歴歩

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ソウル市・ソウル城郭 南山公園白凡広場発掘現場から土築跡、逆さに埋めた陶器鎮壇具を確認

2010年07月03日 | Weblog
 現存するソウル城郭は全体区間が石で積んだ石築であるが、土で積んだ区間があったことが発掘調査で現れた。
 ソウル城郭の南山区間は、朝鮮王朝実録をはじめとする文献では、太祖李成桂(1335-1408)時代には全羅道民が築き、世宗(1397-1450)時代には慶尚道民約5万人を動員して建て直し、この中一部低く平坦なところでは土城で築造したという記録が実録に見える。実際に確認されたことは今回が初めてという。
 また、城郭底一区間では、口緣部を互いに交錯して埋めた白磁瓶2点と口緣部は土地に打ち込んで底は空に向かった陶器瓶3点が出土した。遅くとも3世紀以前には完成されたと考えられるソウル松坡区風納土城の1988年の城壁調査で、深鉢形土器がこのような形で城壁の中で確認されたように、土地から出る悪い気運により城郭が崩れることを防ぐ意図を込めて城壁中に陶磁器や土器を逆に埋める鎮壇、あるいは地鎮具の習俗があったとみられる。
[参考:聨合ニュース]

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