今に始まったことではないのですが、ここのところ「MTB走行禁止」の立て札がトレイルの入口にたったとか、地元の方から「自転車でこの山へ入ってはだめだ」と直接言われたという事がちょっと多くなっている気がします。
 原因はさまざまで、私有地(山のほとんどは私有地か国有地です)への無断立ち入り、もともと歩行者のために作られた山道だから乗り物はだめ、自然破壊に繋がる、などなどこれ以外にもあります。
 たしかに自然環境へのインパクトは少なからずともあると思いますし、なんでも勝手に走っていいとは思っていません。そして、山で自転車を乗るという「新参者」の立場として、歩行者や、山で仕事をされている方に気を配り、優先しています。トレイルを使わせていただいているという意識はマウンテンバイカーな皆さんが持っていると思います。また、(入山禁止など)そうならないために様々な活動をされている方々も全国各地に沢山いらっしゃいます。
 願いはひとつ、「いつまでも走りたい」。いつまでも走るためにどう考え、行動して、なにをしていくべきなのか。
 難しそうだけど、基本的なことだとおもいます。
 例えばいつも走っているトレイルは誰のものなのかを考え、調べ、地元の方々とコミュニケーションをとっていって、こちらが「何者で、なにをしているのか」をしっかり伝えていけば、それだけでも違ってきます。
 走り方一つとってもそう。バイクが、タイヤがどんな状況なのか、それによって路面や周りにどんな影響を与えているのか、ちょっと全身をセンサーのように働かせて影響を感じてみます。そうするとタイヤをスリップさせない、影響を最小限に抑えるライドが可能になります(イコール、ライディングスキルが向上します)。
 歩行者に道を譲るのは基本中の基本です。今度仲間とトレイルライドに行った時に、一人がMTBに乗り、他の方はトレイルの脇に後ろ向きに立ってみてください。その横をMTBで走り抜けてみてください。どれぐらいのスピード感や恐怖感を歩行者が感じるかわかると思います。
 なんだか説教くさいことを書きましたが、僕もやっぱりずっと「いつまでも走りたい」。
 自分が出来ることはわずかですが、そのわずかが大きく今後を左右することもあるのです。そう、いつまでもマウンテンバイキングというすばらしいスタイルを続けるために。