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京都市中京区・平安京右京三条一坊六町跡 「百花亭」建物跡?が出土

2011年05月27日 | Weblog
 京都市埋蔵文化財研究所が26日、平安京右京三条一坊六町に当たる場所(中京区西ノ京星池町17番地59他)で平安時代前期とみられる建物跡が見つかったと発表した。 藤原良相(よしみ)(813-867)の邸宅「百花亭」があったとされる場所で、百花亭を構成した建物跡の可能性があるとしている。
 掘立柱穴跡が複数出土、建物は南北6・3m、東西4・2m以上で、庇を支えた柱跡もあった。出土した土器から9世紀の建物跡と判断した。
 藤原良相は、藤原良房の弟で右大臣などを務めた。 邸宅は桜が多く植えられていたことから「百花亭」と呼ばれ、清和天皇が行幸した記録『三代実録』が残る。
 『三代実録』巻十二貞観八年(866)三月廿三日己亥
 鸞輿幸右大臣藤原朝臣良相西京第。觀櫻花。喚文人賦百花亭詩。預席者册人。四位四人。五位八人。六位廿八人。天皇御射庭。賜親王以下侍從以上射。左右近衛中少將預焉。中鵠者賜布。伶官奏樂。玄髻稚齒十二人遞出而舞。晩奏女樂。歡宴竟日。賜扈從百官祿各有差。夜分之後。乘輿還宮。

 なお、「百花亭」の候補地は一坊六町のほかに一坊四町、十三町などもある。
 現地説明会が28日午前10時から開かれる。
[参考:読売新聞、京都市埋蔵文化財研究所HP]


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