25日元興寺文化財研究所(元文研、奈良市)は、福井県坂井市の大善寺に伝わる江戸時代の木造十一面観音像(高さ59cm、18世紀中ごろ)の内部に、鎌倉時代制作とみられる銅製仏像の頭部(高さ9.4cm)が納められていることが、九州国立博物館のCTスキャン調査でわかったことを発表した。
火災で焼け残った銅製の十一面観音像の頭部を、新たに造立した木製観音像内に安置して供養してきたとみられる。
観音像は本尊を納める厨子の修理にあわせ、修理にあたった元文研がX線撮影したところ、胎内仏らしい影を確認したため、文化財の非破壊検査用では全国最大のCT装置を持つ九州国立博物館に協力を求めた。
断層写真をコンピューター処理し、胎内仏を取り出さずに全国で初めて立体画像を撮影。3次元データをもとに樹脂で作製した複製品も完成させた。大きさや造形は外側の観音像の頭部より一回り小さい。
寺の歴史を記した「縁起」(18世紀)には「本堂の火災現場から金銅仏の頭部が見つかった」と記述されている。
[参考:朝日新聞、日経新聞、産経新聞]
火災で焼け残った銅製の十一面観音像の頭部を、新たに造立した木製観音像内に安置して供養してきたとみられる。
観音像は本尊を納める厨子の修理にあわせ、修理にあたった元文研がX線撮影したところ、胎内仏らしい影を確認したため、文化財の非破壊検査用では全国最大のCT装置を持つ九州国立博物館に協力を求めた。
断層写真をコンピューター処理し、胎内仏を取り出さずに全国で初めて立体画像を撮影。3次元データをもとに樹脂で作製した複製品も完成させた。大きさや造形は外側の観音像の頭部より一回り小さい。
寺の歴史を記した「縁起」(18世紀)には「本堂の火災現場から金銅仏の頭部が見つかった」と記述されている。
[参考:朝日新聞、日経新聞、産経新聞]
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