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雲仙市・守山大塚古墳 発掘調査結果、九州で最古級の前方後円墳

2009年06月19日 | Weblog
 雲仙市は18日、「守山大塚古墳」(同市吾妻町)の発掘調査結果、古墳時代初期(4世紀前半)に築造され、前方後円墳では九州最古級と分かったと発表した。市教委は築造時全長80m以上、直径50m、高さ約8mあったと推定している。
 古墳周囲を巡る堀「周溝」から出土した祭祀用の壺や高坏などから築造時期を判断した。
 葺石は、後円部の外縁から約2.5-3m離れた地点で見つかっており、墳丘の裾に積み重ねられていたり、深さ約0・7~2mの堀の中に崩落した状態で出土した。
 墳丘を覆う葺石同士の隙間を細かい石で埋めていることなどから、築造当初は緻密な構造をしていたとみられるという。
 同古墳は、県内最大級の前方後円墳で、「まぼろしの邪馬台国」の著者宮崎康平氏によって1960年代に発見された。現存部分は全長約70m、後円部の直径約40m。
 調査は市道拡幅工事に伴い、6月一杯にかけて後円部の西側約70㎡を対象に行う。
 21日午後1時から、現地説明会が行われる。
 また、展示会「島原半島の古墳時代展」が下記のとおり開催されている。
平成21 年6 月1 日(月)~30 日(火) 9:00~17:00 (土曜日休館、入場無料)
 場所 雲仙市国見神代小路歴史文化公園 歴史民俗資料館
 内容 前述の調査にあわせて、島原半島の古墳出土の資料を中心に展示をおこなう。古墳や遺跡出土の土器や鉄製の武具、金・銀製の装飾品や勾玉などの副葬品も展示。
[毎日新聞、西日本新聞、読売新聞、雲仙市HP]

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