チビクロの美術さんぽ

ぬいぐるみの黒猫チビクロがお出かけしますにゃ。休みの日に美術館へ行って、絵を見るのが
楽しみなのですにゃ。

「佐藤 時啓 光―呼吸 そこにいる、そこにいない」 @東京都写真美術館

2014-07-10 23:00:00 | 美術館 博物館
チビクロは、出かけましたにゃ。




東京都写真美術館では、
今三つ写真展が、
行われていますにゃ。

平成26年度東京都写真美術館
コレクション展
「スピリチュアル・ワールド」

「世界報道写真展」

「佐藤 時啓 光―呼吸
そこにいる、そこにいない」


チビクロは、
「佐藤時啓展」に、ついて
ご紹介しますにゃ。
チビクロは、
目を奪われましたにゃ。
モノクロの美しい画面に
ひかりが点在し、
淡く光る波間に輝いていますにゃ。


「夜、長時間シャッターを開けて、その間に僕自身がペンライトで、光を発して、海の中や木の周りをうごきまわって撮影しています。日中の撮影ではレンズにフィルターをつけてシャッターをあける時間を長くして、鏡を使って太陽光をカメラに向けています。」インタビューより。

光学的条件によって
存在しているはずの写真家さんは
写らず、光だけが写っていますにゃ。
存在しているものが、
存在しない。
それは、おもしろいことですにゃ。




チビクロは、考えこみましたにゃ。
報道写真展で見た写真が、
犯罪や戦争、自然災害、社会問題などショッキングな題材で、
同じ写真という分野で
くくるには、
チビクロは、写真という分野に、
不慣れでしたにゃ。
報道写真が、
ノンフィクションならば、ないものを作ることは、
事実の捏造になってしまいますにゃ。
佐藤さんの作品は、
何にあたるのかにゃ?
純文学、ファンタジー、
文明批評?

写真に写る光は、
抽象的であるがゆえに
人間のはかなさを感じさせるし、
また逆に、強さに感じたりもするにゃ。
見る人にいろんなことを
考えさせる力のある作品ですにゃ。

創作の方法が、他にみない独自性ですにゃ。


会場に入って、始まりの展示ですにゃ。
もうこれは、一目見て、
強いメッセージを感じましたにゃ。
原子力発電所は、
高度な文明が作り出す繁栄と
豊かさと同時に制御不能に陥る危険をはらむもの。
ブロッコリーは、人間が生きていくのに必要不可欠な食物。
遺跡。かつて栄えた文明の姿。
人間の在り方について、考えないわけには、いかないのですにゃ。

チビクロは、
写真の持つ表現の可能性に
驚かされましたにゃ。

作品があまりに美しいので、
大事なものを見過ごすところでしたにゃ。

これからも
佐藤時啓さんの作品を
注意して見ていきたいと
思うし、過去の作品もぜひ
見たいと思いましたにゃ。

展示室の受付で、展示のガイドブックを頂けるので、
ぜひ目を通すと、より作品を
理解して、楽しめると思いますにゃ。


今日も素晴らしい作品に出会えて、写真の面白さにも触れることができました。
ありがとうございますにゃ。

楽しい広報紙があるので
ぜひチェックしてくださいにゃ。













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