気ままな旅


自分好みの歩みと共に・・

歩いた地の想い出を刻む「一行旅日記」とは・・・

2015-01-30 15:56:36 | 小さな旅日記

単身赴任生活を始めて5年が過ぎた頃、これから歩く永い見知らぬ地の想い出を残したいと思った。或る一言から郵貯通帳に巾15cmの細い白地の空白を見つけ、そこを短い短い「一行旅日記」と名付けた。赴任地を始発点とし始めることにした。

歩いた地は丁度100地100局となった。そして単身赴任地から自宅に戻って14年。時折、思い出しては読み起こしている。想い出の情景は忘れずに懐かしく浮かぶ。

そこには元気な頃の母と訪ねた別荘強羅、筑波山の中腹にひっそりと、碌山美術館に赤レンガのミニ局、啄木記念館と渋民の無人駅、天城越えの湯ヶ島、栃木巴波川沿いの黒塀の蔵と有三、特攻基地知覧の墓標、シャンソンを唄う老女と亡き友など訪ねた先に切りがない。

歩いて貯まった郵貯は10年の満期を迎え、終わりに「ふたりして老々記念の旅」を密かに夢見たものの、いつしか行方知れずに終ってしまった。

きっと、「記憶の忘却」と言う隅に仕舞いこまれたのだろう。

 

終わり


旅の想い出を 英語俳句 に投稿

2015-01-27 20:29:51 | エッセイ

もう、6年前にもなる初夏の頃だったかと思う。頭の活性化に週間Japan Times STの「英語俳句」を妻に勧められた。このSTは妻が学生時代から読み続けている愛読紙である。尻込みはしたが作句の上で「文法に余り拘らず、いま、目の前にある情景を写真で捉えるように、それぞれが短い3行の英文で描写する」が大事、しかも、日本の俳句とは異なる発想に面白さを・・。に惹かれチャレンジを始めた。そして句想、句意は歩いて来た旅の想い出の中から情景を句想にして取り組むことにした。

ここでハプニングが起きた。始めてから6っか月が過ぎた頃、昨秋、旅先で訪れた南チロル博物館で氷河に埋もれていた5300年前のミーラー「Ice Man」が展示されてるのに出会い、その感激を句意に投稿した。その投稿作が銀賞を・・。それから面白さに惹かれ続けた。

1.[原点]:氷河に埋もれていた5300年前のミーラーが発掘され「Ice Man」として南チロル博物館に展示。素朴な田舎町で出会った。       「銀賞」受賞

nice to meet you         Mr.Ice Man        waited   for  5300 years

お目にかかれて嬉しいです   ミスターアイスマンさん  5300年も待って

2. [原点]:網代にあった昔の黒い扇風機。行きたかったニューオリンズ・ジャズを聴きに。友人と果たせなかった夢を追う。      「金賞」受賞

a black fun     by the gramphone    New Orleans Jazz

黒い扇風機   蓄音機の傍ら   ニューオリンズ・ジャズ

3.[原点]:長野県安曇野にある碌山美術館を訪れ、学生の時に知った館のドアノブ「啄木鳥」と出会う。トルソーを知っても啄木鳥は知られてない。 「金賞」受賞

art  museum  in  the  forest      door  hanndle     of  the  woodpecker

林の中の美術館   ドアの取っ手    啄木鳥の

4.「原点]:毎年感じる時差。米国在住の娘と孫に会いに行く途中に機中で感じる面白い地球上の掟。                        「金賞」受賞

 crossing  the date line        running a pen on the plane   a new diary

日付変更線を越える  機中でペンを走らす  新日記

投稿「お題」に悩み、締切時限が迫る真夜中の0時は、日頃交わす妻との会話はなくなる。短い期間でしたが、振り返って思えば懐かしい想い出を呼び覚まさせて呉れた投稿でした。

終わり 


心が和む。韓国店主の ひと言「Happy Father's Day」

2015-01-27 16:21:04 | エッセイ

 日韓の間が、このようになる前の年の6月17日の「Father's Day」のことでした。娘の家では婿が孫のFatherである。カリフォルニアに住む向こうでの話です。

気にも留めずいたところ娘が「私にもFatherはお父さまよ」と夜にお祝いをしましょうと言われた。初夏を迎え街中の樹木は陽光に照り輝いていた。家族4人で街中を抜け隣街の韓国料理店に向かった。いつもの通り、片道6車線もあるFreeWayに乗り直ぐに下りた。私は初めての店のようだ。青桐に似た樹木の木蔭にパークした。好きな店なら苦もなく、FreeWayに乗ると言うか乗らないと道がないのか信じられない車社会だと思った。

昼食時で、店前は人混みで混雑していた。やっと、入れて席が取れた。あたしは娘の見立てで韓国そばに決まった。孫ふたりはもう決めていたのか即断した。顔を上げて新しい店なので辺りを見回した。韓国風のもので壁面は飾られていた。たまたま、韓国TVドラマを観ていたので関心があった。

