この頃やはり可笑しい。先月も駅の下りの階段で前のめりに転がったが手すりのお蔭で事なきを得たことがあった。数回だが転んでいる。いま治療している病による運動機能の麻痺による衰えと思ったが、気になり駅前の整形外科を訪れた。変形性膝関節症とのこと。ここでショックな一言「このままだと歩けなくなりますよ。杖を持ったら良いですよ」と医師からでた。以前から杖に対し「邪魔なだけの荷物じゃないか」と不信感が強かった。
だが、知識だけでもと思いたって専門のコーナーにでかけた。説明によると、杖には3種類があり、使用する生活環境に合わせることを知った。折畳み式でカバンに収められる携行式の杖と外出先で未使用時に長さを短く調節できる杖そして、調節が出来ない1本スタイルの杖がある。 木製の重さが350g、チタンかアルミの金属製が+20g、それに折れるとか組み立てが外れるとかの恐れはないか。
歩けなくならないサポートの為なら1本スタイルとなる。 益々嫌じゃ。 見本に格好いい木製のが眼についた。 此れなら我慢できるか・・・ふと思った。格好つけてる場合でない筈と影の声。
使い方の要領は症状の悪い足の手助をする杖なので、わたしの場合は、右足の為に杖は左に持つそうだ。ここで反論、右足が悪いので身体の姿勢が右傾斜になっている。そのために腰も痛む。体重の負荷も右足に重く関わっている。それを是正する為に姿勢を立て直す必要から右手に杖ではなかと信じられないでいる。 それも一理ある。では、貴方の場合は「杖を2本持ちなさい」と言われたら一大事だ。駅の階段の手すりに右手か左手が奪われ残った手で2本の杖を持つかと思うとぞ~とする。むしろ、杖で転びそうだ。
文句を言わないで木製の杖を1本買いに行く腹を決めた。
駅前から奥に向かって凡そ5kmも続く楓並木は鮮やかな彩を見せ始めました。 もう直ぐ師走ですね。
終わり