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舞鶴市・中山城跡 16世紀代の主要な郭の遺構が出土 一色氏城主説強まる

2010年08月27日 | Weblog
 府埋蔵文化財調査研究センターは23日、舞鶴市中山にある中世の山城「中山城跡」(面積約9千㎡)で、平坦地「郭(くるわ)」を斜面に階段状に設けて防御を固めた16世紀代の主要な郭の遺構が見つかったと発表した。
 主要な郭跡は標高約60mにあり、南北約40m、東西約17mの規模。西側の斜面に階段状に3つの郭を設けて、1つには近くを流れる由良川を見張るためのものとみられる建物を建てて、防御を固めていたらしい。
 山頂の郭から、住居や倉庫として使われた掘っ立て柱建物4棟と柵2条の跡見つかった。由良川に面した斜面の郭には見張り台跡とみられる深い柱穴が掘られており、由良川を往来する船舶を監視したものとみられるという。 郭からは武具や陶器など約150点も見つかった。戦国の山城らしく、刀の柄頭や甲冑の部品のほか、唐津焼のすり鉢や香炉、料理を盛ったとみられる明代の染め付け皿、天目茶碗片、碁石として使っていたとみられる黒い石なども見つかった。

 出土土器から戦国時代後半の16世紀前半に築城され、16世紀後半に郭の平坦面を広げるなど改変を行い、17世紀初頭に廃絶したという。
 発掘調査で築城時期や郭の構造が確認されるのは初めて。中山城跡は史料から、城主は丹後の守護大名の一色氏だったとも考えられているが、今回の出土品の内容や年代から一色氏の可能性が強まったという。
 現地説明会が28日午前10時半から開かれる。
[参考:朝日新聞、産経新聞、(財)京都府埋蔵文化財調査研究センター]




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