が痛む。ご冥福をご祈念申し上げます。

そのほか「老後破産」、外交問題など問題が多いのには驚くばかり。

今日一日の出来事事でした。

 終わり