いまでこそDr.Stopが掛かり残念ながらおとなしくしている。 が、あの頃のお爺ちゃんは孫が生まれてから、誕生日には日本から必ずお祝いに駆けつけていた。
孫たちといつも永くステイしていたので、街の隅々まで眼が届き、いろんな事に驚かされていた。国が違い、国土の広さも違い、人種も違い、生活様式も違いなど日本とは大きく異なるから当然なことだ。孫との遊びの中で垣間見た面白い文化である。やや無責任なところが、あるやも知れぬ観たままのもの、そのものである。
米国は車社会発祥地である。 良く眼を皿にして観察すると面白いことばかりだ!
いつも、サンフランシスコ国際空港に着くと到着ロビーにあるRulliでコーヒーを飲んで娘の迎えを待っている。娘の家に往く前に市内で昼食をすませる。何時も好奇心旺盛だから金魚の糞よろしく娘に何処にでも付いていった。だから、余計なものが目についたのだ。
アメリカで最初に遭遇したのはCoutと言う広い公園の中に点在する2棟式低層アパートのある環境だった。初孫誕生の地でもある。
・cout内の至る処に白線の歩道の手前に緩衝帯がある。 これでは速く走ろうとしても無理だね。子ども連れ家庭にとっては理想の住環境だ。専用のプールもあったのには驚いた。 外部の人がいればすぐに分かる。 治安にも安全だ。広大なcout内には赤で表示した終日駐禁が多く、しかも自宅車庫も建屋の裏手に限定さるなど美観と安全対策には感心させられた。
・駐車は走行に従い頭から斜め駐車である。 これでは運転未熟な爺さんでも楽だよ! しかも、出る時はそのまま下がれば良い。しかも、一方通行だしスムーズだよ。斜め駐車だと便利だが土地面積として1台分が余分に必要だ。でも、日本と違い土地面積には余裕があるからできること。
・銀行に急用時の短時間(20分)駐車スペース」がある。 現金の引き出しのドライブスルーとは別に他の要件にも対応できる体制にはありがたく思った。しかも、入口の近くにあるので助かる。
(余談だが駐車ビルの天井はギリギリまで低く造ってある。日本の方が贅沢だ。見習うべきだね。)
・店の前の駐車禁止の公道が夜間時には、何故か$7/台の店の専用駐車場になる。 娘家族で私の歓迎夕食会をすることなった。駐車が近くに取れるかが悩み。しかし、高級店だとホテルなみにベルボーイが歩道にいて店前の駐車禁止の場所が駐車場になる。公道だよ。 時間無制限で一台$7だ。仕組みはいろいろ・・。この仕組みの名前もあるが忘れた。
・道路名は袋小路に良く使うcoutに始まりavenue,road,line,wayなど多数ある。 ナビが完全に高度に普及されてなかった頃はこの細かい道路名の力は実に偉大であった。 私道かと思う細い路にも道路名が整備されているには驚く始末だ。孫がまだ幼い頃、日本語学校を探しに娘と地図にある道路名を頼りに私がナビをして行けたことで実証した。
今、娘の住む地は昔の雰囲気が色濃く残る旧郊外にある。街の中心地までたったの2km程しかない。この間、信号機のない小さい交差点がある。交差点に進入する路は全て一時停止である。三つ角も、四つ角もしかり・・。どうするかと思うと・・・まず、
・交差点にさしかかた順番で発進するルールを守る。 これには感心した。確実に車がいなく安全でも停止しルールを守る。夜間でもしかり・・・。驚きより実に上手く出来ているルールだと感心した。ただし、どの車の後に交差点に差し掛かり停止したかの順番をを覚えて置かないと事故に繋がる。ルールの説明板はない。どうも慣習のようだ・・・。
久振りにcity(サンフランシスコのこと)に往くことになった。何時もと違い今日は孫を加え三人乗り。このBayBridgeに繫がるrout80のHighway には素晴らしい面白いルールがあった。 ・ルールは「car pool 」と言って二人乗りか三人の乗りかで待遇が大きく違う。cityへの車の流入量規制と渋滞緩和が目的なのか乗車人数で料金徴収が異なる。 しかもHighway走行も中央レーンの優先走行レーンが使えて渋滞でもスイスイと走れる。自分専用のレーンのようで正に天国と地獄との差がある。 従って、三人目の赤ん坊が人形だったり、Highway路上にヒッチハイカーが出現したり、契約した常連だったりとメリットが大きいだけに知恵を絞っている。人形への摘発は警察も動いている。 当然、料金徴収趣旨からしてBay Bridge の下りの料金所は上りはあるが下りはない。更に、三人乗車でcityの中心街を通らないならば料金所のない別高架道ルートで跨ぎ短縮できる。渋滞しない別ルートだ。実に無駄のない渋滞緩和にできている。この説明を中央分離帯に看板2枚に分けて表示されている。読むのが大変だ。レーンが余りにも多くて間違いそう。
・ここで観た消防車は赤色でないのだ。 カリフォルニアには陽光輝く観光地がある。 サンフランシスコのBayAreaもそうだ。 ある処では黄色と白の消防車でカッコイイ。その後も黒色あり、グレーありと街並に溶け込んだ素敵な消防車だ。ビックリしたので間違いはないと思う。
・テイブロンウオーターフロントで観た消防署は観光地の街並みに自然と溶け込んだ建造物になっている。
街並を壊さないように配慮しているのだ。
好奇心は益々膨らんでくる。これからもと面白い話でも・・。と、思ったが、もう時は遅し、これは孫が小さい頃の話です。今は人の話に耳を傾ける大人しい好好爺になりました。
探せばきっと面白い文化の違いを垣間見れることだと思うと旅ができないのが残念です。齢には停年がない筈なのに体力には停年があるようですね。
終わり