ここ2週間ほどブログと離れている。 この頃、どう言う訳か眼が霞、字が読み憎く、書く気がしない。困ったものだ。
この日は、あの好天気に恵まれたものの朝から風の強かった日のことである。 朝から体調がすこぶる良い。 今日はちょっと遠いが、あの「昭和の薫りが残る喫茶店」のある街に行く日だ。 我が家と離れた街に行く日が週に一回でき楽しみが増えた。 狙い目は昼飯だ。
珍しく忘れずにショルダーバックにデジカメを入れて家をでた。 何のために・・・。 言うまでもなくブログへの投稿の故である。 ただ、行くだけではつまらない。無駄は避けたい。昔の若い頃の様に杖を突いている爺爺だが探そう。 期待を込めて10時12分発の急行に乗った。 たった15分で三軒茶屋に着いた。
用は正午過ぎに終えた。 頭の中で、その後の計画では、まず腹を満足させて、そして、その歩き疲れを癒しにあの喫茶店で「あのホット!」を・・・。と期待しながら歩道をゆっくりと歩きだした。
まず道路の向かい側に餃子専門店の看板ガ・・だが、覗いてみたがスタンドだ。ちょい~無理。薦められたパンやは孫娘の喜びそうな店‥で、爺向きでなく駄目だ。 左折をして離れに或る世田谷線の始発駅前に出た。
何十年振りの訪れかな~。 街中の広い道路幅いっぱいの大きな黄色と黒の遮断機が降り始め、警報機が鳴り始めた。 数年前にアメリカのS.F BayAreaのオークランドで,この4倍ほどスケールの大きいAmtruckが食事をしているテーブルの脇を通り抜けていった光景と重なり懐かしく想いだした。
早く何処かで昼食にありつかねば帰りが遅くなる。 「随分、若者の街に変わったものだな~・・」と呟いていると、「いかがですか・・」と店主が呼び込みをかけてきた。「何があるの・・」「パスタが・・・」と・・・小さな店なので、つい「どこに座るの・・」無失礼なことを聞いた。 「店の奥に・・」言われるままに店内に入るとクランク状に席が20席ほどある狭い店だ。 ここに決めて珈琲つきのパスターセットを頼む。
手を紙ナフキンで手を拭きながら辺りを見回した。 女子会ばかりだ。 中年の女子会一組を除けば若い女子会ばかり。 男性が私一人には驚いた。壁の上段には所狭しと酒瓶が並んでいる。地震で落下しないのか…よく見ると透明のプラスチック板で囲ってあるようだ。
サラダそしてパスタと運ばれてきた。 旨かった。更に、珈琲も旨かった。あの珈琲店は次回に伸ばそう。 帰り際に、店主が「夜にはバーになります。是非に…」とセールストーク。外にでてウインドショピングしながら強い風に帽子を飛ばされない様に杖を持たぬ手で押え、疲れると手を持ち変えて歩いた。 久しぶりに一皮剝けたあか抜けた爺さんになった気分になり我が家に戻った。
おわり