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太田市・笠松遺跡 上野国新田郡衙の溝や幹線道路の一部を発見

2012年05月11日 | Weblog
 群馬県埋蔵文化財調査事業団は10日、太田市にある国指定史跡「上野国新田(にった)郡庁跡」近くの「笠松遺跡」(太田市新田小金井町)で、郡衙の溝や、陸奥国府(多賀城市)と平城京を結ぶ幹線道路の一部を発見したと発表した。
 溝は深さ1・1m、上幅3m、下幅1・3mと大きく、L字型だったことから、以前に県道の南側で検出された溝とつながって方形となり、郡衙の施設を囲っていたものと見られる。 幹線道路の一部と見られる道路の幅は約12mある。
 現地説明会が13日(日)午前10時~午後3時に開かれる。
[参考:読売新聞、群馬県埋蔵文化財調査事業団HP]

過去の関連ニュース・情報
2009.7.25 笠松遺跡は国指定史跡「上野国新田郡庁跡」から約600m西に位置している。 すぐ北には東山道駅路が通っていると推定されている。 先月末までに古墳時代から奈良・平安時代までの住居、溝、谷、掘立柱建物などが見つかった。
 溝に区画された中に多数の掘立柱建物が見つかり、1号掘立柱建物は3間×5間の大型建物であり、役所などの公的な施設に用いられる建物と想定される。他にも10棟以上掘立柱建物があることが確認されている。[参考:群馬県埋蔵文化財調査事業団HP]

 2009.1.14 上野国新田郡庁跡 正殿跡と石敷き通路が発見
 2008.12.4 太田市 上強戸遺跡群 奈良時代の大型車輪部材が東日本で初出土
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