歴歩

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沼津市・辻畑古墳 現地説明会に1200人が集まる

2009年09月14日 | Weblog
 国内最古級の3世紀に築造された可能性が出てきた沼津市東熊堂の「辻畑古墳」で13日、発掘調査現地説明会が開かれ、約1200人が集まった。
 見学者たちは遺構の後方から、舟形の木棺跡がある高さ4mの墳丘に登り、前方からも見渡して全体像を確かめた。
[参考:毎日新聞、静岡新聞、中日新聞、朝日新聞]

おさらい
大きさ:全長約62m、後方部幅(推定)35m、墳丘高さ約4.5m、前方部最大幅(推定)24m、墳丘高さ約4m、くびれ部幅9.6m、周溝あり
 主軸は南北方向(前方部が南側)で、沼津市の3つの前方後円墳(注)の主軸が東西方向(前方部が西側)であるのに比べて相異。
  (注)子の神古墳(全長48m)、神明塚古墳(全長54m、5世紀後半)、長塚古墳(全長54m、6世紀前半)
埋葬施設:1箇所(後方部墳長1.2m下)、木棺直葬・木棺の形状:舟形木棺(推定)、頭部は東側
出土遺物:銅鏡1~2面、槍1点、鉄鏃10点以上、ヤリ鉋1点、土器類(高杯、壺、甕など)
 土器類には、廻間II式期の有段高杯、東海系加飾壺やS字甕、大廓式土器が含まれるという。
 築造時期は3世紀、さらに3世紀前半の230年頃との指摘もある。

過去のニュース・情報
 2009.9.7 沼津市・辻畑古墳


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