店の奥に立ちはだかるように50歳ぐらいの店主が見えた。眼線があったかが不明だが、私の席に近づいてきた。私の顔を見るなり「あなたは私の父と同じくらいの歳だ」言うと奥に戻り、韓国ビールを手に「Happy Father's Day」と叫び、注いでビールを置いていった。そばを食い終わり,帰り際に振り向き腰を折り、おぼつかない足取りで礼をした。店主は腰を90度に曲て返礼された。韓国の儒教の精神が健在だと知らされ感激をした。中瓶サイズとは言え昼間から飲み干すには,そば汁とで参ったが嬉しかった。

その夜、「二人の父を祝いに」孫たちのリクエストで日本料理店へ婿の運転でまた、FreeWayに入り夜道を抜けて走った。

久し振りの日本食にありついた。「Happy Father's Day」と孫の一声で始まった。そこに日本人の店主が寄って来て私に一品を差し出され祝われた。一瞬躊躇した。孫ふたりが「今日、おじいちゃんは人気者だね」と言われ昼間と重なり幸わせを大いに味わった一日でした。

この日のことを時折、思い起こすこの頃です。

終わり


おじいちゃんのアメリカ面白見聞記ーーーぶらり歩き編

2015-01-26 00:10:54 | 小さな旅日記

 もう、孫も大きくなり街中やスーパーやモール街など見るものも変わってきた。
爺さんのくせに元来から寝坊助である。

或る朝、早く眼が覚めたので食堂の木のブラインドをそ~と開けると朝日が飛び込むように差し込んできた。やはり早起きは良いな~と感じた。
そこに何か動くものを感じ眼を前庭に転じた。鹿の夫婦とワイルドターキーの親子連れだ。

親子が一列に縦に並んで歩く姿は微笑ましく音を立てずに動き去るのを見守った。

早く餌を食べ終えたら巣に戻れ!と心で叫んだ。
今日は「Thank'sgiving Day」だよ!暦は持ってないし・・分からんよね・・。


・ 「Thank'sgivingDay 」だから
と昼食に娘が孫に緑系の服装をさせてアイリシュの店に連れて行って呉れた。
幸い、私も緑色のベストを持っていた。・・と言われて店構えを観察すると緑色を基調にした店だった。その後、松井とichiroとの対戦試合を観たスタジアムにも緑基調の店に気ずいた。緑基調を守るのだな・・。

・ レストラントでまず飲み物をオーダーする習わしだ!
この頃、大分習慣に慣れてきたもののそのコップの大きさには参る。
生ビールの中ジョッキ並みのサイズだ。
料理の分量も半端ではない。
残した料理は「to go」と言って箱詰めにして持ち帰れる
この「この料理は買ったんだから店のものではない」と言う。確かにそうだ。
日本でも「doggy bag」と言ってた時期があった。
だが、良く考えると「生ものの残飯を自己責任で持ち帰って貰う」と言う都合の良い話だ。


・ 書店には休息用のソファーとカフェがある
良く妻の子供の英語教育に関連する本を探しに書店に行くが、この頃疲れる。
この書店では本棚の脇に立派なソファーがあり座って休息しながら読める。
子供どもの本の前には広い遊びスペースと本が読める椅子がある。
更にカッフェもある。朝食に来る常連が多い。
15年前にこの光景を見た時は驚いた。
良い事には日本でも普及してきてる。

・ 日本式の風呂がある
丸い五右衛門スタイルの風呂!名門大学門前にある。学生に人気!

・ 自宅の郵便ポストから郵送ができる。
外国映画のシーンで見かける自宅前に郵便ポストがある。
ポストに2×10cm程の札が付いているのを知っているかな。
普段は立てていない。
郵送して貰いたい時に上向きに立てて置くと郵便物を持って行って呉れる。
大都市は別にして、あの青い郵便局ポストはない。
郵便局は遠いから・・。局まで行く時間を作るのに大変な仕事。


・ 学校への送迎は必ず親がいないと子供を引き渡さない
爺も登録して歩きに一役を買った。スクールバスが送迎するのかと思ったが地方都市の話のようだ。

・ 小学校に幼稚園の年長が付属している
州によって違うかも入れないが、したがって幼稚園は年中と年少となる。
呼び方は年長がkindergatonと呼び幼稚園児はpreschoolと呼ぶ。
そして、小学校は5年まで + kindergaton。中学は3年、高校が4年となる。
最終的には日本と同じ年数だけど9月進学で半年早い。

・ スーパーマーケットで金が引き出せる
買物商品の精算の時にお金を引き出すことができるとは便利がいいな。
買物の袋詰めは立派な紙袋に店員が素早く詰めて呉れる。
要請すれば車まで待せずに運んで呉れるサービス。

・ 買った商品はいつでも返品できる
どの店でも衣類など肌に付ける物でも、飴なども袋を破いていても、それぞれ返却の理由があれば30日ぐらいまでは返却できるとのこと。
要するに不満が残らないためなのか。
なんで此処まで顧客志向なのか「訴訟の国」だからかも知れない。


まだ多くは思いだせない。
こんなに普段の生活に違いがあろうとは・・知らなかった。
この違いが見知らぬ国の魅力に他ならない。
そして、それを求めて訪ねるのだ。

未知を知ることは、更に知ろうとする好奇心に繫がるものだ。

終わり
















































































































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