歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

小田原市・府川諏訪ノ前遺跡から銅鏃、別堀前田遺跡から銅鏡が出土、ともに古墳時代前期

2011年07月18日 | Weblog
 酒匂川の西にある、府川諏訪ノ前遺跡(ふかわすわのまえいせき、同市府川)から古墳時代前期の銅鏃4点が出土した。大きいもので長さ5.6cm、幅1.3cm、小さいものは長さ3cm、幅1cm。 昭和41年(1966)に本地点付近で実施された調査でも銅鏃5点が出土しており、合わせて9点が出土したことになる。 祭祀に伴って使用されたものと考えられるという。
 市内では、千代仲ノ町遺跡で1点、小田原城跡八幡山遺跡群で2点出土している。

 酒匂川の東(森戸川の西)にある、別堀前田遺跡(べつぼりまえだいせき、同市別堀)から銅鏡1点(直径10・4cm)が出土した。 くちばしを開いた鳥らしき文様と、乳(円形突起)が交互に6個ずつあり、獣形鏡の一種で、古墳時代前期の倭鏡である可能性が高いとみられる。 市内で出土した古墳時代の銅鏡は、これまで、永塚下り畑遺跡、千代北町遺跡、高田南原遺跡の3例があり、すべて集落内からである。 これら4例は、いずれも森戸川右岸(西側)の直径1.5kmの範囲に集中している。
 神奈川県内では44面が出土している。
[参考:神奈川新聞、東京新聞、小田原市HP]

過去の関連ニュース・情報
 2010.5.18 府中本町・武蔵国府関連遺跡出土、異形石製品(琴柱形石製品)について
  永塚下り畑遺跡(小田原市)
 2008.10.10 小田原市No.271 遺跡(下堀地区)発掘調査見学会資料
  永塚下り畑遺跡、高田南原遺跡

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