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長岡京市・恵解山古墳 造り出し遺構を古墳東側にも確認

2010年02月25日 | Weblog
 長岡京市埋蔵文化財センターは25日、同市勝竜寺の国指定史跡・恵解山(いげのやま)古墳(古墳中期)を発掘調査している祭祀の場となる「造り出し」の遺構を古墳東側にも確認し、造り出しが東西非対称であることが分かったと発表した。
 非対称の造り出しは全国的に例が少なく、古墳全体の規模や構造が分かり、復元に向けて大きな成果としている。
 恵解山古墳は全長128mの前方後円墳。東側の造り出しは、前方部から後円部へのくびれ部付近で、古墳本体から17・5m張り出し、幅15m以上にわたり、方形舞台を形成。西側で5年前に確認した造り出しと比べ、規模が大きく、位置も微妙に異なる非対称の形状だった。
 また、東側くびれ部分では、第一段のテラス部に約5mにわたって並んだ、直径20cm前後の円筒埴輪列が大小23個分出土した。後円部からは家や鎧をかたどった埴輪の破片も見つかっている。
 市埋文センターなどによると、仁徳陵など有名な前方後円墳の造り出しは多くが左右対称だが、測量などでの確認が中心で実際に発掘するケースが少ない上、非対称が判明している例も兵庫県の池田古墳など数少ないという。
 現地説明会は28日午前10時から開かれる。
[参考:京都新聞、毎日新聞]

過去のニュース・情報
 2009.3.12恵解山古墳 東側造り出しを確認



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