歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

武市半平太が獄中で書いた漢詩の墨書が見つかる

2011年07月15日 | Weblog
 高知市立龍馬の生まれたまち記念館は14日、土佐勤王党首領の武市半平太(1829-1865)が、獄中でしたためた漢詩の掛け軸(高さ120cm、幅28cm)が、同館に寄託されたと発表した。

 獄中で作った漢詩集「泣血録」の中から一つを選び、切腹する前年の元治元年(1864年)頃の墨書。
 漢詩は、1行7文字、4行の七言絶句の形式で、「夢上洛陽謀故人 … 恨無限 只聴隣鶏報早晨 … 瑞山」 (京都に上り、同志と計画を謀り、巨奸を倒す夢を見た。夢から覚めるとびっしょりと汗をかいていて、恨み限りなく、夜明けに鶏の鳴き声を聞く)という内容。 瑞山は武市半平太の号で、武市瑞山とも称した。
 土佐藩の実権を握っていた元藩主・山内容堂への恨みが、強くうかがえるという。

 由来書によると、武市に心酔していた牢番・門谷(かどや)貫助(1843-94)の頼みで書かれた。門谷の知人の手に渡り、その子孫が他の資料とともに記念館に預けた。
 歴史家で高知県佐川町立青山(せいざん)文庫名誉館長の松岡司(まもる)氏が、筆跡や書体などから半平太の直筆と鑑定した。
 半平太が漢詩を作ったのは、獄中の2~3カ月に限られ、50近くを残したとされる。
 25日から8月24日まで同館の企画展「龍馬ゆかりの上町・小高坂の勤王志士たち」で一般公開する。
[参考:NNN高知放送、時事通信、読売新聞、産経新聞、朝日新聞]

武市半平太の獄中の書見つかる 切腹に「恨み限り無し」(朝日新聞) - goo ニュース
改革果たせず「恨無限」…半平太、獄中の漢詩(読売新聞) - goo ニュース

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 御所市・秋津遺跡 縄文時代... | トップ | 東近江市・蛭子田遺跡 古墳... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事