気ままな旅


自分好みの歩みと共に・・

歩き疲れたミニ放浪記・・・

2017-01-29 10:31:41 | エッセイ

 きょうは、朝からウキウキしている。眼の検査を繰り返し、やっと注文した眼鏡ができるのだ。何で、眼鏡ごときで・・と、思う。新聞が読めなくなり、書けなくもなった。ブログへの投稿もしかり。これが、少しは好転するのだ。 

 店が開くのを待って飛び込んだ。大分、読み書きを控えていたこともあり、ひとまず新しい眼鏡で明るい世界に入れた。 だが、原因の相手は外にいる筈だ。

 ま~、いいさ。気分がハイになったので、久しぶりに天気も良いので散歩に出た。 その出で立ちは杖を手に、軽いショルダーバッグを肩に、ホームスパン織のハットを被り、RockPortのスポーツシューズを履き、インフル対策にマスクをし、娘にXmasで貰ったマフラーを首に巻き、そして更にGPS付の携帯を持たされ歩きだしたのである。

 石作りの小僧像がいまだにある和風造りの家の前を通り、沖縄の瓦らしきものを玄関口に鎮座させている家の前を抜けた。この 街に根を下ろして40年近くにもなる。気づけば床屋も3軒も無くなり、今では1軒しか残っていない。この主人曰く「もう、歳だから・・赤字じゃ・来年あたりには・・そろそろ辞めようかと思っている」と言う。もう、この歳で若者と同じく美容院には行けない。住みにくくなった街だ。 

 歩いてまでは行かないところまで足を伸ばして、春ともなると桜が綺麗な南斜面にソーラーパネルを設置し、その蓄電容量を公示している劇団四季の広い敷地の前をゆっくりと歩いた。 そう言えば女優さんが歩いていたなあ~。

 そろそろ歩く限界にきた。万歩計をみた、623歩。「え~。まだ1000 歩もいかないのか・・」大きな本屋の脇にアメリカと同じくTully'sCoffeeがある。時計の針は午後2時。薬をのまなくちゃ~。店の中に入った。 ランチにパスタも始めたとある。丁度いいやとばかり、「これをください」と、妻に言われたことを忘れていた。

パスタを食べて、珈琲を飲んで、それからがいけない。昼寝をしてしまった。 眼を覚まし妻からの呼び出しで心配していると言う。散々に小言を言われ家で昼食をすることになっていたことをすっかり忘れていた。怒る訳だ。

「娘も電話を切らずに心配してると言う。アメリカから・・・」誰も頼んだ覚えはないのに・・とつぶやいた。

帰り着いて万歩計をみた。757歩。でも途中に昼食休みを入れても疲れた。    今日も西の空は美しく茜色に染まるだろう。昔、撮影隊が来ていたことがあった。 

何とか、20日ぶりの投稿です。眼の前の画面の字が段々見えなくなってきました。  やはり、眼鏡を作り替えても解決しないのかも知れない。

でも、外にでて歩くと言うことは素晴らしい。

休み休み焦らず、ゆっくりと歩きます。 

終わり 


ごみ収集車が迎えに来た。

2017-01-10 08:55:15 | エッセイ

今朝のことである。

 年寄り夫婦の家庭で、ごみ収集は大問題である。我が家は片道70mで往復150mの坂道にある。どうしても、回数を減らすために溜めてしまう。火曜日の今日はプラスチックで軽い。歩けないから歩かないでは益々歩けなくなる。今朝はキラキラと太陽も輝いていて、足元が安心だ。

 時計の針を見た。8時15分過ぎだ。 こんなに早くには来るわけがない。・・と。気楽に45lビニール袋に溜め込んだ3袋を一つに纏め家をでた。転ぶと大変と・・杖を持参した。杖を付きつき四つ角にきた。

 目の前をごみ収集車とすれ違った。

もしや・・この車が・・歩道のごみ置き場を手で朝日を遮りながらよく見た。やはり、遅かれし・・と、あきらめ、クルリと回転し我が家に戻ろうとした。

すると、50m先にすれ違ったごみ収集車が止まっていて、係員が手を振って歩いてくる姿に気がついた。「ごみですね。そこにいてください。取に行きます」

私の手からごみを取ると颯爽と車は行って仕舞ったと言う、ただこれだけの話です。

瞼が下垂し新聞も読めず、書くのもままならないのに、キーを叩く気になった他愛もない話で申しわけない。

「優しさって良いですね」「心の温もりを感じますね」

終わり