気ままな旅


自分好みの歩みと共に・・

人生最後の運転免許更新の日でした。

2018-08-30 00:15:37 | エッセイ

 この文は誕生日を迎える3日前に書いた下書きのようだ。 もう、書いたのさえ思い出せない。 重症だぞ。 折角下書きがあるのだから、完結することにした。

 私は平成30年を迎え「年男」になった。                  そして、この4月27日には満84歳を迎えた。それに備えて昨年の7月には自動車の運転はきっぱりと止めた。 更に、賀状も感謝とお礼の言葉を添えてご挨拶もって終わりとした。 これからは書きたい時だけに気ままにかくことにする。体力が許さなくなった。 

 認知機能検査の結果を踏まえ高齢者講習を受け運転免許の更新となった。 受講し更新する気はなかった。 しかし、妻と話合い、緊急避難に備え運転免許の更新をする事に急遽変更した。 警察署まで自分で、人生最後の運転をしておこうと、その気になってきた。一年振りに杖を助手席に置き、運席に座った。想い出を込めてアクセルを踏んだ。 警察署まで3kmもあるかな・・。 軽快なエンジン音そして体に響く加速感・・・いいな~。禁を破って時折この震える振動感を味わえるために一寸だけ・・駄目かな・・悪魔の誘いに自問答しながら警察署へ。

 10分程で到着。 

  駐車場に着いた。 いざ、バックで駐車しようとしたが、TV付きでも不安感が強い。長時間運転していないと、前進は良いが後進は慣れが必要だな~と感じた。40年以上も無事故の男でも・・・。 駐車のリモコンを押すボタンがわからない。 何か音がした。それらしき閉まる音だ。 と、独りよがりをした。 確認もしないで警察署に入った。閉まる音でなく、戻ってみるとドアロックが開き、窓ガラスが下がっているではないか。情けない。

 待合室で「おれおれ詐欺」のビデオが流れ注意勧告をしていた。 とある番組で被害者のモデルの仮名が亡き兄と同姓同名には驚いた。 しかも、数年前にも、数週間前にも我家にも電話があったのと同じ手口だ。 こちらがまだ頭が若く判断力があった頃の話に確か、詐欺の男に「その金はいらないから、あなたに呉れてやる」と、言うと「いらないのですかと」慌てていたのを想いだした。

 そんなことを考えていると、窓口から呼び出しがかかった。 視力検査である。「メガネを使ってみてください」と言われ覗いた。小さくて見えない。 「見えません」と2回も答えると「不合格で免許更新はできません」と言われた。      些か、心穏やかでなかった。確かにブログのせいで、眼が悪くなり観たい原稿が良く観えなくて、拡大鏡を探しにでかけたりと・・・。「眼もとうとう駄目か」と一瞬車に乗る気がないのだからとは言え更新ができないと役に立たない。 頭の老化による回転の悪さ、メガネの小窓のレンズで見ればよいのだと気づくのに数分も掛かるとは情けない。読み終えて無事に更新となった。

 帰り道、禁を破っての運転。反省した。無事に我が家に辿り着きますようにと神に祈った。昨日、自動車学校で実走で試験官に「84歳の爺さん運転はへたに決まっている。と先入観をもっていた。しかし、驚いた。実態は走行もサイドミラーの扱いも抜群に旨い。若い頃に、相当に走り込んでいる」褒められてしまった。咄嗟のことで戸惑った。今、運転していない・・。と同乗者の手前・・言えず。その結果、禁を破ってしまった。調子に乗っての運転・・・・と己を諫めながら家路についた。だが、緊急時の運転には力にはなれると自信がついた。 

終わり


自筆の古い記事でも楽しいものですね

2018-08-16 05:57:10 | エッセイ

  目の前の時計の針は未明の午前5時を指している。

この頃、時折夜中に起きると寝付けないことがある。blogがなかなか書けずにいる。開いてみた。古い記事を読み起こしてみた。自分の記事なのになぜか新鮮さを感じるから不思議だ。考えてみた。考えなくても決まっている。それは忘れていて呼び起こされて思いだしたからである。

 そう言えばこんな事をメモたことを思いだした。脇の本棚を探してみた。筆で書いたメモがあった。

   ふりむき ふりむき 歩こうよ

   いま来た 道は 戻らない

数か月前に書いたんだ・・・。

傍に、鉛筆で「母が亡くなり、古希を迎える年に感じた気持ちを大事にしたい」と添え書きがしているメモがあった。

   こえからは 足早に駆け抜ける 日々でなく

   陽だまりの中 ゆったりと 時を刻む 

   日々を 重ねて 行きたいと思う

   この頃です

自筆の古い記事でも、楽しいものですね。

時計の針は午前5時45分を指している。

今日は牛乳の配達日だ。忘れないように。起きよう!指に任せて徒然に未明のひとときを書き今日の一日の始まりだ。

終わり