歴歩

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明日香村・川原寺裏山遺跡 1974年以来のせん仏を埋めた穴を再度確認し、新たに遺物を発見

2011年07月09日 | Weblog
 川原寺裏山遺跡を調査した明日香村村教委と関西大文学部考古学研究室は8日、約40年前の調査で大量の塼仏などが出土した穴(直径3~4m、深さ2m)を再度確認し、新たに塼仏の破片(最大13cm四方)約70点や緑釉塼、塑像の螺髪(らほつ)など数百点の遺物が見つかったと発表した。
 飛鳥時代の川原寺(7世紀中頃)が火災に遭った際、仏像や塼仏などを片付けて埋納した跡とされている。
 同遺跡は1974年に発掘調査し、川原寺跡の北西約50mの山裾から、焼けた方形三尊塼仏や塑像片、金属製品など約1万4000点の遺物が出土した。 さらに、銅銭の承和昌宝(じょうわしょうほう)(承和2年(835)初鋳)が含まれていたことなどから、平安時代に火災に遭い、埋納されたらしい。
 現場は既に埋め戻されている。 明日香村埋蔵文化財展示室で速報展が9~31日の午前9時~午後5時に開かれる。
[参考:読売新聞、朝日新聞、毎日新聞]

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