31日仙台市教委は、太白区大野田の六反田遺跡・大野田古墳群で、奈良時代(8世紀前半)の役所跡が見つかったと発表した。
土地区画整理事業に伴う発掘調査で、大野田古墳群から南北24・5m、東西5・5m(10間2間)の縦長の掘っ立て柱(側柱・がわばしら)建物跡が見つかった。建物跡は住居として使われた形跡がなく、郡山遺跡の国府の建物跡と同様に真北を向いて建てられていた。建物跡の周囲では、南北260m、東西150m以上の溝(幅約2~3m、深さ約1m)の存在も確認された。
これまでにこの周辺では、真北方向を基準に造られた大規模な掘立柱建物跡やそれらを囲むような大溝跡が発見され、官衙の存在が想定されてきた。2年前の調査では、100mほど西に同じ形の建物跡が見つかっていて、広場を左右対称の建物で囲む典型的な役所跡であることが判明。さらに今回の発見で建物跡は6棟となり、建物が計画的に配置された様相が確認されたことから、官衙の存在がほぼ確実になったとしている。
六反田遺跡で発見された総柱建物跡(2間4間、5m×12m)では、柱抜き取り穴から8世紀前半頃のものと見られる土師器椀が出土し、この建物跡も同時期のものと考えられている。
遺跡は名取川の流域にあり、陸奥国府が置かれた郡山遺跡の南西約1・5kmに位置している。
遺跡見学会が8月2日午後1時半から開かれる。
また、当日は既報のとおり長町駅東遺跡でも遺跡見学会が開かれるが、時間が重ならないように設定されている。
37街区 午前10時~10時40分
40街区 午前11時~11時30分
[参考:読売新聞、仙台市教育委員会文化財課、前出]
土地区画整理事業に伴う発掘調査で、大野田古墳群から南北24・5m、東西5・5m(10間2間)の縦長の掘っ立て柱(側柱・がわばしら)建物跡が見つかった。建物跡は住居として使われた形跡がなく、郡山遺跡の国府の建物跡と同様に真北を向いて建てられていた。建物跡の周囲では、南北260m、東西150m以上の溝(幅約2~3m、深さ約1m)の存在も確認された。
これまでにこの周辺では、真北方向を基準に造られた大規模な掘立柱建物跡やそれらを囲むような大溝跡が発見され、官衙の存在が想定されてきた。2年前の調査では、100mほど西に同じ形の建物跡が見つかっていて、広場を左右対称の建物で囲む典型的な役所跡であることが判明。さらに今回の発見で建物跡は6棟となり、建物が計画的に配置された様相が確認されたことから、官衙の存在がほぼ確実になったとしている。
六反田遺跡で発見された総柱建物跡(2間4間、5m×12m)では、柱抜き取り穴から8世紀前半頃のものと見られる土師器椀が出土し、この建物跡も同時期のものと考えられている。
遺跡は名取川の流域にあり、陸奥国府が置かれた郡山遺跡の南西約1・5kmに位置している。
遺跡見学会が8月2日午後1時半から開かれる。
また、当日は既報のとおり長町駅東遺跡でも遺跡見学会が開かれるが、時間が重ならないように設定されている。
37街区 午前10時~10時40分
40街区 午前11時~11時30分
[参考:読売新聞、仙台市教育委員会文化財課、前出]
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